教育、夜間中学、多文化共生、日本語教育、識字教育について

教育、とくに夜間中学をとりまく問題、多文化共生、日本語教育、識字教育、難民、中国帰国者などについての情報を発信します

「蟻の兵隊」渋谷シアター・イメージフォーラムにてロングラン

2006年08月31日 | Weblog
「蟻の兵隊」快進撃続く!

このブログでもたびたびお知らせしている映画「蟻の兵隊」ですが、なんと9月も渋谷シアター・イメージフォーラムでの上映が続くことになりました。
この映画ができて、応援する人たちで、なんとか8月15日の終戦記念日に、映画出演の奥村さんに劇場の椅子に座ってほしいという思いでがんばってきましたが、まさかこんなにヒットするとは正直思っていませんでした。
この映画のおもしろさを説明するのは難しく、見てもらうのが一番いいのですが、とにかくいろんなことを考えさせられます。
私は「蟻の兵隊」を見てから、いまだにずっと考え続けています。
戦争について、国について、国のために戦うということについて、その他もろもろ、、。それから関係する本も読み始めました。

戦争は自分にとって遠いことのように思えますが、みなさん、親戚のおじさんとかに一人くらいは戦争に行ったとか、戦死して靖国にまつられているおじさんとかがいるでしょう。

この物語りは自分につながっているのです。

それでは、池谷監督のメールを以下に転載します。
ーーーー転載ここより

おかげさまで渋谷シアター・イメージフォーラムでの上映は
9月も1日5回つづくことになりました。(終映日未定)
13日(水)には、奥村さんをふたたび劇場に迎えて
ティーチインを行う予定です。
このようなロングランになるとは全く予想していなかっただけに
上映を支えてくれた皆様に感謝の気持ちで一杯です。
僭越ですが、いまこの時、大事な映画だと自負しております。
どうか皆様の手で「蟻の兵隊」をロングセラーにしてください。
今一度の応援よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・転送大歓迎!・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆全国各地での上映も続々と決まっています。

大阪:第七藝術劇場(公開中)
京都:京都シネマ(9/2~)
福岡:アジアフォーカス福岡映画祭(9/18・22・24)
札幌:シアターキノ(10/14~)
仙台:仙台フォーラム(10/21~)
広島:アステールプラザ(11/9)
山形:山形フォーラム(11/11~)
沖縄:桜坂劇場(11/11~)
名古屋:シネマスコーレ(11/18~※アンコール上映)
福島:福島フォーラム(11/25~)
青森:八戸フォーラム(12/9~)
三重:四日市中映シネマックス(12/9~)
岩手:盛岡フォーラム(12/23~)
新潟:シネウインド(12/23~)

詳しくは公式HP http://www.arinoheitai.comをご覧ください。

(有)蓮ユニバース
「蟻の兵隊」監督
池谷 薫

ーーーー転載ここまで

携帯電話用多言語防災情報サイト開設のお知らせ(転載)

2006年08月30日 | Weblog
携帯電話用多言語防災情報サイト開設のお知らせ

2006年8月25日
災害時多言語情報センター

災害時多言語情報センターでは2006年8月25日より、10言語で地震や台風などの防災に関する情報を提供する携帯電話用Webサイトを開設しました。
携帯電話、パソコンからhttp://josef.jp へアクセスすることで、無料で閲覧できます。

災害時多言語情報センターは、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震において外
国人被災者への多言語による情報提供活動をおこなった、多言語コミュニティ
FM局「(株)FMわぃわぃ」・多言語通訳翻訳「(特活)多言語センター
FACIL」・多言語携帯サイト運営「(株)グローバルコンテンツ」の協働プロ
ジェクトとして2006年7月に設立されました。今後、地域における災害時外国
人支援活動のサポートや、災害時外国人支援に関する研修等の実施、災害時多
言語情報提供システムの構築などを手がけていく予定です。

この度、「阪神地域多言語生活情報作成委員会」の協力を得て、地震・台風に
対する備えや災害発生時の対応方法について、10言語(英語、中国語、韓国・
朝鮮語、ポルトガル語、タガログ語、スペイン語、インドネシア語、タイ語、
ベトナム語、やさしい日本語)で掲載した携帯サイトを開設しました。

携帯電話の普及率は外国人住民の間でも非常に高く、通話のみならず携帯メー
ルや携帯サイトの利用も活発におこなわれています。携帯サイトを用いて防災
情報を多言語で提供することで、外国人の方々が自分の言語で防災に関する知
識を身につけ、災害時に適切な行動がとれることをねらいとしています。携帯
電話からURL入力で「 http://josef.jp 」を入力するだけでアクセスできます
ので、外国人の方々への周知をよろしくお願いします。

