教育、夜間中学、多文化共生、日本語教育、識字教育について

教育、とくに夜間中学をとりまく問題、多文化共生、日本語教育、識字教育、難民、中国帰国者などについての情報を発信します

外国からの子どもの教育支援を考えるフォーラム2010@東京都大田区

2010年01月13日 | Weblog
転載・転送歓迎
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外国からの子どもの教育支援を考えるフォーラム2010
子どもをまん中にした
多文化共生の地域づくり

2010年1月31日(日曜)14:00~17:00

池上会館 第1会議室■参加費:500円
大田区池上一丁目32番8号
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/hall/ikegami_k/index.html
東急池上線池上駅下車徒歩約7分
JR京浜東北線大森駅西口から池上方面行きバスで本門寺前バス停下車徒歩約5分


第1部 講演

「地域で進める社会的責任」-とよた日本語支援システム-
講師 土井佳彦さん(とよた日本語学習支援システムコーディネーター)

第2部 シンポジウム

「多文化共生のまちづくりスタート」-『大田区10か年基本計画』を読み取る-
庄嶋孝広(市民社会パートナーズ代表)

「地域の中の子ども日本語支援」
飯島時子(NPO法人日本語ぐるりっと代表理事)

「学校での多文化共生最前線」
尹照子(ゆん・ちょじゃ)さん(大田区立蒲田小学校「地球こども教室」担当教
員)

「地域の中の母子支援」
鈴木昭彦さん(一般社団法人OCNet代表理事)

「羽田・糀谷地区での外国人中学生向け教育支援プログラムの実践」
河合良治(外国からの子どもの教育支援を考える会代表)

ファシリテーター 庄嶋孝広(市民社会パートナーズ代表)


※フォーラム終了後、同会場で交流会をおこないます。参加費は300円程度を予定。

主催:外国からの子どもの教育支援を考える会

後援:大田区教育委員会 / 大田区社会福祉協議会(予定)

協力:NPO法人おおた市民活動推進機構 / NPO法人日本語ぐるりっと /
未来につなぐ大田まちづくりの会“まち丼”

◎東京ボランティアセンター“ゆめ応援ファンド”2009年度助成対象事業

連絡先:外国からの子どもの教育支援を考える会事務局(NPO法人おおた市民
活動推進機構内)
TEL : 03-5753-3860/FAX : 03-5753-3861/e-mail : ota-suisin@nifty.com



多文化共生を考える第11回県外連セミナー@神奈川

2010年01月04日 | Weblog
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多文化共生を考える第11回県外連セミナー
「大きないちょうの木の下で」にまつわって
 —多文化のまち・いちょう団地のこどもたち—

 横浜市泉区と大和市にまたがる、いちょう団地。1997年まで大和市にインド
シナ難民定住促進センターがあった関係で、いちょう団地には多数のインドシ
ナ難民が生活しています。難民たちが家族を呼び寄せていったことに加え、中
国帰国者家族、南米諸国からの日系人なども入居するようになり、いちょう団
地はいつしか、全国的にも有数の多文化・多国籍のまちとなりました。
 横浜市側に位置するいちょう小学校は、外国につながる生徒の在籍数が全校
生徒の3分の1を越えています。この7月、NHK総合TVがいちょう小学校
のこどもたちをテーマに作製したドキュメント番組「大きないちょうの木の下
で」を全国放映し、たいへん反響を呼びました。
 これを受け、今回の県外連セミナーは、いちょう団地で活動している「多文
化まちづくり工房」に企画をお願いし、団地内フィールドワーク及び講演会を
実施します。多くのみなさんのご参加をお待ちします。

日時:2010年1月16日(土) 13:30〜16:30
講師:田中秀仁さん(横浜市立いちょう小学校校長)
   菊池 聡さん(同校国際教室担当)

集合場所:小田急江ノ島線 高座渋谷駅前
主催:神奈川県在日外国人(多民族・多文化共生)教育連絡協議会
   TEL 045-231-2479(神奈川県高等学校教職員組合内)
   または 070-6646-4436(山本)
企画協力:多文化まちづくり工房

※FW参加費として300円いただきます


当日の日程(予定)
 13:30 集合(小田急江ノ島線 高座渋谷駅前)
 13:30〜15:00 いちょう団地探訪
 15:10〜16:30 講演及び質疑応答
        (横浜市立いちょう小学校)
 ※相鉄いずみ野線いずみ野駅からお越しの方は、い06〜08系統
  「下和田小学校」停留所で下車し14:00に合流してください。

