2日続けてニュースネタになってしまった上に、タイトルまで似せてみました(笑)
インターネット上の広告といえばクリックすると「ある決められたアドレスに飛ぶ」のが常識で、いかに広告が表示される場所もしくはその場所にいる人間のコンテキスト(文脈)、と出したい広告のコンテキストをマッチさせるかを切磋琢磨してきたのが今まででした。だからこそ検索連動型広告の流行につられてコンテンツマッチ広告やインタレストマッチ広告などの新しい広告手法が出てきて、これらはすべて上記の流れを踏襲しています。
つまりこのときの変化しうる変数は「広告表示スペース」しかなかったわけです。
ところが、アメリカのベンチャーキャピタルでこれとは全く正反対のアプローチを始めたのがとても面白かったので紹介してしまいます!!
⇒サイトをコンテキスト広告やディスプレイ広告に変えるDapperの「MashupAds」
この記事によると、
グーグルからヤフーまで今はどこも、コンテキスト連動型テキスト広告並みにサイトと連動したディスプレイ広告の実現に取り組んでいる。こうした取り組みと同様に、MashupAdsでもキュー(手がかり)は、広告を流す先のページにあるコンテキストから拾っている。なので例えばトラベルガイド「Fodor」でシカゴ観光を調べてると、シカゴ市内のホテル客室のディスプレイ広告が出てくるといった感じだが、Dapperがさらに一歩進んでいるのは広告主サイトの関連箇所から直接コンテンツを引っぱってきて広告を作っているところ。
とのこと。
この技術のすごいところは、広告主側が取れるようになった変数に「広告自体」が加わっただけでなく、ユーザーからしてもより自分の関心の高いであろう広告が表示されることで、もはやそれは広告というよりも「情報」に近い性質を持つ広告ということになってくるということです。
もうだいぶ前から言われていることですが、ウェブサイトは「トップページ」という概念が崩れつつありますが、まさにそれを象徴するかのようなニュースです。ユーザーはまずどこかの入り口に入って、その中を色々見て目的のコンテンツを探し…といった無駄な時間と労力を使わずとも目的の情報に誰でも簡単に、時間をかけることなくいけてしまう世の中の実現です!
私が今働いている会社でもまさにこの考え方で事業を進めています。
今までユーザーは情報を検索して検索結果から目的の情報を探し出し、かつそれが分散されて書かれているときは自ら編集までする必要がありました。しかし私たちはこの過程を全て省略し、何か調べたい情報があった場合、一発でそのまま使える情報を表示することを目指しています。
これからはより一層、情報は「検索」するものではなく、「調査」する時代になっていくと思います。
そうすればインターネットもより便利で快適なものになり、詳しくない人でも簡単に使えるようになるはずです!そう考えるとなんだか嬉しくなってきますね♪