携帯電話用多言語防災情報サイト http://josef.jp
(PCからもアクセス可能です)


災害時多言語情報センター (JOSEF、ヨーゼフ)
Japan Operation System of Emergency information for Foreigners

JOSEF事務局
〒653-0052 神戸市長田区久保町 6-1-1-201 (特活)多言語センターFACIL内
TEL:078-736-3040 FAX:078-731-6927
E-Mail: facil@tcc117.org URL: http://josef.jp


あーすぷらざ外国人教育相談 タガログ語・スペイン語言語サポーター(通訳・翻訳ボランティア)募集

2006年08月25日 | Weblog
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あーすぷらざ外国人教育相談
タガログ語・スペイン語言語サポーター(通訳・翻訳ボランティア)募集
http://www.k-i-a.or.jp/news/gengo/gengo.html
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神奈川県国際交流協会は、2006年7月より、外国人の子ども、親、学校などか
ら「教育」に関する相談を受ける「あーすぷらざ外国人教育相談」を始めまし
た。あなたの言葉の能力をいかして、この教育相談にご協力いただけませんか。
申込みをお待ちしています。

【活動内容】
 外国人の「教育」相談に関する通訳と翻訳

【募集言語】
 タガログ語 1~2名 (英語もできる方 歓迎)
 スペイン語 1~2名 (ポルトガル語もできる方 歓迎)

【期間】
 2006年11月1日から 2007年3月31日まで (継続あり)

【条件など】
 国籍はといません。通訳の経験がある方を歓迎します。
 外国語が母語の方は、日本語で確かな会話ができること。
 読み書きできると更によいです。
 日本語が母語の方は、募集言語で確かな会話と読み書きができること。

【活動日時】
 火曜日または日曜日(相談してから曜日を決めます)
 14:00から 17:00まで

【活動場所】
 地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)2階情報フォーラム
 (JR根岸線「本郷台」駅改札出て左手すぐ)
 http://www.k-i-a.or.jp/plaza/top_map.html

【謝礼】
 1日3,000円(交通費を含む)

【選考】
 1次:書類選考
 2次:面接 2006年10月(面接の日時は相談してから決めます)

【申込方法】
 所定の申込用紙を郵便かFAXでお送りください。
 事務所でも受けつけます。
 書類選考の結果はこちらからご連絡します。
 申込用紙はお返ししません。
 
 ※申込用紙は次のホームページからダウンロードできます
 http://www.k-i-a.or.jp/news/gengo/gengo.html

【申込締切】
 2006年9月30日(土)17:00
 (この時間までに届いている必要があります)

【応募先・問合せ】
(財)神奈川県国際交流協会・情報サービス課(担当:山内)
 〒247-0007 横浜市栄区小菅ヶ谷一丁目2番1号 あーすぷらざ1階
 TEL: 045-896-2896 FAX: 045-896-2299
 http://www.k-i-a.or.jp
 
●あーすぷらざ外国人教育相談ホームページ
 http://www.k-i-a.or.jp/soudan/

以上

ニュース23

2006年08月25日 | Weblog
24日(木)のニュース23で、夜間中学のことが取り上げられていました。
戦争の犠牲になって教育を受けることができなかった生徒さんたちのこと(大阪の守口夜間中学校)が取材してありました。


思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言語リテラシー育成を目指してー

2006年08月22日 | Weblog
母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究会2006年度大会
「思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言語リテラシー育成を目指してー」

 母語・継承語・バイリンガル教育研究会も、会員支援のもと着実に年次大会、研究集会を重ねてまいりました。今年度の大会では、複数言語を持つ児童の思考力を高める読解のあり方を、実践、理論の両面から皆さまとともに考えたいと思います。多様なリテラシーの中でも、思考力を育てる中心的リテラシーに位置づけられる読み書き能力、これを複数言語をもつ子どもの中でどう育てていくかは、世界的規模の通信・移動の時代にあって、多くの人々の、待ったなしの課題となっています。理論、実践の両面にわたった発表とディスカッションを予定していますので、言語を問わず、子どもの言語教育に関係する皆さまのご参加をお待ちしています。

日時:2006年8月26日(土)13時~17時

場所:工学院大学新宿キャンパス(新宿駅から徒歩5分)7階 A715号教室
(http://www.kogakuin.ac.jp/map/shinjuku/index.html)

