CLANNAD ~AFTER STORY~
第21回 「世界の終わり」
前回でようやく平静化したと思いきや…。
サブタイトルのごとく、朋也にとってはまさしく世界の終わりを告げる展開でした。
雪は渚を先立たせた原因の1つ。
そして汐にも同じ直面が…。
本当に汐は渚の後を追って行ってしまうのでしょうか。
そして幻想世界と同じ状況になった朋也。
もう踏み出す事を諦めてしまったのでしょうか。
こんな絶望的な状況の中、次回はいよいよ最終回。
24話まであると勘違いしてました。
もしかしたら本編の他に番外編をやるのでは?
《画像キャプチャ&コメント》
①渚と同じ道
熱を出して倒れた汐。
診断の結果、母親の渚と同じ体質である事が判った。
原因不明の発熱が長期間続き、いつ治まるか判らない。
汐はもう普通の子供とは違う。
秋生は父親(朋也)がそんな顔をしてどうすると一喝。
親は誰なんだ?
打ちひしがれた朋也の心に秋生は奮起を促す。
②雪の中
幻想世界では女の子はガラクタ(僕の声)に連れられてひたすら雪の中を行く。
女の子はガラクタ(僕の声)を信じる。
見えない先に暖かく賑やかな場所がある事に。
③アッキーに負けないで
汐が熱を出して倒れなければ、今頃は運動会で駆けずり回っていた。
しかし汐は外に出られず、保育園も行けなくなった。
朋也は汐の側で看病をし続けている。
汐は朋也に運動会へ出てアッキー(秋生)に勝ってと応援する。
病床にいながら朋也の事を思う汐が不憫で居た堪れない。
④ドライバー
1週間経っても、2週間経っても汐の発熱は続いた。
病院に入院しても治癒への進展は大して変らず、汐がこの家にいたがる事もあり、朋也は汐に付ききり。
仕事も出られず、朋也は止む無く光坂電気に退職願いを出した。
汐が治るまでずっと一緒にいると心に決めた朋也の選択。
入社から就業と、とても世話になった祐介とドライバーを交換。
いつか返す日が来る事を誓い合う。
⑤小さな願いも
汐を看病する日々。
汐はもう満足に起き上がる事も出来ない。
汐が今したい事は朋也との旅行。
あの北の地へもう一度行きたいとせがむ。
病気が治ったらなと諭す朋也。
当然治るあてはない。
汐の願いも叶えられないと嘆く朋也は渚に心の中で弱音を吐露する。
そしてこの街に弄ばれていると、光坂の街に再び恨み節を募らせる。
⑥リンク
秋生は生活に困っているであろう朋也に生活費を渡そうとしたが、朋也は貯金がまだあるからと断った。
こうして秋生が気にかけてくれるから朋也は何とかやっていける。
買出しを兼ね、朋也と秋生は新設された病院の近くまでやって来た。
そこで朋也はこの街の急激な変貌と渚と汐に何か関係でもあるんじゃないか?と疑念を抱く。
街が変り、かつての自然が破壊されたから渚は…。
秋生は街の変化は住民へ還元されるものだからと、朋也の話す内容には理解しきれない。
この街の住人に幸あれ…。
幸は渚にも汐にもまんべんなく行き渡っていたのだろうか。
⑦雪原の幻
汐は日に日に旅行へ行きたいと言う事が多くなった。
病気が治ったらなという説得も汐は聞き入れなくなってきた。
痛々しく不憫な汐。
そんな汐を見守る事しか出来ない朋也は外に一瞬だけ雪原の幻を見た。
幻想世界にあった雪原が朋也の脳裏にビジョンとしてフィードバックされる。
それは幻想世界にいる誰かの視野のように。
⑧今すぐに行きたい
汐がどうしても今すぐ旅行に行きたいとぐずる。
どうしても今じゃなきゃダメ。
まるで自分の身体がもう回復しない事を悟ったかのように。
今じゃないと朋也とはもう一緒にいられないかのように。
⑨歩く
たとえ危険でも汐の願いを叶えてやりたい。
朋也は汐を旅行に連れて行く事にした。
渚の遺影を持ち出し、家族3人で旅行をする。
しかし熱が出たままで体力を消耗しきっている汐が寒い外に出るのは危険。
しかも汐は朋也におぶさって貰う事も、車も拾う事を拒絶した。
自分の足で歩きたい。
そんな身体で歩けば当然おぼつかない。
一体何が汐を駆り立ててしまうのか。
⑩雪
歩く内に雪が降ってきた。
汐が生まれた日もこんな雪だった。
汐は雪が好き。
パパも好きなのかと汐は問う。
雪は汐が生まれた象徴であり、渚が逝ってしまった象徴でもあった。
朋也は汐に自分も好きだと答えた。
汐が好きなら朋也も好きなのだから。
⑪もう電車の中
ささやかな親子の会話も虚しく、雪はしんしんと降る。
それでも汐は歩く事を止めようとしない。
雪は汐を容赦なく凍てつかせて行く。
もう汐には自分がどこにいるのかも分らない。
電車の中にいるんだよねと…。
⑫世界の終わり
汐のうわ言に、朋也は一気に絶望の淵へと追いやられた。
汐だけは絶対に守ると誓っただけに、結局は無力な自分を痛感するしかなかった。
今は汐を抱きしめる事しか出来なかった。
パパ……大好きだよ……。
汐を失うこと。
それは即ち、生きる価値も何もない朋也にとって世界の終わりだった。
雪は降り続く。
誰も通らない。
朋也の世界が終わろうとしている。
⑬女の子はもう
どの位歩いたのだろう。
延々と続く銀世界を歩く女の子とガラクタ(僕の声)だが、女の子は足を止めるようになってしまった。
大丈夫と起きて歩いてはまた倒れる。
まるで女の子が汐のようにも見える。
汐も女の子も歩くのが困難な状態。
雪はやむ事を知らず、進む道を閉ざして行く。
⑭変えたい過去
アンパン!
…この街は好きですか…。
もしあの時…、渚に声をかけなければこんな悲しい思いをしないで済んだ事だろう。
もし過去を変えられるのなら、自分は渚に声をかけなければ良い。
たったそれだけ。
朋也はもし本当に過去を変えられるとしたら、本当に渚に声をかけるを止めるだろうか。
渚との思い出は悲しいものだけだったのだろうか?
【総括】
渚に続き、汐までもが雪の中で別れを告げようとしています。
本当に汐まで朋也の前からいなくなってしまうのでしょうか。
渚に助けてくれと汐を抱いたまま路地で横たわる朋也と幻想世界の女の子がようやく繋がってきました。
汐が歩きたがったのは幻想世界との結びつきがある証です。
果たして奇跡は起きるのか、幻想世界の結末は…。
全ては第22回の最終回に刮目です。