函館は最終週を迎え、土曜メインに2歳世代最初の重賞、第55回函館2歳S(15日、GⅢ、芝1200メートル)が行われる。スピード、完成度が問われるレースだが、力関係が不透明なため波乱含みで、過去10年で2桁人気馬が7回馬券に絡んでいる。
ロータスワンド(栗東・中竹和也厩舎、牝)は半姉ブランボヌール、半兄ビアンフェも当レースを勝っている仕上がり早の血統。自身も6月11日の函館(芝1200メートル)でデビューを迎えると、スピードの違いを見せつけて逃げ切った。血統に裏打ちされた絶好の舞台で、3きょうだい制覇を決める。
ベルパッション(栗東・西園正都厩舎、牝)は切れ味が武器。6月18日の同舞台で行われた新馬戦では、直線を迎えてから追い出されると、瞬時に加速して余力十分に差し切った。瞬発力勝負になれば負けられない。
バスターコール(美浦・田村康仁厩舎、牡)は6月4日東京の芝1400メートル戦でデビューV。3着馬が次戦で勝ち上がった粒ぞろいの一戦を先手を取ってしぶとく押し切った。母デグラーティアが小倉2歳Sの覇者という血統も魅力だ。
使った上積みが見られるタヤスロンドン(美浦・岩戸孝樹厩舎、牡)、函館初日の芝1000メートル戦を楽に逃げ切った快速馬スカイキャンバス(美浦・武井亮厩舎、牝)、6月24日阪神の芝1200メートルで初戦勝ちのチークタイム(栗東・鈴木孝志厩舎、牝)、中1週ながら同舞台の未勝利戦の勝ちっぷりがよかったナナオ(栗東・小栗実厩舎、牝)なども上位をうかがう。