民主党の新ポスターから「国民の生活が第一。」が消えた
【政治・経済】
2011年1月13日 日刊ゲンダイ 掲載
岡田幹事長よ、そこまで小沢が嫌いなのか
13日の民主党大会で、新しいポスターがお披露目された。
「地域のことは、地域で決める」「雇用につながる成長戦略」など、白地に赤と黒の文字で6種類の重点テーマが書かれているのだが、ま、その地味さはさておき、驚いたのが、「国民の生活が第一。」の文字が消えたことだ。民主党は、09年の総選挙以来、10年の参院選も含めて一貫してこの言葉を使ってきた。いわば、政権交代を象徴するフレーズなのに、それが、あっさり消えてしまった。
「そこについては、ギリギリまで攻防があった」と、民主党関係者がこう明かす。
「新ポスターの作製が決まったのは、昨年秋。地方議員や民主党支持者から、『菅総理が写ったポスターなんて貼れない』という声が殺到したため、文字だけのシンプルなポスターを作ることになりました」
12月上旬までにはデザインを決め、あとは決裁権者である岡田幹事長の了承を得るだけだった。
「ところが、『国民の生活が第一。』の文言に幹事長が難色を示した。仕方なく、小さくして入れたのですが、それでも幹事長はクビを縦に振らない。結局、『国民の生活が第一。』は『新しい日本、進行中。』に差し替えられたのです」(前出の関係者)
言うまでもなく、「国民の生活が第一。」は小沢元代表が強調するフレーズだ。だから、岡田はイヤだったのか。個人的な好き嫌いで「国民生活」が切り捨てられてはたまらない。
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