bimota DB4 カフェレーサー製作 その5

(完成後オーナー様撮影)
数回に分けて紹介してきたbimota DB4 カフェレーサー製作のお話、完結編です。
大まかなところはこれまで紹介してきた通りですが、製作期間は随分時間がかかってしまって、オーナー様には大変お待たせをしてしまいました。
打ち合わせの内容に添って構成考えて必要な部品を作り組み上げていくのですが、実際の作業よりも、部品の構造や作り方、取り付け方等の考えを巡らす方に多くの時間がかかります。
カスタム後、整備するときに、作った部品などが複雑な取り付け方だったり難解な取り付け方法だと、整備する人が困ってしまうので、そんなことが無いように、極力シンプルかつ見ればわかるような取り付け方で今回も仕上げています。
今回は仕上げの塗装はこちらでは行いませんでした。
塗装はウチではできないので、ウチから外注さんにお願いするすることになるのですが、オーナー様は遠方にお住まい・・。
希望するデザイン、色目の問題なんかでオーナー様が直接打ち合わせ、やり取りができる方がイメージも伝えやすいでしょうということで、オーナー様自身で地元の塗装屋さんにお願いすることになりました。
ということで、ウチから完成出庫時は未塗装だったんです。
そんな完成形こちら。


全体はこんな感じ。
フロントカウルはイモラカウル、シートカウルは汎用品です。

カウル内、メーターの位置もバランスとって移動しています。
そのためメーターケーブルの長さが足りなくなったので、延長ケーブルを入れて伸ばしています。


製作したステーは簡易ではありますが塗装してあります。
ウインカーは、アンダーステーの取り付けボルトとL時ステーを共締めで取り付けしています。

テールカウルにはルーカスタイプのテールランプと直付けタイプのウインカーを取り付けしました。
余分にステーを作って取り付けると、余計ゴチャゴチャしてしまうので結果的にスッキリ取り付けできたかと。

テールカウルの取り付け自体は、タンクカバーと共締めの前方2本と後部上面2本で止まっています。
シート座面はウレタンの板から座面を切り出し、座面は製作したステーにしっかり載っているので座りは安定しています。
素直に座ればポジションが自然と決まる感じに仕上がりました。
未塗装での完成出庫からしばらくして、オーナー様から塗装まで完成し乗り出ししましたとメールで最終完成形の画像が届きました。

(完成後オーナー様撮影)

(完成後オーナー様撮影)

(完成後オーナー様撮影)

(完成後オーナー様撮影)

(完成後オーナー様撮影)
もともと、タンク、シート一体型のカバーのような純正外装だったのを、タンク部分遠テール部分を分断してタンク部分は取り付け部分は修正していますがそのまま使っています。
タンク(実際はタンクカバー)のデザインは純正のままで、それに合わせてテールカウルのデザインと塗装をされています。
オーナー様からのメールには、かなりいい感じになり、ポジションもバッチリでカウルもそれほど暴れないとのことで、大変気に入っていただけたようです。
遠方からでも、入庫と打ち合わせにご来店いただける状況であれば今回のように大掛かりなカスタムをすることも可能です。
可能な限りご希望をお伺いし、ご提案もしつつプラン立てして、理想の一台を形にするお手伝いいたしますので、ご相談いただければと思います。