真の動物福祉牧場を目指して

イデオロギー(理想主義)の議論

前回で、心情的な面での「中国の未来」を語り終えた徳流河は、続いて政治面での「中国の未来」を語ります。

これはとても古くから在る「イデオロギーの議論」で、19世紀のマルクス理論はもうとっくに破綻したのですが、それに未だにしがみ付いている党の頑迷な慣例主義を「勝利の女神ドゥルーガ」は口撃します。

しかしこれは、彼女が直前に唱えた「愛の許し」という「理想主義」を補強するタメの議論でもあり、最終的には党の罪を許すコトが前提で語られます。

ーー どうも私が心情的な面に訴え過ぎたせいで、党の皆さんは答弁に窮している様です。
このままでは討論会に成らないので、もう少しクールに「イデオロギーの議論」として討論を再開したいと思います。

「中華人民共和国」を司る党は、今の世界ではとても希少なイデオロギーを堅持する政党として知られていますが、もう昔の様に「世界共産主義革命」の理想を追求する党ではなくなっており、マルクス主義も古いモノとして排斥される風潮が中国では主流になっていますが、これについて党の代表はどうお考えになりますか? ーー

この質問には党側も答えざるを得ませんが、共産イデオロギーは結局のところ、国の民主的な発展を阻害して経済的にも落ち込ませ、平等主義は理想論に過ぎず不平等と権力の腐敗を横行させています。

なので党側としては「イデオロギーの議論」を出来るだけ避けたく、共産主義は全体主義となって権力の集中を生むコトも、曖昧に肯定して深い議論には入らない様にします。
こうした逃げの姿勢を見せた党の代表に対して、人民の代表は追撃を行って「共産主義はなぜ上手く行かないのか」の議論を追求します。

それは人々の自由が制限されているからで、人間はロボットの様に働かされるとやる気が無くなって、創造性が失われるからとされます。
共産主義は平等の理想を唱えていますが、そのイデオロギーは人間をみんな同じ型にハメる結果となり、社会の硬直化と文化の衰退をもたらしました。

さすがに頑迷な党も、共産イデオロギーだけで国民の大多数を洗脳するコトはもう出来ないと解っており、やたらと愛国心を強要する様になりましたが、ちょっと前までは「全世界の労働者階級が団結して革命を起こし、その連帯によって世界中から国境は無くなる」というイデオロギーを喧伝していました。

こうした曖昧でフラフラしたイデオロギー教育は、子供達の大人に対する信頼感を低下させます。
党側の学生代表も賢い娘なので、党のイデオロギー教育には疑問を抱いており、それを弁護する自信が持てずしどろもどろとなり、議論はまたしても人民側の圧勝となります。

続いて次回に、徳流河は「本当の理想主義」について語って行きます。
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