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秩父そば処 「しんべい」 (横瀬そば会)

完全自家栽培、自家石臼製粉、手打ちそばを提供するそば店

石臼(5)

2014-10-08 16:29:52 | 製粉
これから、しばらく休んでいた石臼について書いていこうと思います。

石臼についての理論的な枠組みについてはいずれ触れることにします。私たちが主に使っている3号機の目立てを始めましたので、まずはそれについて書く事から始めます。

目立てを始めた理由は2つです。1つは、しばらく使っているのでいわば通常のメンテナンスです。2つめは、粉の排出がアンバランスになってきたのでそれの修正です。アンバランスは次のような状況です。(oh!)


石臼(4)

2014-06-12 12:01:50 | 製粉
2号機を制作してから約10年後の2004年に3台目の石臼を完成させました。

前に作った石臼からしばらく経って、私たちの石臼に対する考え方も少しは進歩していましたので、今ならいいものができるという自信めいたものがありました。実際、出来上がった石臼でよい粉が挽けましたし、今でもこの石臼に満足しています。

もう10年以上経ちますが、3号機に体現させた石臼の理論的枠組みを変える必要はないと考えています。それについては後で少し詳しく書いていこうと思います。

石は、稲田石から岡崎石に変えました。稲田石は少し硬すぎました。三輪茂雄先生の本に書かれていた岡崎石を採用することに決めました。例によって、臼の形状を決め石材店に目立ての部分を除き、作っていただきました。

石臼(3)

2014-06-11 11:39:32 | 製粉
目立てから作り上げた石臼は私たちにとって2台目の石臼となりました。

問題は、挽ける粉の質でしたが、ほぼ満足できる粉が挽けました。例えば、そば粉と水のみで問題なくつながりました。ただし、石臼が出来た頃は私たちのそば打ち技術はしれたもので、そば粉100%で簡単につながったわけではないですが。

約10年後に、3台目を作ることになるのですが、それまでこの石臼で充分でした。

相変わらず、見栄えはしませんが次がこの2号機です。


石臼(2)

2014-06-10 11:41:39 | 製粉
石臼をいちから作ろうとしても、全てを作るわけには行きません。

まずは、どこで産出する石かを決め、臼の形状に加工してもらわなければなりません。紆余曲折がありながらも、茨城県の稲田石に決め、ある石材店に、最も大切な目立ての部分は私たちが行う旨を伝えて、石の加工を依頼しました。約3ヶ月で出来上がってきました。

始め、目の型を周辺部に溝がない「平滑周縁型」にしましたが、うまく粉が排出できないことが分かりました。そこで、周辺部に小さな溝がある「刻み周縁型」に加工し直しました。これも少しは改善されたものの粉の排出に問題がありました。

結局、通常の八分画の目の型にしました。それが次の写真です。