最近の週刊誌は脅迫じみている。
あれを食べてはいけない、この薬は危ないとか。
食べてはいけないものはスナック菓子や菓子パンが多い。
こういうものはほとんど食べないから、まあいい。
薬はかなり気になる記事があった。
降圧剤と睡眠薬を常用していると、認知症になるとか。
忘れっぽいのはごく若いころから。
でもこの頃は日々、それが激しくなっている。
なにか用事を思いついて椅子から立ち上がるのだが、
次の瞬間、その用事がなんだったのか、もうわからない。
加齢に加えて、薬のせいもあったのか。
そりゃそうだわ、副作用のない薬なんてないし、
睡眠薬はもう、なが~いこと常用している。
眠れなくて毎日片頭痛に苦しんだ時、
いろんな頭痛薬を処方してもらった。
しかしどの薬も合わなかった。
中には「副作用、頭痛」という頭痛薬もあった。
結局、睡眠薬で眠ることでしか対処できなかったのだ。
いまではその睡眠薬もたいして効かない。
プラシーボ効果程度。
わかっていながら、儀式みたいに服む。
この冬から降圧剤が加わった。
血圧なんか調べるから、高いということがわかってしまった。
毎日、服んで、朝晩の血圧をノートにつける。
これがまたプレッシャーになる。
認知症の進行を少しでも遅らせるため
どっちかの薬を止めるとしたら、まだ日が浅い降圧剤の方だ。
というわけで、ドクターに断りもせず、先月の半ばから
服まなくなった。でも血圧は真面目に測って記帳。
なんだ、服んでた時と変わらないじゃない。
先日、クリニックに行って「じつは……」
と、言いつけにそむいたことを告白した。
「僕のいうことが信じられないのなら他へ行けば?」
という冷たい言葉を覚悟していたのだが、違った。
「あ、いいよ。暖かくなったら止めてもいいかも、
て、僕、言ってたでしょ? 夏場は血圧、下がるから」
それにね、とドクターは付け加える。
「洋子さんに出してた降圧剤なんて、ごく弱くて
『屁』みたいなもんだから」
屁? そんなものを服んでたのか、私。
「一日8000歩。歩いてる?」
まさか! 死ぬでしょ、この暑さじゃ。
「だけど歩けば、秋になっても服む必要がなくなるかもよ」
とりあえず、その日はクリニックからうちまで
徒歩20分~25分くらいの距離を歩いて帰った。
途中の公園で、「自転車山盛りおじさん」に会った。
勝手に名付けたのだが、自転車にレジ袋なんかを
それこそ山のようにくくりつけている。
なにが入っているのか知らないが、近くによると臭う。
「凄いですねえ。なんですか、これ」
と尋ねてみたが、シカトされた。
自転車とおじさんは、この近辺を移動している。
中身は時々、入れ替わっているのかもしれない。
真夜中、茄子、きゅうり、茗荷、ショウガ、大葉を刻み、
「だしの素」少々と、ふじっ子の塩昆布を混ぜる。
明日の朝はこれに納豆か、それともトロロと卵か、
どちらかをさらに混ぜ混ぜしてご飯に載っけよう。
食生活、悪くないと思うんだけどな、私は。
あれを食べてはいけない、この薬は危ないとか。
食べてはいけないものはスナック菓子や菓子パンが多い。
こういうものはほとんど食べないから、まあいい。
薬はかなり気になる記事があった。
降圧剤と睡眠薬を常用していると、認知症になるとか。
忘れっぽいのはごく若いころから。
でもこの頃は日々、それが激しくなっている。
なにか用事を思いついて椅子から立ち上がるのだが、
次の瞬間、その用事がなんだったのか、もうわからない。
加齢に加えて、薬のせいもあったのか。
そりゃそうだわ、副作用のない薬なんてないし、
睡眠薬はもう、なが~いこと常用している。
眠れなくて毎日片頭痛に苦しんだ時、
いろんな頭痛薬を処方してもらった。
しかしどの薬も合わなかった。
中には「副作用、頭痛」という頭痛薬もあった。
結局、睡眠薬で眠ることでしか対処できなかったのだ。
いまではその睡眠薬もたいして効かない。
プラシーボ効果程度。
わかっていながら、儀式みたいに服む。
この冬から降圧剤が加わった。
血圧なんか調べるから、高いということがわかってしまった。
毎日、服んで、朝晩の血圧をノートにつける。
これがまたプレッシャーになる。
認知症の進行を少しでも遅らせるため
どっちかの薬を止めるとしたら、まだ日が浅い降圧剤の方だ。
というわけで、ドクターに断りもせず、先月の半ばから
服まなくなった。でも血圧は真面目に測って記帳。
なんだ、服んでた時と変わらないじゃない。
先日、クリニックに行って「じつは……」
と、言いつけにそむいたことを告白した。
「僕のいうことが信じられないのなら他へ行けば?」
という冷たい言葉を覚悟していたのだが、違った。
「あ、いいよ。暖かくなったら止めてもいいかも、
て、僕、言ってたでしょ? 夏場は血圧、下がるから」
それにね、とドクターは付け加える。
「洋子さんに出してた降圧剤なんて、ごく弱くて
『屁』みたいなもんだから」
屁? そんなものを服んでたのか、私。
「一日8000歩。歩いてる?」
まさか! 死ぬでしょ、この暑さじゃ。
「だけど歩けば、秋になっても服む必要がなくなるかもよ」
とりあえず、その日はクリニックからうちまで
徒歩20分~25分くらいの距離を歩いて帰った。
途中の公園で、「自転車山盛りおじさん」に会った。
勝手に名付けたのだが、自転車にレジ袋なんかを
それこそ山のようにくくりつけている。
なにが入っているのか知らないが、近くによると臭う。
「凄いですねえ。なんですか、これ」
と尋ねてみたが、シカトされた。
自転車とおじさんは、この近辺を移動している。
中身は時々、入れ替わっているのかもしれない。
真夜中、茄子、きゅうり、茗荷、ショウガ、大葉を刻み、
「だしの素」少々と、ふじっ子の塩昆布を混ぜる。
明日の朝はこれに納豆か、それともトロロと卵か、
どちらかをさらに混ぜ混ぜしてご飯に載っけよう。
食生活、悪くないと思うんだけどな、私は。