
お久しぶりに加工物のブログ記事です。
スクーターのリアブレーキをドラムからディスクに変更したいが、キャリパーサポートを作れませんかとご相談があり製作しました。
車両を持ち込んでもらい、ご希望を聞きつつ構想を練るも、すんなりいく気配なし・・。

通常のバイクであれば、アクスルシャフトから吊り下げる格好で作るこができるだろうけど。何しろスクーターなのでそういうワケにもいかず。
とにかくサポートを取るつける部分を確保するべく、まずは純正リアアームのマフラーステー部分を使えるように加工しました。


リアアームに取りつける部分を確保後、サポート本体の製作に取り掛かるも、アーム裏側の突起、リアサスなどの干渉を避けてるうちにどんどん複雑な形状になっていく・・。
型紙を起こし、ある程度汎用CADで作図をしてみるも位置が合わない部分が出るなど難航。
可能な限り製図はするのだけど、これに関しては最終的には作りながら現物合わせで仕上げていくことに。


最終的にはこんな感じでキャリパーサポートを製作してキャリパー取り付けができる状態に。
キャリパーのセンター調整、ホイールディスクのボルトの頭とのクリアランスなど確認しながら仕上げしていきます。
加工した純正のリアアーム、加工部分は一部マフラーのステーを兼ねていたので、マフラーステーが元通りに付くように、カラーなどを追加製作して復元。
文章で書いたり画像からでは伝わらないかもしれませんが、作ってる時は結構考えたり悩んだりで悶絶します。
悶絶しながらもなんとかオーナー様のご希望通りの感じで仕上げることができた時には苦労も報われるってなもんですね。