 横浜市立いちょう小学校
 〒245-0018 横浜市泉区上飯田町3220-4
 TEL:045-803-1664・8625
 小田急江ノ島線 高座渋谷駅下車約15分

外国人の子どもたちの進路保障のために 2010年 主催者交流会のお知らせ

2010年01月02日 | Weblog
転載・転送歓迎
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外国人の子どもたちの進路保障のために
  2010年 主催者交流会のお知らせ

今年も外国人の子どものための進学・進路ガイダンスの主催者の交流会を開きま
す。昨年度は、7都県から主催者・関係者が約30名集まり、活発な意見交換がされ
ました。進学ガイダンスに関わる各都道府県のみなさまの参加をお待ち申し上げ
ます。

日時:2010年1月23日(土)13:00〜17:00

1 テーマ 「『2005提言』から5年 その成果と課題」

2 スケジュール

  午後13時00分〜17時30分

   �あいさつ・趣旨提案
   �各県の報告
   �討論�
   �討論� 
   �まとめと今後の展望
   �アピールと事務連絡
   �懇親会
  
(1)地元あいさつと趣旨提案

    午後13時00分〜13時10分 

(2)各県の報告(最新情報)

    午後13時10分〜14時00分 
    
(3)討論� 進学ガイダンスと学習支援の現状

    午後14時00分〜14時45分
                        
    進学ガイダンスを実施して、その後の学習支援がどのように行われてい
   るのか。地域、NPO、行政、関係機関の連携をめぐって。

     問題提起:東京(CCS、多文化共生センター東京)

                       
(4)討論� 浜松:『2005提言』から5年
 
    午後15時00分〜17時00分
     
    ガイダンス主催者交流会の『2005提言』の成果と課題について、ど
   の程度取り組むことができたのか、なにが課題なのか? 各県で共有化す
   る。  
     
    問題提起:小林芽里さん(浜松NPOネットワークセンター)


(5)まとめと今後の展望

   午後17時00分〜17時20分
  
   懇親会予定


3 場所
 
  財団法人・小山台会館 
  東京都品川区小山4-11-12
  http://chizuz.com/map/print/print.php?id=21793

   東急目黒線・武蔵小山駅 徒歩3分
   武蔵小杉駅方面に歩き、交番前の横断歩道を渡ります。

    JR品川駅から山手線で渋谷方面に乗り換え、
    3つめの目黒で、東急目黒線に乗り換えます。
    東急目黒線の普通で2駅目です。
    新幹線の品川駅からおよそ15分です。

4 見学について

  交流会は見学もできます。進学ガイダンスを立ち上げたいなど関心のある方
 も参加できます。

5 参加希望の方は、お名前・人数・所属・連絡先等をご記入の上、下記までメー
ルにてお申込ください。


6 連絡先

多文化共生教育研究会
tabunnka-e@jcom.home.ne.jp(小綿)
080−6515−2261(事務局)
http://www.j-mce.org/

7 主催

ガイダンス主催者交流会

ガイダンス主催者交流会ホームページ
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/meri-/sg/


8 『2005提言』とは・・・全国交流会2005 提言

                             2005年11月
             外国人教育支援全国交流会2005 参加団体一同

 私たちは、日本各地で多言語による在住外国人ための「高校進学ガイダンス」
をここ10年にわたり開催してきました。外国人児童生徒の不就学問題の解決には、
子どもの学習継続の動機となる、日本社会で自己実現の過程を歩んでいる身近な
先輩の"ロールモデル"が不可欠と考えているからです。

 2005年7月に浜松で開催した「第2回多文化共生わかもの全国交流会」で、高校
・大学・大学院に進学した30名の外国籍の若者たちが、経験を共有して提言にま
とめました。進学を果たした彼らの共通点は、困難をプラスに捉えている前向き
の姿勢、家族や先生、地域の支援団体から具体的な支援や激励を受けたことに対
する感謝の気持ちです。しかし一方、彼らは異口同音に、自分達のたどった困難
な経験ではなく、外国人児童生徒の誰もが、もっと容易に進学できる制度的な保
障が必要であることを訴えています。

 この若者の提言を受けて、翌8月に15都道府県でガイダンスを主催している25の
団体・機関が、浜松で第2回「外国人教育支援全国交流会」を開催し、当事者や教
育関係者も交えて、各地の課題を出し合い、「提言」をまとめました。

