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あかね色に染まる坂 第12話 「あかね色に染まる坂」
最終回が昨年に終了し、ひとまずはリセットするような形で終了した「あさ坂」ですが、今年の6月頃にOVAリリースが決定。
放送が始まって作画面に際しては一時不安もあったりしましたが、後半~終盤になるとバランスの取れた、見映えの良いカットが目立ちました。
ストーリーとしては1クールという事もあり、恋愛方面ばかりとは行かなかったようです。
明るい三角関係は原作の傾向を踏襲していた…かは判りかねますが。
《シーン毎のキャプチャ&レビューとコメント》
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最初から最後まで胡散臭さ…、もとい謎が漂う準一の両親。
なごみと何かしら繋がりがあるのは明らか。
展開上、親父が準一に言いかけた内容は“湊が本当の妹ではない”以外は考えにくい。
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誘っている訳では無いが、湊の豊満な胸の谷間に準一は釘付け。
最終回だけあって、優姫の微乳について触れる余裕が無かった。
そこに現れた優姫は自身が妬いているのをあっさり認める。
湊とは解り合えたが、準一とはまだ判り合えない。
相も変わらない準一の言動に優姫は…。
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優姫は夜中にも関わらず長瀬家を出て行ってしまった。
翌朝になると湊も長瀬家を出て行ってしまう。
優姫の行動に何か訳がある事を湊は察知したのだろう。
この家は準一だけのものだと、意味深な言葉を残し湊は去る。
こんな喧嘩をしたのは初めてなのかもしれない。
どちらかに家に帰って来て欲しい=どちらが好きなのか?
選択を準一に遠まわしに突きつけた優姫と湊であった。
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心ここにあらず。
優姫と湊が解り合えた事以外は、周囲から見れば相変わらずの状況。
けれども周囲の人々は3人を放っておける筈が無かった。
中でもなごみは任務よりもお節介が好き。
これも全て好奇心から。
ちなみに湊がテニスをするシーンはOPを抜かせばここで初お目見え。
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2人が怒っている原因が解らない。
つかさや冬彦は気付いているようだが、教えるだけでは意味が無いと、準一にあえて悩ませるよう仕向ける。
原因に繋がるタネは準一にも割れているのだが、要領を得られない。
こうしてアドバイスをしてくれる、長年の付き合いであるつかさと冬彦の存在は今も尚大きい。
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少し昔と同じの状況に戻っただけなのに家の中の空気は重い。
準一は湊が突然帰って来た時の頃を思い出す。
家族に対して恨みを抱き荒んでいたあの頃。
お兄ちゃんが好きだから…
その一言が準一の心に一筋の光が差し込む。
「好きだから…」
それが兄妹としてだけではなく、いつしかそれ以外の感情も密かに培われて行った。
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準一は訳の判らないまま清次郎に引っ張り出される。
さすがに清次郎も今回の一件を案じたのか、このままでは再び独りになるぞと忠告。
準一に色々と核心を突きまくっては、置いてけぼりにして去る。
結局は準一にとって有難迷惑なだけであった。
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家を飛び出した優姫と湊。
湊はなごみの住処に、優姫は華恋の屋敷に泊まる。
湊は兄への気持ちをなごみに明かし、優姫は意固地になっている理由を華恋に明かす。
後は準一がどちらに決めるか待つしかない。
思いもよらぬお泊りだが、迎え入れた双方は何かと楽しんでいた。
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これは幻なのか?
TV画面から急に姿を現した悪たれたジェノキラー(過去の自分)。
湊と優姫の関係に対して押し問答を仕掛けてくる。
妹が好きである気持ちには気付いている。
しかし優姫は自分に一生懸命に恋愛してくれた。
だから答えが出せない。
結局はどうしたいんだ?
誰が好きなんだ?
過去の自分を討ち倒すように、気付けば準一は答えを口にしていた。
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気持ちが固まった準一の表情は打って変わっていた。
そんな準一に話しかけた優姫が中二病と揶揄しても動じようとせず、そのまま立ち去る。
その背中は初めて出会った時と同じく、優姫が惹かれた男らしい後姿だった。
答えはすぐそこ。
優姫に焦りは無かった。
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準一は言った。
湊、好きだ!
それは兄妹として、それ以上の存在として。
もう失いたくない。
気持ちをハッキリした準一に湊は想いを抑える事が出来る筈が無い。
恋愛に答えなんて無い。
そう結論付けた優姫に背中を押されたかのように、湊は心置きなく準一の胸に飛び込んだ。
湊は準一を兄さんでなく、再会した時と同じくお兄ちゃんと呼ぶ。
その舞台に相応しい場所。
それはもちろん「あかね色に染まる坂」。
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これで良いんです…。
優姫も湊も準一が好き。
準一は湊を選んだ。
湊の事が好きだから、優姫も身を引けるというもの。
が、優姫を他所に周囲は結局妹離れが出来なかったとか、やはり規格外だと関心したり、妹ってあり!?とてんやわんや。
兄妹間の恋愛もアリでしょと思う優姫も何かと規格外であった。
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人類も捨てたものじゃないと、なんと2人のなごみが観月の両隣に立つ。
ヘアピンが1つか2つで「なごみん」「なごなご」と別れるらしい。
本編では2本のなごみの方が多く出ていた模様。
白石なごみ=宇宙人説が有力??
準一の親との関係は最後まで謎に終わる。
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元に戻り始める日常。
湊は早速気持ちを表そうと準一好みのスク水姿で風呂場に現れる。
そこに「このインモラルアニマル!」と優姫がお約束のように現れ…。
死ーなーすーっ!☆
忘れ物を取りに来ただけだが、2人が行き過ぎた行動をしないようにと、監視の名目で長瀬家に留まる事を急に決める。
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優姫はこれでも諦めが悪い方だ。
確かに恋に破れはしたが、それはそれ。
優姫がいてくれる事に湊は素直に喜び、再び賑やかな日常が当たり前のように始まって行く。
3人の関係は気持ちが整理出来ても、まだ完結した訳ではない。
【総括】
メインヒロインである優姫が事実上、恋に敗れたという結末。
しかしそれでは終わらせないぞと、含みを入れた終わり方をしています。
それがOVAに繋がって行くのかはまだ先の話。
この「あか坂」は恋愛の相関がシンプルな方でした。
そしてコメディ色が強かった事もあり、決して泥沼のような黒い展開や駆け引きのシーンは無かったのです。
ハラハラが少ない分、あまり気を張らずに見る事が出来ました。
アニメ全体としてはヒロインの出番の偏りが大きいです。
準一と優姫と湊を中心にストーリーが展開されてはそれを取り巻く人々が関与する方式で構成されていました。
主人公に近いとされる幼馴染のつかさでさえ8話でメインになるのがやっとでした。
優姫のツンデレがウリである作品なだけに、優姫を常に前面に持って来ないと「あか坂」らしくないという事だったのでしょうか。
後は1クール(12話)作品につき、のんびりとヒロイン1人ずつにスポットを当てるのは無理があったという事でしょう。
何かと楽しませて貰いました。
本当はゲームに触れたいのですが、中々余裕が無いのが現状です。
こうしてギャルゲがアニメ進出してくれると幅が広がったりするので、その展開には期待を寄せています。
「あか坂」がOVA化しますが、2期目は難しいでしょう。
OVAではやはり優姫の恋が実るのではないでしょうか。