(お借りした)
【セントライト記念】レース展望
秋競馬2週目は14日(土)、15日(日)、16日(月)の3日間開催で月曜の中山メインにセントライト記念(GⅡ、芝・外2200メートル)が行われる。1~3着馬に菊花賞(10月20日、京都、GⅠ、芝・外3000メートル)の優先出走権が与えられる重要なトライアル。牡馬クラシック最終戦への切符を手にするのは果たしてどの馬か。
皐月賞2着馬コスモキュランダ(美浦・加藤士津八厩舎、牡)が秋初戦を迎える。弥生賞ディープインパクト記念を制して皐月賞へ駒を進めると、中団から力強く伸びてジャスティンミラノにクビ差の接戦を演じた。日本ダービーではスタートが決まらず向こう正面でまくる苦しい展開になったが、6着と崩れずに地力の高さをアピール。中山は得意としているだけに、前哨戦とはいえ好勝負が望める。
アーバンシック(美浦・武井亮厩舎、牡)は、京成杯でのちの日本ダービー馬ダノンデサイルの3/4馬身差の2着に好走すると、皐月賞では持ち前の瞬発力を発揮して4着と善戦すた。日本ダービーは先行有利の展開が向かず11着に敗れたが、末脚の破壊力は世代トップクラス。差しが決まる流れなら巻き返し濃厚だ。
上がり馬ではスティンガーグラス(美浦・木村哲也厩舎、牡)が注目株だ。圧巻だったのは前走の1勝クラス戦。3~4番手で折り合って追走すると、直線はルメール騎手(今回は武豊騎手)が促しただけで一気に突き抜け5馬身差で圧勝した。半姉に阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬ダノンファンタジー(父ディープインパクト)がいる良血が、勢力図を塗り替えにかかる。
ヤマニンアドホック(美浦・辻哲英厩舎、牡)は重賞初挑戦だった前走のラジオNIKKEI賞で3着。折り合い面で難しい面は見せつつも、先行策から粘り腰を見せた内容は上々だった。【2・1・2・0】とデビュー5戦で一度も馬券圏内を外していない安定感は魅力。全2勝を中山で挙げる舞台巧者が、初の重賞タイトルを狙う
他にも朝日杯フューチュリティS2着馬エコロヴァルツ(栗東・牧浦充徳厩舎、牡)、秋華賞3着馬マキシマムドパリを母に持つアスクカムオンモア(栗東・藤原英昭厩舎、牡)、皐月賞で5馬身差8着とまずまずのレースをしているルカランフィースト(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)、大崩れがなさそうなタンゴバイラリン(美浦・栗田徹厩舎、牡)などにも注意が必要だ
※エコロヴァルツはさつき賞では少し期待もしたんだが、こういう「頭打ち」になった感は強い馬ってその後も期待を裏切り続ける例が多いんだよなー