bimota DB4 カフェレーサー製作 その3
さてさて、前回からの続きでbimota DB4 カフェレーサー製作のお話。
ビモータDB4はもともとはフルカウルのバイクなんですが、ウチに入庫した時点でカウル周りは取り外された状態で入ってきた&入ってきた状態の写真を撮り忘れとったんで、ビフォーアフターが非常にわかりにくくてゴメンね。
どノーマル状態が知りたい人はググってみてくださいな。
持ち込み打ち合わせの段階で、ロケットカウルを付けたいとのご希望でロケットカウルも一緒に持ってきてくれたんですが・・。
これがどうにも収まりが悪くて綺麗に取り付く感じがまるでない。
あーでもないこーでもないと考えながら、自分の手持ちのカウルをあてがってみたりしながら悩み、結局持ち込んでもらったカウルは使わない方向になりました。
実はこのパターン、ほかの作業の場合でも非常に多くあることなんです。
用意して持ってきてくれるのはありがたいものの、作業のことや最終的な仕上がりのことを考えると使えないって判断になり、買いなおして作業するってのが一度や二度ではなかったり。
なので、なにかアクション起こす前に相談してもらえると、アドバイスもできるし結果的に無駄な出費もせずに済むことになります。
んで、今回はウチにあった同タイプのカウルをオーナー様に再度用意してもらい、ステー類の製作をしていきます。
前出の画像にチラっと写っていたメーター周りと純正ステーの一部。
もともとついていたカウルステーの一部を加工してロケットカウルのメインのステーを作っていきます。
今回はカウルのステーがフレームから出ている&元のステーを改造していくので少し楽。
カウル付きじゃない場合は、フレーム側から考えなきゃいけないのでもっと大変。
カウルをあてがってみてバランスやハンドル切った時の干渉などを考えながら、ステー形状を考えます。結果的に、メーター位置も移動させることになりました。
ロケットカウルになるので、ライトはステーの方に取り付けてカウルだけが取り外せるようにしています。
配線やヒューズボックスの取り付け位置なども考えながら、何度も部品を付け外しして確認しながらの作業で進みは悪いし、画像など撮る余裕もなく・・。
んで、メインステーはこんな感じで仕上がりました。
この他にも、ライトを取り付けるための細かいカラー等の部品も合わせて作っているので製作しているものは小物も含めると結構な数になります。
メインのステーの目処がついたら下側のサブステーの製作に。
カウルの下側を支えるステーはフレームから取るものの、ステーを取り付けれそうなところが無さげ・・。
左右同じ位置にあるネジ穴といえばハンドルストッパーの樹脂部品のとこぐらい。
(このバイクはハンドル切った時にフォークインナーチューブがフレームに取り付けてある樹脂部品でハンドルストッパーになってる)
ストッパーの取り付け部分に挟み込む感じでステーを一本物で製作して、ストッパーもジュラコンで再製作で対応しました。
カウルの取り付けと一緒にウインカーのステーも同時に取り付けるので、この下にウインカーが付きます。
さらっと書いてるけど、結構な手間がかかってます。
カウル下側のステーの次はカウルの上側のステーを作っていきます。
下側はウインカーのことを同時に考えて作りましたが、上側はミラーのことを考えながら進めます。
支点はトップブリッジのセンターナットからとることにして、センターナットにネジを追加工して取りつけ部分を確保します。
このステーを作るのに随分手こずることになったのは、センターナットとミラーの位置関係に問題ありですんなりいかなかったんです。
ミラーとミラーの位置は、ご希望の位置がおおよそ決まっていたので外せないので、こんな形状になりました。
センターの部分はハンドルを切る都合上、完全固定にはできません。
なので、地味にベアリングが仕込んであってハンドル切ってもステーは動かない仕組みにしてあります。
ミラー自体は市販品ですがミラーステーは削り出しで作ってカウルの取り付けを兼ねています。
ブレーキのマスターシリンダーもハンドル切った時に干渉しない位置を探り、ステーも合わせて作ってあります。
この手のステー製作は手探りで進めていくので、文書や画像ではなかなか伝えるのが難しい・・。
前出のハンドルのように図面がかけるものであれば時間も読めるんですが、現物合わせだと時間もかなりかかります。
たかがステー、されどステーってなもんで適当に作ると、走行中の風圧に負けてカウルが暴れだしてしまうので、その辺も考慮する必要もあります。
次回は、テールカウル周りの製作デス。