3月25日、
楽しみにしていた上海歴史散歩、記念すべき参加第一回目です!
集合場所の地下鉄3号線北方面の江湾鎮駅は、こんな用でもないと一生こないようなとこ。
でも、そんな土地の駅でもLILIANBAKRYやマックがちゃんとあるのに少し驚く。
85回を迎える散歩の今回のテーマは『上海とアヘン戦争』。
アヘン戦争といったら広東での出来事と思われているが、上海にも当時の史跡が残っている。
まず一行が向かったのは吴淞地区(宝山区)にある≪上海吴淞砲台湾国家湿地公園≫。
場所は、上海の北、日本行も出港している国際フェリーターミナルがある黄浦江河口で、中心から地下鉄とバスを使って軽く90分は掛かるところにある。
入口に≪上海淞沪抗戦記念公園≫と書かれてある通り、この地を海から攻める時は必ず通るルート。
故に、わが国も抗戦に含まれてます…
見学は、公園の中にある「陳化成記念館」、「砲台記念広場」、実際に砲台が置かれた河口の3箇所。
陳化成とは、福建省出身の清朝の有能な軍人で、福建でアヘン密貿易の巣窟を一掃するなど功績を揚げ、
その後、江南防備強化の為に江南提督に任命され、この地方の防御に努めた人物。
英国軍艦の猛攻に最後まで逃げず戦い、職務に殉じた軍人を祀り、
当時の江蘇・浙江省では、馬に乗った戦装束の陳提督の姿画(呉淞殉節図)を掲げている家が多かったそう。
※お墓は厦門にあるそうです。
続いて、砲台記念広場、河口。
実際は、河口にあった砲台を移して展示してあります。
見る限り、これで撃った砲弾が中ってもそんなに致命傷にならなそうな砲台が多いのですが…
河口の川岸まで行くと、肉眼で河口入口の出入信号台が見える。
ゆっくり見ていたかったが、時間が無くてバスに引き返す。
この後に外灘沿いにある当時の英国領事館(ペニンシュラ脇)見学が予定されていたのだが、
砲台公園が広く時間を取られた為、バスで前を通過しての説明となった。
散歩の会の最後は、豫園場内にあるレストラン≪上海老飯店≫で昼食(兼懇親会)。
アヘン戦争後の南京条約で開港された上海租界地の拡大の過程や、
その後に勃発した太平天国の乱の蘇州占拠による、蘇州からの避難者による租界地の人口増、治外法権都市としての移り変わりなど、
先生方の情熱溢れる解説が、本当に新しい知識で楽しく耳を傾けることができる。
聞いている間に円卓に次々と運ばれてくるお料理が、もう嬉しいくらいの江南料理のオンパレードで
立派な資料と、歴史愛いっぱいの心のこもった解説、こんなお昼まで付いて、楽しい6時間でした。
食後は希望者だけ参加した、豫園内にある≪点春堂≫を見学。
豫園、入場するの何年振りだろう(笑) 入場料は30元。
むか~し見に来た時は、単なる江南庭園としか思ってなかったけど、お堂の中に史料が展示されていたなんて!
ここにあるのは「小刀会」が上海占拠した時のもの数点。
小刀会ってのは、「清朝を打倒して明朝を復活させる」を唱えていた当時の会党のことで、
太平天国(キリスト教系会党)と言い、名前だけ、名前すら習っていないことを今更ながら学習する新鮮感。
お天気も良く、楽しい参加となりました(*^^*)
企画、運営して頂いたメンバーの方々は、楽しそうでありながらも(引率が)本当に大変そうで、本当にありがたかったです
◆◆ できの良い悪戯書き ◆◆
朝の集合場所が、江湾鎮の粤海酒店だったんだけど、ホテルの壁に描かれたペイント、
頼んで、目立つように書いたのかね…
駅から来ると、かなり目立ってました(^-^;
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