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よあけなMC ゲームプレイ おまけシナリオ 朝霧麻衣 「-犬も食わない兄妹喧嘩-」

2009年05月08日 00時29分37秒 | AUGUST 『夜明け前より瑠璃色な』
 
「夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-」おまけシナリオ 麻衣編

「-犬も食わない兄妹喧嘩-」

※ネタバレがありますのでご注意下さい※


今回は麻衣編をクリアすると開放される、おまけシナリオの一つ。
夫婦喧嘩は犬も喰わないという例えに達哉と麻衣を当てはめた、面白いすれ違い話です。
本編でもそうでしたが、麻衣の健気さ…というよりお惚気さは目を覆いたくなるほど凄まじいですw
喧嘩は度合いにもよりますが、ガス抜きにもなるのでカップルによっては良いイベントですよね。


【概要】

今、巷で大人気の恋愛ドラマ。
それを見ていたミアと達哉はついつい作品の世界に入り込んでしまう。
名台詞を使い、即興のドラマごっこを繰り広げる達哉とミア。
そのやり取りは傍から見ればカップルそのものにも見えてしまう。
達哉の妹であり恋人である麻衣がその現場を目撃してしまい、兄妹の間にヒビが…。
2人の関係はどうなってしまうのだろうか?


★レビュー★

あくる日、達哉とミアがリビングでドラマを視聴していた。
悲恋の連続ドラマ『冬の中心で愛に逝きます』。
高視聴率でドラマをあまり見ないさやかでさえ録画をしてチェックする程の名作ドラマだった。
ミアはとても感動し鼻紙をチーン!
改めて地球の文化の素晴らしさを堪能できた事だろう。
達哉と麻衣もそんな事をするのかと聞くミアだが、ドラマと現実は違うもの。
そこはミアも分ったようだ。
ドラマの余韻に浸り、小さい子供がヒーローやヒロインになりきったように、ミアは台詞を反芻する。
「……わたしはあなたの思い出を全部覚えています」
「たとえ離ればなれになったとしても、抱きしめてくれたことは忘れません」

達哉もドラマの主人公になったつもりで「俺だって、あの夜の言葉は一生忘れないから……」とミアのなりきりヒロインに応える。
そして…。

好きです…。

なんとその会話を麻衣がいつの間にか傍で見ていたではないか。
精神の中に築かれたガラスの結晶にがちゃーん!とヒビが入る。
ミアが達哉に告白した!?
麻衣は泣きながらリビングから逃げ出してしまう。
きっと麻衣は真に受けて勘違いしたのではないか。
自らの行為を謝ろうとミアが麻衣を追いかけようとした時、達哉は自分が行くからとミアを制止するのだった。


達哉は麻衣の部屋の前に立ちノックする。
引きこもりのように塞ぎこむ事も無く、麻衣は不機嫌な口調ながらも部屋から出てきてくれた。
達哉はチャンスを逃さないよう、早速訳を言おうとするが麻衣は「言わなくていいよ!」と感情的になって聞こうとしない。
そしてお兄ちゃんがこんなことするなんてと、悲しい表情になり涙を浮かべながら部屋に閉じこもってしまう。
取り付く島もない状態となった。


あの晴天のヘキレキから時間が経ち、左門で夕食を摂る時間となった。
仁は気を利かせて麻衣ちゃんは達哉君の隣かな?と聞くが、ここでいいですと達哉から距離を取った席にいそいそと座る。
この仲たがいの雰囲気は仁でなくても感じ取れる程。
しかし周囲は楽しく食事をしていた。
その内ミアがこっそり近づき、仲直りしてないんですか?と達哉に聞いて来た。
あれからミアは、麻衣に謝りに行っていた。
ところが麻衣はミアは悪くないから謝らなくていいと言ってきたという。
これで誤解は解けているのはハッキリしたが達哉は何故だと首をかしげる。
仁は達哉に小声で話しかけて来る。
困った時の仁さんとばかりに達哉は状況を話し、麻衣が何故怒っているのか判らないと仁に相談する。
仁曰く、それは乙女心を理解していないから。
相変わらず的確そうで解り難い答えだった。

食事が終わり、最後に家に戻ってきた麻衣を達哉は庭先で引き止めた。
少しは冷めたのか、麻衣は昼間の出来事は勘違いじゃないよと答えてくれた。
達哉が伝えたい事は麻衣に伝わっているのは判った。
ところが麻衣はお兄ちゃんが変な言い訳ばかりしてと語気を荒げる。
やはり何かに対して怒っているのは間違いない。
何が原因だろうと相手が自分に対して怒っているのならやる事は一つ。
とにかく達哉は頭を下げた。
伝わっていようとも、達哉の口からミアとの事は誤解でそういう関係じゃないと釈明する。


へっ?
それを聞いた麻衣は鳩が豆鉄砲を食らった顔をしながら素っ頓狂な声をあげる。

麻衣が怒っていたのは楽しみにしていたドラマの最終回の結末を達哉が言ったからだという。
「二人が離ればなれになる」
その展開を今度さやかと一緒に見ようとドキドキしてたのに…と麻衣は呆れていた。
ミアとお兄ちゃんが愛し合ってるって?と麻衣の口調には疑いが込められていない。
それはお兄ちゃんのこと信じてるから。
と麻衣は惚気ながら答えるではないか。

ちゃんとわかってる、愛してくれてるって…。
聞いているこっちが恥ずかしくなるような甘い言葉を麻衣はさらりと言う。
わたしこそごめんねと麻衣は謝りながら達哉と抱き合った。
もしミアとそうなっても嫉妬はするけど我慢する。
そう言いながら麻衣は達哉に唇を差し出す。
達哉にはその背後に見える部屋のカーテンが揺れるのが見えた。
さやか、フィーナ、ミアが二人の喧嘩を心配し、見守ってくれていた。
というよりは興味本位で覗いていたの方なのかもしれない。
すぐ傍にはイタリアンズの小屋がある。
そのお惚気風景をイタリアンズに呆れて見られているような気がしたと達哉は思う。
夫婦喧嘩は犬も喰わぬ。
夫婦喧嘩はその時だけですぐ仲直りするから、他人が仲裁などするものではない。
そんなカップルは犬でも御免被る。
まだ夫婦になるまでは程遠いがこの兄妹も喧嘩はすれども心の中では信じ合っているからすぐに仲直り出来る。
喧嘩とお惚気は犬(イタリアンズ)でも御免被る。
達哉と麻衣の未来はきっと明るいものだろう。




おまけシナリオ 麻衣編 「-犬も食わない兄妹喧嘩-」 終


「感想」

このおまけシナリオは完全にコメディ色が濃かったです。
前作を通して、達哉と麻衣がここまで喧嘩したのは初めて。
いくつか麻衣が達哉に文句を言っていたのはありましたが、すれ違いは無かったです。
麻衣は本編で語られていましたが、頑固な所があります。
達哉への想いが決して失せる事が無かったのは麻衣の達哉一直線への頑固さ。
良くも悪くも頑固な性格が由来していた訳ですw
仁が達哉に乙女心が分かってないと言ってましたが、そこまで見透かせるのは仁ならではの業。
達哉とは性格が逆な部分が多いので、あえてストレートに教えなかったりと、プラスマイナスの駆け引きは見ごたえがあります。
シナリオの終りを告げる時の暗闇のイタリアンズ。
目の光り方が不気味さをよくかもし出していましたw

次回はもう一つの麻衣のおまけシナリオ「リボンの約束」。
Hシーンが入っているので、そこはまともに書けない分、短くなりそうです。


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