私たちが目指す良いそばの第1条件は「蕎麦の香りがすること」、第2に「ソフトでいいコシがあること」と書いたことがあります。その中でも蕎麦の香りを出すことは至難の業です。
そばの香りを出すことは、もうそば打ちをする以前ほぼ決まってしまいます。栽培のすべての過程が関係しますし、脱皮・製粉も大いに関係します。思いつくままに少し列挙してみれば次のようなことが言えます。
① どのような種子を使うかで異なってきます。例えば、現在最高の品種とされる信濃1号あるいは常陸秋そばを使えばそれで良いのか。そうとも言えないと思います。(私たちはそばの場合は、その地に根付いたそばが最も良いと考え、在来種を毎年、毎年繰り返し栽培しています。)
② 使用する肥料でも大いに異なってきます。よく「焼きはた」によって栽培したソバが最も良いという意見もあります。私たちのこれまでの経験から、「焼きはた」をしさえすれば、いいソバが簡単得られるものではないことを知っています。
③ 収穫方法でも大きく異なってきます。間違いなく、手刈り・ハサ掛け天日乾燥は最高のソバを保証してくれますが、これとて方法を誤れば、コンバイン収穫の方が良いソバとなる場合があります。
④ 黒い殻(果皮)を外さなければ、良い香りは出るはずがありません。黒いそばこそ本物で、そば本来の香りがするとの誤解が流布しています。
⑤ 何で製粉するかもそばの香りに関係します。ロール挽きでは熱の変成作用を受けるので、どうしても優れた石臼が必要でしょう。
ざっと書いてもこれだけ浮かびます。ですから、本当に本物のいいそばの香りを味わうのは至難の業です。
そのそばの香りは、殻を外した甘皮(種皮)の部分にあると言われています。その甘皮はいいソバであれば、緑がかっています。
今年のそばがその緑がかった色をしているので、そばに久し振りに香りが備わっているのだと判断しています。今年のそばは、ここ数年のうちで最もいいそばです。
とは言ってもいい香りをだすことはとても難しいことであり、まだまだ私たちは満足しているわけではありません。あくまでもこの数年のうちで一番いいそばだと考えているだけです。
前回、会員の(ねこ)が掲載した2枚目の写真で、そばの色が緑ががった色をしているのを見て、ちょっと嬉しくなって今回書きました。
(oh!)
そばの香りを出すことは、もうそば打ちをする以前ほぼ決まってしまいます。栽培のすべての過程が関係しますし、脱皮・製粉も大いに関係します。思いつくままに少し列挙してみれば次のようなことが言えます。
① どのような種子を使うかで異なってきます。例えば、現在最高の品種とされる信濃1号あるいは常陸秋そばを使えばそれで良いのか。そうとも言えないと思います。(私たちはそばの場合は、その地に根付いたそばが最も良いと考え、在来種を毎年、毎年繰り返し栽培しています。)
② 使用する肥料でも大いに異なってきます。よく「焼きはた」によって栽培したソバが最も良いという意見もあります。私たちのこれまでの経験から、「焼きはた」をしさえすれば、いいソバが簡単得られるものではないことを知っています。
③ 収穫方法でも大きく異なってきます。間違いなく、手刈り・ハサ掛け天日乾燥は最高のソバを保証してくれますが、これとて方法を誤れば、コンバイン収穫の方が良いソバとなる場合があります。
④ 黒い殻(果皮)を外さなければ、良い香りは出るはずがありません。黒いそばこそ本物で、そば本来の香りがするとの誤解が流布しています。
⑤ 何で製粉するかもそばの香りに関係します。ロール挽きでは熱の変成作用を受けるので、どうしても優れた石臼が必要でしょう。
ざっと書いてもこれだけ浮かびます。ですから、本当に本物のいいそばの香りを味わうのは至難の業です。
そのそばの香りは、殻を外した甘皮(種皮)の部分にあると言われています。その甘皮はいいソバであれば、緑がかっています。
今年のそばがその緑がかった色をしているので、そばに久し振りに香りが備わっているのだと判断しています。今年のそばは、ここ数年のうちで最もいいそばです。
とは言ってもいい香りをだすことはとても難しいことであり、まだまだ私たちは満足しているわけではありません。あくまでもこの数年のうちで一番いいそばだと考えているだけです。
前回、会員の(ねこ)が掲載した2枚目の写真で、そばの色が緑ががった色をしているのを見て、ちょっと嬉しくなって今回書きました。
(oh!)