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冬桃ブログ

中国太鼓でメダカの冥福を祈る

 「中華街まちなかキャンパス」は
先週の「獅子舞」に続いて、同じく
謝賢榮さんによる獅子舞太鼓の体験講座。

 日本の獅子舞も太鼓も大陸から渡ってきたもの。
 中国の獅子舞太鼓は、戦の際に叩かれる
いわゆる「陣太鼓」から始まったそうだ。

 獅子の舞い方には猫の動作を真似た
キャットステップ(鶴山)と、虎の動作を真似た
タイガーステップ(仏山)があり、太鼓の叩き方も
それにあわせて異なる。
 キャットステップは軽やかで、
タイガーステップはさすがに猫より
重々しくて華やか。
 「名人」の誉れ高き謝さんは、
その違いを細かく披露してくださった。

 ちなみに太鼓の革には豚と牛がある。
 はじまりは牛。
 昔、ある僧が空腹に耐えかね、
禁じられているはずの肉食をしてしまった。
 牛肉を食べたのだ。
 深く恥じ入った僧は、自分が死んだら
牛に生まれ変わらせて欲しい、その皮を剥いで
太鼓にしてほしい。
 そうすればその音で、多くの衆生に功徳を
施すことができるから……という話が
「牛革太鼓事始め」として伝わっているという。


 そして受講生たちはそれぞれ
太鼓、シンバル、ドラなどを体験。
 シンバルもドラも太鼓の合間に入るのではなく
ずっと叩きっぱなし。
 凄まじい喧騒になった。



 講座が終わってから、中華学院の校庭で
謝さんが特別に太鼓を披露してくださった。
 屋内とはまったく迫力が違う。
 夜空には三日月。
 ライトアップされた関帝廟を背に、
勇壮な太鼓が響き渡る。



 で、私は聴きながら、八匹の稚魚メダカの
冥福を、心のなかで祈っていた。

 卵を成魚メダカの鉢から取り出し、別の
ガラス鉢に移した。
 こうしないと生まれた子供たちは
すべて成魚に食べられてしまう。




 そしてめでたく八匹の稚魚が生まれ、
元気に育っていたまではよかったのだが
透明なガラス器に透明な稚魚では
見えにくいので、お風呂屋さんから
いただいたこの容器に移した。




 やりかたが乱暴だったのか、全滅。
 慙愧の念、止みがたく、太鼓を聴きながら
ずっと成仏を……いや、これは仏教じゃないから、
稚魚たちがやすらかに冥土へと旅立つことを祈っていた。

 そして今朝見たら、あらたな稚魚が一匹。
「ケロリン」の中をすいすいと泳いでいるのはないか!
 良かった! またどんどん生まれてくる
……って、そんなに増やしてどうする。
 また「メダカあり〼」の広告を出さないと。


  





 
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