代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

国公立大学前期試験・・・気力を振り絞って合格しよう!

2007-02-24 | 教育ニュース
明日から国公立大学の前期試験が始まります。
大逆転を狙う人・・・割と余裕がある人・・・それぞれ状況は違うでしょうけど
全力を尽くすことに変わりはありません。
記述試験だけに実力がモロに出ますから、自信を持って臨んで下さい。
もうこれで最後です、後期試験など考えず、ここで決めて下さい。

健闘とそして合格を心より祈ります!


★生徒へのメッセージ★
HKさん
宿題はとてもよく出来ていたし、内容も理解しているようだ。
つまらないミスに注意してテスト直前まで練習しよう!
SS君・IM君
一次関数の応用問題だけでなく基本的な内容をもう一度整理すること。
とても重要な分野だから、絶対に手を抜かないことだ!
KKさん
三角比の問題はもっともっと練習が必要だ。
基本的な計算から応用までもれなく復習と練習を!
OMさん
二次関数の式の求め方と最大値最小値の応用を確実に。
まだまだ雑な勉強だし、勉強量も少ないぞ!
NKさん
図形の問題は以前に学習した内容を思い出すこと。
あとはとにかく練習あるのみ!
OKさん
割合はとても重要な単元だから、しっかり理解すること。
問題の解き方。考え方をよく復習しよう!


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都立高校入試、お疲れ様でした。

2007-02-24 | 教育ニュース

皆さん本日の都立高校の入試はいかがでしたでしょうか?
数学は難しい問題が若干あったものの、割とやりやすかったのではないでしょうか。
簡単に解説を行ないます。

第一問
問8.で数え間違いをしなかったでしょうか?
問9.の作図も線分PQの垂直二等分線も気付くのは難しくはなかったはずです。

第二問
文字式を使った証明の問題ですが、文章をよく読み
与えられた数字で使って考えれば簡単だったはずです。
問2も連続する4つの整数をaを用いて表すことができれば、あとは計算するだけです。

※第一問、第二問、ここまではミスなく確実に得点できて欲しい問題でした。

第三問
一次関数の問題でした。
問1.は単に直線の式を求めるだけで定番の問題でした。
問2.AQ=QPという条件から、点Qは2点A、Pの中点であり、点Qはy軸上にあることから
X座標は0と分かり、したがって点PのX座標が4であることに気付けば
点Pのy座標を求め、中点を求める公式から点Qの座標は求められます。
問3.この問題は少々手強い問題だったのではないでしょうか?
ポイントは点Pの座標と点Rの座標を文字を使って表し
⊿BRPの面積が27であるという方程式を作り
点P、点Rの座標を求められたかどうか、次に座標が求められたならば
三角形の面積比→頂点Pが共通で底辺が線分AB上にあることから
⊿BRPと⊿APRの面積比は底辺の比、すなわち線分BRと線分ARの比となり
これは3点B、R、AのX座標の比(線分BR:線分AR=3:1)となることを用いれば簡単でした。

※問2は難しく感じたかもしれません。
 とりあえず飛ばして先の問題に進んだ生徒も多かったのではないでしょうか?

第四問
問1.円周角の比=弧の長さの比を用いる、基本的な問題でした。
問2.①三角形の合同を証明する問題でしたが
直角三角形の合同条件を用いた簡単な証明でした。
直角三角形ではなく、普通の三角形の一辺とその両端の角がそれぞれ等しい
という合同条件を用いても少々面倒になりますが大丈夫でしょう。
問2.②この問題に苦戦した生徒も多かったのではないでしょうか?
様々な考え方ができると思いますが
⊿ABP、⊿PRSがともに直角二等辺三角形であることと
①の三角形の合同をヒントに⊿BQRについて
辺BRをX、辺QRはX/2、辺BQが2√2となり三平方の定理によりXを求めれば
あとは辺ARの長さを求めることで面積は求められます。

※問2.②が差が付く問題だったといえるかもしれません。
 図形の応用問題としてよく出来た問題だと思います。

第五問
問1.図から明らかであり、悩まずにすぐに判断できたでしょうか?
問2.空間図形のポイントは必要な辺を含む平面を書き抜くことです。
つまりここでは、⊿AEPを書き出しそれぞれの辺の長さを求めることから始まります。
正三角形ACDから辺APを、直角三角形EDPから辺EPをそれぞれ求め
⊿AEPについて大きく図を書いて考えていけば良いのです。
点Pから辺AEに垂線AHを引き、辺AHをX、辺EHは(6-X)と表せ
⊿PEHと⊿PAHについて三平方の定理を用いて、PHの2乗=と方程式を作ればいいのです。
結論から言えば、辺AEと辺PQは垂直になります。
あとは三平方の定理により答えが導かれます。

※問2.は難しかったかもしれませんね。
しかし、考え方は基本的なものばかりです。
空間図形の取り組み方、考え方に忠実にしたがっていけば
面倒ではあっても決して難問という問題ではなかったと思います。

■総評■
難しい問題も含まれていましたが、実はいずれもパターンに
当てはまる問題であり、特別な発想や思い付きを必要とはしません。
いかに普段から解法やパターンを意識して問題練習をしてきたか
正確な計算力があるかどうかで差が付く内容です。

昨年度の数学の平均点は52.6点でしたが
今年は少し上がるのではと予想されます。
難しい問題、複雑な問題にこだわらず、他の問題に時間を使い
ミスなく解いた生徒は大きく崩れることはなかったのではないでしょうか。

合格発表は3月1日です。
それまでは落ち着かない日々が続くと思いますが、とりあえずはお疲れ様でした。

各科目の問題と解答は東京都教育委員会HPに掲載されています。

それから都立高校入試の英語と社会の解説は
本を読もう!!VIVA読書   と   入試に出る!時事ネタ日記
を是非ご覧下さい。
新受験生はこれからの学習の参考に大いになりますので、必ずチェックしておいて下さい。

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