 現在、日本人の高校進学率が95%前後であるのに対し、外国人は推計50%未満
ときわめて低い割合に止まっています。学習意欲があっても、日本語の壁、情報
不足、経済的困難などの事情から進学を断念している子どもたちが依然として多
いからです。ガイダンスによる情報提供だけでなく、入試制度や進学後の支援に
関する制度的保障があれば、この状況はかなり改善されると思われます。外国人
の子どもたちにも、日本の社会で多様な選択肢によって未来が開かれるよう、以
下のことを提案します。

自治体および自治体教育委員会に対する提案

1.外国人児童生徒の実態把握

外国人児童生徒の教育を保障するために、国籍別・母語別に、在籍状況、高校・
大学への進学率、中退率などの実態調査を実施し、施策に反映させること。

2.多言語による進学情報の提供

子どもの進学には、保護者の理解と支援が重要であるが、日本語を十分理解でき
ない保護者も多い。「進路ガイダンス」をはじめとした多言語による教育・進学
情報を提供し、選択肢を明確に提示、説明すること。

3. 高校入試について

1)「外国人特別枠」の設置・拡充

2006年度の入試において、公立高校に外国籍生徒の「特別入学枠」がある自治体
は、全国でも17都府県にすぎない。高校進学の機会の平等を保障するために、外
国人生徒のための特別入試枠を設置すること。
すでに「特別入試枠」がある自治体についても、特別枠の実施学校数、受検資格、
学校数、定員、試験内容、転校時の取り扱いなどについて、外国人生徒の受皿と
して実質的に機能するよう、検討、見直しをはかること。

2) 高校入試における「特別措置(配慮)」

日常生活で使用される「生活言語」に対し、学校の授業で使われる「学習言語」
は習得に5〜7年かかると言われている。また非漢字圏出身者にとって、漢字は大
きなハンディキャップである。日本語の能力によらずに能力や学力を評価できる
よう、入試時のルビふり、辞書持ち込み、時間延長、母語による作文や面接、な
どの措置をとること。

3) 定員内不合格の禁止

一部の都道府県では、高校受検者数が合格定員に達していないにもかかわらず、
学力不足を理由に得点が低い受検者を不合格としている。
入学定員を遵守し、日本語能力が発展の途上にある外国人生徒にも学習の機会を
保障すること。

4.高校入学後の学習サポート体制、支援員の設置

義務教育課程ですでに一部で導入されている学習活動の支援を行なう「支援員制
度」を、高校課程でも設置すると共に、日本語を中心とした学習支援や適応指導
を行なうこと。

5.外国人教育に関わるリソースセンターの創設

外国人教育に関する資料、情報、人材のリソースセンターを設置し、教員や保護
者、市民が利用できる機関として運用すること。

6.「外国人教育指針」の策定・運用

細かな施策の充実はもちろんであるが、その全体を支える骨格となる指針が重要
である。各自治体は「外国人教育指針」を策定し、その理念に基づいて具体的な
施策を推進すること。

7.外国人児童生徒を「特別支援教育」の対象に

文部科学省による「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」
(2003年3月)においては特別支援教育の対象は「障害のある児童生徒」に限定さ
れているが、自治体によっては外国人児童生徒を対象にして制度を運用している
例もある。
日本語教育等の支援を必要とする外国人児童生徒についても、同制度の対象に含
め、包括的な教育政策の在り方を早急に検討すること。


日本国政府に対する提案

1.外国人児童生徒に関わる教育政策の確立

文部科学省による「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」
(2003年3月)においては特別支援教育の対象は「障害のある児童生徒」限定され
ているが、日本語教育をはじめ様々な支援を必要とする外国人児童生徒について
も、特別支援教育の対象に含め、包括的な教育政策の在り方を早急に検討するこ
と。

2.自治体における「外国人教育指針」の策定

 自治体によっては、独自の「外国人教育指針」が策定されているが、都道府県
としてはわずか7府県にすぎず、策定されている市町村も多くは関西地方の自治
体であり、近年外国籍住民が増加している東海地方や関東北部等には、教育指針
が策定されていない。
文部科学省は各自治体に対し、「外国人教育指針」の策定を指示すること。また、
各自治体がその理念に基づいて具体的な施策を推進し、個々の教育現場でそれを
活かすよう、指導すること。

3.大学進学の保障

子どもの学習継続の動機として、日本社会で自己実現の過程を歩んでいる身近な
"ロールモデル"が不可欠である。モデルとなる先輩を多く輩出させることができ
るよう、 大学においても、外国人の特別受験枠等の方策を立て、門戸拡大のため
の施策を講じること。