冬桃ブログ

ふるさとはパワースポット

 約一年ぶりに、故郷の宮津へ旅した。
 身内はいないので、「帰郷」ではなく、「旅」。
 今回も地元の陶芸家、島村佳さん、そして彼女の友人
星野和彦さん、中島大文さんにたいへんお世話になった。
 
 今回、泊まったのは天橋立にあるホテル北野屋。
 傍らを走る線路は北近畿タンゴ鉄道。
 私が宮津にいた頃は、まだなかった鉄道だ。
 いまはこの特急に乗って京都から二時間で来られるが
私が家出して東京へ行った頃は、いったいどれほど時間が
かかったのだろう。もう、覚えてないけど……。

 

 すぐ夕方になったが、短い旅ゆえ欲張りにならざるをえない。
 さっそく、天橋立を挟んで、こちらと反対側にある籠(この)神社へ。
 代々、神職を務める海部(あまべ)家は、日本最古の系図を
持つことで知られている。
 いまは国宝に指定されている系図だが、おおやけにされたのは戦後。
 それまでは天皇家をおもんぱかって秘されていた。
 海部氏の始祖は日本神話に登場する彦日明命(ひこほあかりのみこと)
 
 まあしかし、残念なことに籠神社も、その奥の院で
パワースポットとしてつとに有名な真名井神社も撮影禁止になっていた。
 不届き者が、禁足地にまで入り込んで悪さをしたらしく、
真名井神社には磐座の前に塀まで造られていた。
 それでも、ちょうど誰もいないし……と、私も不届きに
シャッターを押したが、どれもまっ暗だったりピンぼけだったりで
使い物にならなかった。
 恐るべし、神パワー!

 で、かろうじて撮れたのが、撮影禁止場所の手前で見つけた「桃」。
 

 そして、滑り込みで買えた桃のお守り。


 籠神社、真名井神社の写真は撮れなかったが、代わりに、これまで
知らなかった麓(ふもと)神社というのを教えてもらった。
 文字通り、両神社の麓にある。
 あまり知られていないらしく、ひっそり、というより
さびれている。
 有名な神社のすぐそばにあるというのに、なぜだろう。




 早くも空は暗くなった。大きな赤い月が空にかかっている。
 この夜は月蝕。
 北野屋の女将さんも加わってくださり、島村さん、星野さん、中島さん
と一緒に、月がよく見える個室で晩餐。
 欠け始めから元に戻るまで、すべてを見ながら
おいしく楽しい食事をいただいた。
 明日はいよいよ、初めてのパワースポットへ……。

 
 
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