杉村さんの私立探偵っぷりも、なかなか様になってきました^^
大家さんちの面々もあいかわらず楽しく、ご近所付き合いも
スムースで、和気あいあいです。
しかし
ここに収録されている三篇のうち二編
「絶対零度」 「昨日がなければ明日もない」
読後感がすこぶる悪く・・・すこぶるだって!?(笑)
お茶するか散歩に出るかして、リフレッシュしないとやってられへんな~くらいの
しんどいお話です。
生きていくのに真っ白な人はいなくて、ほとんどの人達はグレーだと思います。
ただ、かぎりなく黒に近い人間がいて罰せられないまま放置の状態にあるという現実、
逆に白に近いグレーの人が、災難を逃れるために行った行為によって罰せられる・・・
この現実がやりきれないのです。
もう一編の「華燭」
ホテルの同じフロアで時間差で行われる二組の披露宴・・
どちらもドタキャンになるドタバタ騒ぎが描かれていますが、
その前に、杉村探偵事務所で扱われた二つのお仕事が
このドタバタ劇とどうかかわってくるのかと最後まで気が抜けませんでした(笑)
結局
直接にはあまり関係なかったようで、いくぶん肩すかしでしたが
親心もお金もその扱い方ひとつで、人間、エレガントにもダサくにもなるってことでしょうね。。
どちら様でしょうか?(笑)
宮部みゆきファンということで、ひょっとしてあの方かな~と想像しているところです。
確かに重いお話でした。
季節がらすっきり爽やかなお話がいいですね^^
最近、読みました。、
小説だよと、自分に言い聞かせたけど、なんでこんな理不尽か?と思うお話でした。
私には重すぎました。
宮部みゆきファンとしては、随分前のステップファーザー?みたいな作品を読みたいものです。