ロスジェネの発言

-Weblog of 三四郎日記

風俗に通うべきか・・・。

2005-10-04 16:38:50 | 今日の『しんぶん赤旗』
昨日の「しんぶん赤旗」“ゆうPress”で今までに無いタイプの相談が寄せられていて、ちょっとショックだった。
■お悩みHunter-離婚して子ども2人割のいい仕事に動揺(ページの下の方)
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Q 私には二人の子どもがいます。離婚して実家にもどり今はパート。両親と一緒なので、やっと生活できる程度です。でも、親もまもなく定年を迎え将来が不安です。私のように資格がない者にとって、割のいい仕事となると決まってきます。実は離婚して子どもがいる友達からも誘われているんです。お金がほしいので動揺しています。(30歳、女性。栃木県)
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これは、風俗で働こうかと迷っている、という相談である。

男性セクシャリティー論や『セックス・ボランティア』が「『モテない』とか『障害がある』など、いろんな理由でしたくてもどうしてもセックスができない男は風俗に通えばいい」と簡単にいってしまっているのには、やっぱり疑問を持たざるを得ない。

僕は、上にあげたような“リベラル”な人たちだけが問題だというつもりはない。「保守」的な人でも(←右翼・左翼に関わらず)、「風俗は女性の尊厳をふみにじるからダメなのだ」という言い方をする一方で、「プロ意識を持っている女が自分から体を売るのは許される」という考えも同時に持っていたりするのにも問題があると思う。

今回の相談のようなケースは、「自分からすすんで」に該当しそうだが、その裏に子持ちの女性への就職差別という問題があるのは事実だ。

確かに、「いろんな人とセックスするのが好きだから、それを職業にしてしまう」女(男も)いるだろう。しかし、風俗で働いている人が、経済的な理由で風俗をやむを得なくやっているのか或いはそうではないのかは、利用する人間にとってはどうでも良いことなんじゃないか。風俗嬢の中には多重債務者(棄民)などもいるようだが、その人たちは限りなく性犯罪の「被害者」にちかい。

まあ、この相談では「割りのいい仕事」としか書かれていないが、もしかしたら通常の「水商売」のことかもしれない。だが、現在の日本の状態を考えると、「風俗」と読まざるを得ない。しかし、将来、彼女の子供たちがこのことを知ってしまったらどう思うだろうか。。。

まるで、『罪と罰』に出てくるラスコーリニコフの彼女のような感じだが。。罪と罰のソーニャは家族の生活を支えるために売春をしていた訳だが日本がもしそこまで落ち込んだら、、、と思うとやりきれなくなる。というかそこまで落ち込んでいるのかもしれない。

この相談に答えていた尾木直樹のアドバイスは良かったと思う。

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