参加費(資料代含む):1000円 

日程:
1:00-1:15 あいさつ・趣旨説明 (中島和子)
1:15-2:30 “Teaching reading in an English immersion school: Katoh
Gakuen Grades 1-3”
     (「英語イマージョンにおける読みの指導−加藤学園1~3年」)
     加藤学園 Pat Cossey (日本語通訳付き) (司会 湯川笑子)
2:30-2:45 休憩        
2:45-3:45 「朝鮮語イマージョンにおける読みの指導-京都朝鮮第3初級学校
1−3年」
     京都朝鮮第3初級学校 趙弘子(チョ・ホンジャ)(司会 湯川笑子)
3:45-4:30 「国際児童文庫協会の役割と活動ーバイリテラシーの実践を目指してー」
        国際児童文庫協会会員 ワトソン ジョイ(司会 佐々木倫子)
4:30-5:00 協議「研究会の今後の運営」(司会 佐々木倫子)
終了挨拶 (津田和男)

*資料の準備上、申し込みを受け付けます。氏名、所属、メールアドレスを明記の上、8月10日までに下記までメールでお申し込みください。白頭宏美(はくとう ひろみ)hakuto@obirin.ac.jp「MHB2006年度大会参加」と明記して下さい。

*今年度の大会はユネスコ・アジア文化センター(ACCU)国際教育交流事業の一環として、ACCUと共催で行います。なお、大会プログラムは午後1時開始ですが、午前10時から11時半の間、ワークショップ参加者によるポスターセッション「明日を啓く多読教材とそのカリキュラム」 が近くの桜美林大学新宿第2キャンパス(新宿駅から徒歩2分 http://www.obirin.ac.jp/001/032.html)で開かれますので、そちらにもご参加ください。

撫順 加害と再生の地から現代と未来を語る!

2006年08月17日 | Weblog
高橋哲哉(哲学者)  斎藤貴男(ジャーナリスト) 対談

撫順 加害と再生の地から現代と未来を語る!

● 日時 : 8月20日(日)
        13:00開場
        13:30開演ー16:30

● 場所 : 東京しごとセンター
       B1講堂にて

● 資料代 : 一般1000円
        ※学生500円

主な内容  映像と元兵士の証言「平頂山事件」
               「撫順戦犯管理所」
      対談  高橋哲哉氏と斎藤貴男氏

なぜ、いま「撫順」なのか。
撫順で何があったのか。

日本兵が一つの村「平頂山」を消し去った”加害の場所”であり、日本兵が戦犯管理所で人間性を取り戻した”再生の場所”である「撫順」ー。この歴史を通して、これからの日中友好関係を考えてみませんか。ぜひご参加ください。

主催  『撫順』から未来を語る実行委員会
お問い合わせ先 TEL 03−5396−6067(中国人戦争被害者の要求を支える会気付『撫順』から未来を語る実行委員会)

「こんばんは」上映予定

2006年08月15日 | Weblog
夜間中学記録映画「こんばんは」の上映日程です。
まだごらんになっていない方、お近くで上映会がある際にはぜひお出かけください!

以下「こんばんは」公式ホームページより------

◆鏡野町教育を考える会(岡山・苫田郡)
日時●2006年8月19日(土) 上映時間 14:30
場所●鏡野中学校体育館
■料金:無料
■問い合わせ:086-228-0461(みどり映画社 河村)


◆練馬・夏の教育研究会実行委員会/映画「こんばんは」上映会(埼玉 ・秩父市)
日時●2006年8月24日(木) 上映時間 9:00~ 映画「こんばんは」+森監督講演
場所●秩父いこいの村美の山
■料金:部分参加資料代として2500円(詳細は実行委員会にお問い合わせ下さい)
■問い合わせ:03-3923-9078(練馬・夏の教育研究会実行委員会/担:田中)


◆映画「こんばんは」上映会(千葉・千葉市)
日時●2006年8月27日(日) 上映時間 10:30
場所●鎌取コミュニティセンター 多目的ホール
■料金:大人 500円/子ども 300円
■主催:家庭倫理の会 千葉市
■問い合わせ:090-3249-6939(担:内田)


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9月

◆第1回北海道ユニバーサル上映映画祭(北海道・北斗市)
日時●2006年9月2,3日(土,日) ※『こんばんは』の上映は 9/3の17:00~
場所●北斗市総合区民センターかなでーる
※全8作品/字幕・副音声付き上映
■リンク:映画祭の詳細→http://www.geocities.jp/inclusion_jp/06eiga-omote.html
■料金:大人800円/子ども500円
■団体名:北海道ユニバーサル上映映画祭実行委員会
■問い合わせ:0138-31-0010(函館保健企画)


