ちむわさわさぁ

心躍ること

そこに山があるから について

2005-09-09 | Dive master
得意先の企画[ヒマラヤ登山家]のマネジメントに入った。
Yさんという著名な登山家で、世界最高峰サガルマータ(8,848m)登頂をはじめ
K2、マカルー、アンナプルナⅠ峰・・・と8,000m級7峰も成功しているすごい人。
どのくらいすごいかというと、・・・とにかくよくわからんくらい凄いのである

講演会の最中、実際にK2登頂の瞬間をとらえた映像を拝見。
よくわからんくらい凄い物を見てしまった、
という感想しか持てないほどにすげ-ものを見た。
その英姿颯爽とした眼差しが、グッとくる (
8,000mの頂き、といわれても想像もつかないが
8,000m海に潜ることが不可能である事くらいは判る。
氏によると、あるフランス人がヘリでポトンと8,000mに降り立とうと企んだそうだ。
普通は呼吸が出来なくて死に至る。
順応していく、というか、1mからとまでは言わないがある程度の高度から
ゆっくりと徐々に高度を上げていく事で、無酸素での8,000m到達もかなう。
『何事も1から』と私だけに向けて言われた、気がした。

仕事は挨拶から
saxはロングトーンから
貯金も1円から
ダイエットは今から    である。よぉし。

そして登頂に成功した後は、何故か謙虚な気持ちになって下山するという。
「俺やったぞ、スゲ-だろ」とかいう満足感とは違うのだそうだ。
パーティーの仲間、ベースキャンプの総隊長、登山の機会を与えてくれた全ての人に
言葉にならぬ感謝の気持ちがあるのだろう。
K2の頂上、爽逞な山男の発した雄叫びを聞いて、そんな気がした。

ところで、[Because It is There.]なぜなら其処に山があるからだ、という有名なアレ
イギリス人登山家マロリーさんの言葉。名台詞のようだがその実、
「素人にいろいろ言っても解からないだろうからとりあえずそう言った」んだそうだ。
そして彼は、そう言いながらヒマラヤで遭難してしまった。
シンプルだが深く残る。
山を登る、海に潜る、SAXを吹く、全てそんなものかもしれない。

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