無農薬おじさんの日記

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読書:純米酒を極める 上原浩

2021-12-04 11:31:16 | 読書

酒は純米、燗ならなお良し。

これはこの本の冒頭の一文。

アル添、つまり醸造用アルコールを加えた飲み物が日本酒として売られているには日本だけ。海外ではリキュールという扱い。醸造用アルコールの原料はサトウキビから砂糖を作る際に出る(使い道のない)廃棄物。海外ではそれを使ってバイオ燃料として車などを走らせている。

多くの自称日本酒通の中には「醸造アルコールを加えた方が味にキレがある」という人がいる。それはアルコールの度数が上がれば口に入れた時に感じる強さが増すだけで、それを「キレ」と思っているのだと思う。

そもそも日本酒にアルコールが添加された理由は戦争中、戦後のモノのない時代の苦肉の策。その悪習が今も残り、本物を作れる人が少なくなっただけ。戦後、家を簡単にはやく、安く建てなければならなかった時の工法であるプレハブ住宅と同じ。

更に両方に共通するのはどちらも大手企業が率先して行なっているという事。