◆映画「こんばんは」上映会(岐阜・岐阜市)
日時●2006年9月10日(日) 上映時間 19:00
場所●岐阜市文化センター小劇場
■料金:1000円
■団体名:岐阜こんばんは上映実行委員会
■問い合わせ:058-263-3334(岐阜教育映画センター)


◆副音声版字幕付映画「こんばんは」上映会(東京・国立市)
日時●2006年9月24日(日) 上映時間 13:30
場所●くにたち福祉会館
■料金:無料
■団体名:副音声版字幕付映画「こんばんは」上映実行委員会
■問い合わせ:042-574-3382(担:金井)


◆映画「こんばんは」上映会(青森・弘前市)
日時●2006年9月24日(日) 上映時間 10:00
場所●弘前大学みちのくホール
■料金:1000円
■団体名:弘前子どもを守る会
■問い合わせ:090-5355-9923(担:武田)


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10月

◆映画「こんばんは」上映会(千葉・松戸市)
日時●2006年10月14日(土) 上映時間 13:30
場所●牧の原小学校体育館
■料金:大人900円
■団体名:牧の原九条の会
■問い合わせ:047-387-3517(桑原)


◆「子育てと教育を考える第21回北区フェスティバル」―上映とお話の会― (東京・北区)
日時●2006年10月14日(土) 上映時間 14:00
場所●北区立東十条ふれあい館
※映画出演者のおはなしを予定
■料金:高校生以上500円
■団体名:北区子育て連絡会
■問い合わせ:03-3967-5558(佐藤)/03-3914-9754(山崎)/03-3940-5761(北区教職員組合)


◆福祉まつり(愛知・名古屋市)
日時●2006年10月15日(日) 上映時間 10:00
場所●平針南コミュニティセンター
■料金:無料
■団体名:平針南地域福祉推進協議会
■問い合わせ:052-807-2511(福岡)


◆福祉まつり(東京・立川市)
日時●2006年10月20日(金) 上映時間 未定
場所●立川市女性総合センター・アイムホール
※森監督講演あり
■料金:1000円
■団体名:「こんばんは」上映実行委員会
■問い合わせ:042-563-1015(古橋)


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上映に関するお問い合わせ

「こんばんは」上映事務局

Tel&Fax 03-3353-2008
e-mail pwd77s2232@mx8.ttcn.ne.jp

「こんばんは」ホームページ↓

http://konbanwa.web.infoseek.co.jp/index.html

日弁連の夜間中学意見書について、関連webなど

2006年08月13日 | Weblog
8月10日に出された日弁連の意見書が、日弁連のホームページにアップされています。25ページ、PDF形式です。

■学齢期に修学することの出来なかった人々の教育を受ける権利の保障に関する意見書
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/060810.html

■共同通信より
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060810/20060810a4050.html

夜間中学の設置促進を要請 日弁連が文科省に意見書

2006年 8月10日 (木) 20:00

 日弁連は10日、経済的理由などで義務教育を受けられなかった人が通える公立夜間中学の設置を促進するため、国が地方自治体を指導するよう求める意見書をまとめ、文部科学省に提出した。

意見書は全国夜間中学校研究会が2003年、すべての都道府県と政令指定都市に1校以上の夜間中学設置を求め、人権救済を申し立てたことから、日弁連が作成した。

夜間中学は現在、全国で8都府県に35校しかなく、意見書は「教育を受けられなかった中高年齢者や中国帰国者、外国人ら、多くの人々の教育を受ける権利が実現されていない」と指摘。

■毎日新聞より
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20060811k0000m040062000c.html

日弁連:夜間中学増設求め意見書

 既存の学校施設を使い夜間に義務教育を提供する「夜間中学」の不足により、戦争などで義務教育を受けられなかった高齢者らの教育を受ける権利が侵害されているとして、日本弁護士連合会は10日、夜間中学の増設などを求める意見書を文部科学相に提出した。

 全国夜間中学校研究会の試算によると、義務教育の未修了者は100万人超。夜間中学の学校数は、54年の87校から05年4月には8都府県35校まで減少。このため夜間中学の卒業生や教職員らが03年に人権救済を申し立て、日弁連は実際に戦争や貧困のため学校に通えなかった10人から聞き取り調査を実施した。

 意見書では、義務教育未修了者の実態調査や、夜間中学増設が必要な場合に自治体へ財政支援すべきだなどと提言している。

毎日新聞 2006年8月10日 19時54分


■西日本新聞より
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060810/20060810_066.shtml

夜間中学の設置促進を要請 日弁連が文科省に意見書

 日弁連は10日、経済的理由などで義務教育を受けられなかった人が通える公立夜間中学の設置を促進するため、国が地方自治体を指導するよう求める意見書をまとめ、文部科学省に提出した。

