なるようになるら~♪

ラジオパーソナリティー、2児のママ、そしてうっかり奥さん。そんな☆mammie☆のオッチョコチョイな日記です。

☆悪人☆

2010年09月15日 | 映画
今日のおはシアは~

悪人をご紹介しました。





本当の悪人は一体誰なのか。

人を殺めてしまったのは妻夫木さん演じる祐一ですが

そうさせてしまった原因は被害者にはないの

殺人現場、その場所に放置した男は、まったく罪がないってこと

人生の歯車がくるい始めると止まらない恐ろしさ。

暗い。重い。映画・・・です。


出演者の演技は素晴らしいですよ。

第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した

深津絵里さんが注目されていますが

私は妻夫木聡さんの演技に目をみはりました。

いきいきとした生活とは、程遠い毎日を送る

うつろな目をした青年。

そして最後のシーンに見せる、ギラつくような眼。

圧倒されました。

脇役もイイ。犯人の祖母は樹木希林さん。

そして被害者の父は柄本明さん、どちらもスゴイ


柄本さんの役は、原作者は弱い人間として

監督は強い父親を描きたかったそうで

2人で話し合い、監督の求める父親が

映像化されています。

この映画、原作者が脚本も手がけているんですよね。

スパナをふりかざすシーン。胸に来ます。


作者も監督も、父親が娘を置き去りした大学生を見ながら

その大学生の友人に語りかける言葉を

映画の根底に流れるテーマにして

観客にアプローチしたんだろうけど

私はそのシーン、それほどグッとはこなかったなぁ。

それより、被害者が祐一に向かって言った一言。

「あんたのことなんて誰も信じない。」

この言葉さえなかったら。

悲しい事件そのものが、起きることがなかったのに・・・

そればかり考えてしまいした。


クライマックスのシーン、どうして祐一がああいった行動をとったのか

誰の口からも語られることなく映画が終わるので

「世の中ってさ、こうなのよね。」と虚しさ、悲しさに

押しつぶされそうになりながら、映画館を出た私。

苦手なジャンルで星の数が難しい・・・。

役者さんの演技力だけで評価するなら

5つなんだと思います。


PS : バスの運転手さん(モロ師岡さんが演じています。)が

    心をホッとさせてくれますよ。   



   

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クライマックス (とも)
2010-09-15 16:46:26
あれは光代を共犯にしないためにやったことですよ。
返信する
とも様♪ (mammie)
2010-09-15 17:22:26
素直に考えたらそうなること。
わかっていましたよ。
共犯というより、犯人隠匿の罪にならないようにって。
でも、光代の最後の最後の言葉に
思い入れをこめて文章にしたら
こんな風になっちゃいました。
わかりにくくてごめんなさい。
返信する
悪人 (りか)
2010-09-16 08:05:18
今観たい映画のひとつです。
近々行ける機会を作ろうっと!!笑
返信する
りか様♪ (mammie)
2010-09-16 21:03:31
ハッピーエンド大好き人間の私には重すぎましたが(笑
作品のクオリティは高いですよん♪
返信する
2たつの回答 (月ウサギ)
2010-09-25 18:55:53
1)スパナのシーンの父親役の独白は自分はジーンとしました。今の世の中打ち込める物がない消費文化・不毛の愛について語っています。
ここがクライマックスシーンだった。


2)ラスト近くの首を絞めるシーン
●良心的な考え方
 1)深津理絵をかばうため殺す振りをした
 (犯罪者をかくまうのも罪です)
 2)警察から出所するまで俺を待つな
 (あえて彼女のために悪人を演じた)

●良心的でない考え方
  主役はただの悪人であった
 (しかも嘘つきと考えれる)
返信する
月うさぎ様♪ (mammie)
2010-09-25 23:03:50
そうかぁ。原作者も監督も、父親の独白シーンを大切にしてましたよね。
見ていて、すごくわかりました。
パンフレットにも全文が載っていましたしね。
私はやっぱり変わり者なんだわ。(笑

首を絞めるシーンですが・・・。
ネタバレになってはなぁ。と思ったり
いくつかの解釈があることを、言いたかったんですが
私の文章が稚拙なせいで、最初にコメントくださった方にも
意味を教えていただいちゃいました。
映画紹介って難しいです。(涙
返信する

コメントを投稿