冬桃ブログ

蟹で健さんを偲ぶ。

 高倉健さんが亡くなったという。
 どんな人にも永遠はない。
 どんな人にも死は平等に訪れる。
 そんなことを、あらためて思った。

 私は2人の男性と一緒に暮らしたが、1人目の人は
東映任侠映画における健さんの大ファンで、愛唱歌が
「網走番外地」だった。
 彼のことを思い出すたびに、あの主題歌が脳裏に流れる。
 三本立ての映画館で、ずいぶん観たっけなあ、健さんの映画。

 2人目の人は脚本家。健さんがデビュー間もない頃、
「大学の石松」という映画を、松浦健朗さんとの共同で
脚本を書いたそうな。
 その映画を、私は子供の頃、故郷の映画館で
観たような気もするが、どうも定かではない。
 ラストシーンで、健さんが山の上で大きな
おにぎりをほおばるシーンだけ覚えているのだが、
これじゃなかったかもしれない。

 「幸福の黄色いハンカチ」という映画があった。
 健さんと武田鉄矢、桃井かおりが、北海道で
毛蟹をがしがし食べるシーンがある。
 蟹が大好きな私は、あのシーンで北海道に憧れた。

 だけどその後、毛蟹より松葉蟹のほうが
おいしいと思うようになった。
 とはいえ松葉蟹はシーズンが限られてるし、お値段が高い。
 ことに雄蟹は、へたすると一杯1万円以上もしたりする。

 そこで……と、いきなり健さんから離れるが、
今年、故郷の宮津へ行った時、地元の方から紹介していただいた
水産問屋さんにお願いして、お手頃値段(一杯500円から1000円)
の雌蟹(セコガニ、コッペなどと呼ぶ)を、解禁直後、
30杯、送っていただいた。
 そして、日頃、身近なところでお世話になってる女友達を招き
我が家でをセコガニパーティーを開催。
 蟹味噌や卵を堪能した。年に一度の大贅沢!

 生きてると、いろんなことがある。
 辛いこと、ままならないことも多い。
 けど、いつかは死ぬんだと思えば、たま~に、
おいしい楽しい時間をなんとかしてつくりだし、なんとか乗り切る。
 健さんみたいな大スターは、プレッシャーやストレスも
凡人には想像もできないほど大きかっただろう。
 でも、私達はめいっぱい、健さんから喜びをもらった。
 少なくとも私は貰った。ファンの1人だったから。
 個人的な思い出にも繋がっているから。
 心から感謝。しばし黙祷。

丹後宮津 山一水産。
https://www.facebook.com/miyaduamanohadsidate.yamaitisuisan?fref=ts

ここから仕入れた松葉蟹の雌(セコガニ)
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