石臼をいちから作ろうとしても、全てを作るわけには行きません。
まずは、どこで産出する石かを決め、臼の形状に加工してもらわなければなりません。紆余曲折がありながらも、茨城県の稲田石に決め、ある石材店に、最も大切な目立ての部分は私たちが行う旨を伝えて、石の加工を依頼しました。約3ヶ月で出来上がってきました。
始め、目の型を周辺部に溝がない「平滑周縁型」にしましたが、うまく粉が排出できないことが分かりました。そこで、周辺部に小さな溝がある「刻み周縁型」に加工し直しました。これも少しは改善されたものの粉の排出に問題がありました。
結局、通常の八分画の目の型にしました。それが次の写真です。