農林水産省政策統括官付穀物課が決めた「そばの検査規格」があります。5項目の検査基準があり、その基準に照らして、ソバは3つの等級に分けられます。1等、2等、規格外の3等級です。
この地域は、「認定検査官」がいるJA秩父が検査をしてくれます。私たちのソバも、他の団体とともに検査をしていただきました。検査を受けた23kg入の20袋全てが、1等の評価をいただきました。大変嬉しいことです。
ところで、「驚異的な数字が出ました」などと大げさな表題を書いたのは、ただ単に1等の評価を頂いたからではありません。それには次のような理由があります。
評価の基準には、5つの項目があり、1等の評価を受けるためには、① 水分16%以下 ② 被害粒5%以下 ③ 異種穀粒1%以下 ④ 異物0% ⑤ 1リットル当たり640g以上の容積重があること(ちなみに、2等は1リットル当たり580g以上 それ以下は規格外) の5項目を満たすことが必要です。
言うまでもなく、5番目の容積重が決定的に重要な要素です。私たちのソバは、この容積重の数値が1等の基準値をはるかに越えた710g/Lでした。これは1袋とかの単位ではなく、20袋・460kg全量の平均値です。さらに水分量の平均値が13.9%でしたので過乾燥になっていましたので、この面でも随分不利になっていたはずです。
その場に立ち会ったソバの専門家の方々から、私たちのソバは、数値も立派だし粒子もとてもよいという評価をいただきました。
ところで、ソバの主要な品種には「信濃一号」や「常陸秋ソバ」などがありますが、私たちは一番いいソバはもう日本の数箇所しか残っていないという「在来種」だと考えています。在来種は、一定の地域に長い間作くり続けられているソバです。ソバは、長く作り続けられれば、その地方の気候風土や土壌に適した形質を持つようになるはずです。それによって、収量は増加するでしょうし、上述の容積重も増加すると思われます。更には、美味しいそばになると考えられます。
しかし、その形質をより「純化」するのはとても難しいことなのです。形質を維持することさえ困難なことです。それは、ソバが個体毎に長柱花と短柱花が決まっているため、いわば異なるソバの「木」(ソバは草と言いますが)の間で受粉しなければなりません。この受粉を行うのがミツバチなどの虫です。ミツバチは半径2kmも飛ぶと言われていますので、近くに違う品種のソバがあれば、容易に交雑してしまう訳です。
私たちのソバは、秩父郡小鹿野町の山中のあるの農家から譲り受けてきました。それをこの横瀬町で25年作り続けています。その農家も狭いの中で何十年も作り続けてきたと思われますし、私たちも交雑をしないように気をつけて25年栽培してきました。例えば、私たちのそば会が置かれている場所から同心円状の、比較的近い休耕地を、何箇所も借りて栽培しています。また、そば会を率いているNBは、ソバの種子を希望する人には無料で配布することなどもしてきました。
こうした取り組みが、容積重710gという結果につながっていったのだと考えられます。もちろんこれは単なる通過点です。私たちは、より品質の良いソバになるようこれからも工夫し栽培し続けていきます。
この地域は、「認定検査官」がいるJA秩父が検査をしてくれます。私たちのソバも、他の団体とともに検査をしていただきました。検査を受けた23kg入の20袋全てが、1等の評価をいただきました。大変嬉しいことです。
ところで、「驚異的な数字が出ました」などと大げさな表題を書いたのは、ただ単に1等の評価を頂いたからではありません。それには次のような理由があります。
評価の基準には、5つの項目があり、1等の評価を受けるためには、① 水分16%以下 ② 被害粒5%以下 ③ 異種穀粒1%以下 ④ 異物0% ⑤ 1リットル当たり640g以上の容積重があること(ちなみに、2等は1リットル当たり580g以上 それ以下は規格外) の5項目を満たすことが必要です。
言うまでもなく、5番目の容積重が決定的に重要な要素です。私たちのソバは、この容積重の数値が1等の基準値をはるかに越えた710g/Lでした。これは1袋とかの単位ではなく、20袋・460kg全量の平均値です。さらに水分量の平均値が13.9%でしたので過乾燥になっていましたので、この面でも随分不利になっていたはずです。
その場に立ち会ったソバの専門家の方々から、私たちのソバは、数値も立派だし粒子もとてもよいという評価をいただきました。
ところで、ソバの主要な品種には「信濃一号」や「常陸秋ソバ」などがありますが、私たちは一番いいソバはもう日本の数箇所しか残っていないという「在来種」だと考えています。在来種は、一定の地域に長い間作くり続けられているソバです。ソバは、長く作り続けられれば、その地方の気候風土や土壌に適した形質を持つようになるはずです。それによって、収量は増加するでしょうし、上述の容積重も増加すると思われます。更には、美味しいそばになると考えられます。
しかし、その形質をより「純化」するのはとても難しいことなのです。形質を維持することさえ困難なことです。それは、ソバが個体毎に長柱花と短柱花が決まっているため、いわば異なるソバの「木」(ソバは草と言いますが)の間で受粉しなければなりません。この受粉を行うのがミツバチなどの虫です。ミツバチは半径2kmも飛ぶと言われていますので、近くに違う品種のソバがあれば、容易に交雑してしまう訳です。
私たちのソバは、秩父郡小鹿野町の山中のあるの農家から譲り受けてきました。それをこの横瀬町で25年作り続けています。その農家も狭いの中で何十年も作り続けてきたと思われますし、私たちも交雑をしないように気をつけて25年栽培してきました。例えば、私たちのそば会が置かれている場所から同心円状の、比較的近い休耕地を、何箇所も借りて栽培しています。また、そば会を率いているNBは、ソバの種子を希望する人には無料で配布することなどもしてきました。
こうした取り組みが、容積重710gという結果につながっていったのだと考えられます。もちろんこれは単なる通過点です。私たちは、より品質の良いソバになるようこれからも工夫し栽培し続けていきます。