 意見書は全国夜間中学校研究会が2003年、すべての都道府県と政令指定都市に1校以上の夜間中学設置を求め、人権救済を申し立てたことから、日弁連が作成した。

 夜間中学は現在、全国で8都府県に35校しかなく、意見書は「教育を受けられなかった中高年齢者や中国帰国者、外国人ら、多くの人々の教育を受ける権利が実現されていない」と指摘。
2006年08月10日20時09分





日弁連・夜間中学の画期的意見書

2006年08月12日 | Weblog
kodomo-MLの関本保孝さんのメールより転載

-----転載ここより

8月10日、日本弁護士連合会より、「学齢期に修学することの出来なかった人々の教育を受ける権利の保障に関する意見書」が国に出されました。
これは今までの夜間中学校の歴史をふりかえると画期的なものです。
以下概要です。

◆25ページに及ぶ意見書の構成は以下の通りです。

       目次
第1章 意見の趣旨
第2章 意見の理由
 1 はじめに
 2 夜間中学の概要
 3 義務教育未修了者の概要
 4 義務教育未修了者の教育を受ける権利の
   内容及び義務教育未修了者のカテゴリー毎の検討
 5 実施されるべき施策
 6 おわりに

◆第1章 意見の趣旨(全文)
   国は、戦争、貧困などのために学齢期に修学することができなかった中高年齢者、在日韓国・朝鮮人及び中国帰国者などの多くの人々について、義務的かつ無償とされる普通教育を受ける権利を実質的に保障するため、以下の点を実施すべきである。

1  義務教育を受ける機会が実質的に得られていない者について、全国的な実態調査を速やかに行うこと。

2 上記の実態調査の結果を踏まえ、

 (1)公立中学校夜間学級(いわゆる夜間中学)の設置の必要性が認め
   られる地域について、当該地域を管轄する市(特別区を含む)町村
   及び都道府県に対し、その設置について指導及び助言をするととも
   に、必要な財政的措置を行うこと
 (2)その他の個別ニーズと地域ごとの実情の応じ、既存の学校の受け
   入れ対象者の拡大、いわゆる自主夜間中学等を運営する民間グルー
   プに対する様々な援助(施設の提供、財政的支援等)、個人教師の
   派遣を実施することなど、義務教育を受ける機会を実質的に保障す
   る施策を推進すること。

◆「意見書」までの主な経過◆
  全国の夜間中学校は半世紀以上の歴史があり、日本人(成人や十代)、
  在日韓国・朝鮮人、中国帰国者、新渡日外国人など多様な人々を受け
  入れてきました。しかしこのような夜間中学は東京・大阪とその周辺、
  広島のわずか8都府県の35校(二千数百名)しかありません。その
  ため入学のため遠い地方から転居したり往復4時間の遠距離通学をし
  いられるなど大きな困難がありました。長年条件の改善をねばり強く
  文部科学省や自治体にお願いしてきました。ところが、一考に条件の
  改善がはかられず、文部省からは、設置は自治体の判断」とか、本来
  15才を越えた者は義務教育を受ける権利はないかのような考えまで
  伝わってきました。このような中、2000年度の全国夜間中学校研
  究会で日弁連に人権救済申立を行う方針が採択され、2003年2月
  20日義務教育未修了者や関係者、山田洋次監督をはじめとした夜間
  中学を応援する識者の協力燃えて、申立を行いました。
  (申立人は282名)

◆今回の意見書の意義◆
 意見書は、提出した義務教育未修了者の声や実態を正面から受けとめ反映していること、義務教育を15才までの期間限定で考えず人が人として生きる上で決定的なものであり権利であること、国は実態調査をすべきであること、文部科学省は地方教育行政の組織及び運営に関する法律などにより教育委員会に指導・助言を行う権限があり実態調査に基づき指導助言と財政支援を行うべきことなどだと思います。

◆今後マスコミ報道もされると思います。

 関本保孝

テレビ番組の紹介

2006年08月07日 | Weblog
http://www.nhk.or.jp/summer/gtv/gtv19.html
 NHKスペシャル「満蒙開拓団」(仮)
  8月11日(金)総合・後10・00~10・49

http://www.nhk.or.jp/summer/bs1/bs1_6.html
 BSドキュメンタリー「取り残された民衆」
 ~敗戦の満州・悲劇の逃避行~
  8月15日(火)BS1・後11・10~深夜0・00
  8月9日(水)BShi・後9・00~10・50

http://www.nhk.or.jp/summer/bs1/bs1_8.html
 BSドキュメンタリー「満蒙開拓団」(仮)
  8月19日(土)BS1・後10・10~11・00