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冬桃ブログ

体調不良で厭世的だけど……。

 なにを服んでも何を塗りつけても
この一週間近く凄まじい花粉症。
 咳と鼻水鼻づまりがどうにもならず、
喉はひりひりするは、息苦しいは
眠れないはでいつにもまして、
我が体は使い物にならない。
精神的にもどんどん弱ってくる。

 それでも、弟が亡くなって三ヶ月。
 義妹と一緒に藤沢にあるお墓へ詣でてきた。
 広大な霊園。きつい日差し。
 私はへたりこみそうだったが、
義妹は車の運転中も、亡き夫の
話をして泣いてたし、名残惜しそうに
墓石を見つめている。
 こんなに愛されて、弟は幸せだ。
 「ねえ、もう疲れたから行きましょ」
 とも言えず、蟻の巣なんか見つけて
それをぼんやり見つめている薄情な姉。

 でもこのあと、母のいる施設へ行って
片付けをするという大仕事が待っている。
 来月早々、施設を移るので、前もって
いらないものを持って帰らねば。

 たった一部屋なのに、着替え以外、
なにも使ってないというのに、
クロゼットや棚から取りだしてみると
あるは、あるは。
 大きな袋に詰め、部屋から駐車場まで
何往復かして、持って帰る物を車に運ぶ。

 夕方、ようやく帰宅したが、
持ち帰った荷物を片付けるどころではなく
倒れ込んでしまった。

 真夜中近くなってから、少しずつ片付け始める。
 もう捨てるしかないものばかり。
 母はまだ生きてるのに……と思うと、
なんともいえない、うしろめたくやるせない
気分になった。
 疲れて、今度は自分の住まいを見回す。
 私が死んだら、ここは誰が片付けるんだろう。
 ここにあるのは、他人にとっては価値がなくても、
私にとって必要だったもの、大事だったもの。
 だけど、いま私がしているように、
ぽいぽいとゴミ袋に放り込まれるのだ。

 死ぬのはいやじゃない。
 むしろ、ほどよい頃に死ねなかったら
どうしようと不安になる。
 母を見ていて、「生きてて幸せだね、お母さん」
などとは、みじんも思わない。
 一定温度に保たれた部屋で、いまが冬なのか
夏なのかもわからず、機械的に三度三度の
食事をスプーンで口に流し込まれ、
あとは人形のように、ベッドに寝て天井を
見ているか、車椅子にぼんやり座っているか。
 自分が生きているのかもう死んだのかさえ
本人にはわかっていないだろう。
 生きる楽しみはないが、死への恐怖もない。
 そうなったら気楽じゃないかという人もいるが
私にはただただ恐ろしい。
 尊厳死でも安楽死でもいい。
 自分の意志を持って生きることができない
状況になったら、どうか早く死なせて欲しい。

 ……と、後ろ向きの内容になって
しまったので、狭いプランターの中で
いきいきと伸びつつある命を少し。

 じゃがいも


 さんしょ


 みょうが


 餌を食べるために水草の陰から
出てきたメダカたち。
 たった三匹だったのに、増えて、
現在27匹! 冬場は餌も食べなかったが
一匹も死ななかった!


 

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

冬桃
どうしても……。
酔華さん

 母を見ていると、どうしても近い将来の自分を
想像してしまいます。長生きが幸せな世の中だと
いいんですけどねえ。
 
 ええ、メダカは食べませんが、いよいよとなったら
わかりませんねえ。蟻もサソリも蛇もコオロギも、
とりあえず食べてみた私ですから。
酔華
大変ですね
http://blog.goo.ne.jp/chuka-champ
施設移るって大変だし、
なにより身体の不自由度が高まっていくと思います。
デイサービス、老健、老人ホームと移るたびに、
介護が行き届くようになり、
自分でできていたことができなくなっていくんですよね。

ベランダのジャガイモ、さんしょ、ミョウガ、メダカ…
全部食べられるものですね!
あ、メダカは食べないかぁ。。。
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