( この写真は、'75~8年当時に住んでいたアパート近く、杉並区堀の内にある妙法寺横の揚げ
饅頭屋さん。できたてが美味かった!今でも健在!《2005年7月撮影》)
【 はじめての方は、 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 へ、どうぞ。】
その5(縮小版) ・・・・・・ 2005年08月25日 22時09分 公開
J・Aプロの先輩アシスタントたちは、入ったばかりの私の背景技術の
レベルを知りませんでした。素人同然だと思っていたのです・・・・・
( 1978年 昭和53年 春 )
私は当時23歳、最年少の新入り・・・ 初日から大遅刻し度の厚いメガネ
に不潔な長髪・・・・。 ゲタに破れたGパン・・・・。 しかし、私は自信満
々・・・。 『そろそろオレの出番かな・・・』( 先輩アシスタントの実力を
見切ったつもりになっていた・・・・・ )
私は隣の席のテラさんに「あのぉ・・・・・ 描いてもイイですかぁ・・・・?」
( 今から考えれば奇妙な質問です・・・ )
テラさん 「あ・・・ああ・・・はあ・・・。いいんじゃないスかァ。 描きたけ
ればァ・・・ どうぞ、どうぞォ・・・・」
( 「描きたければァ・・・ どうぞ、どうぞォ・・・・」この
答え方こそまさにこの仕事場のハイな空気を表現して
いるのですが、当時の私には「ハイな空気」など理解
できるわけもありませんでした・・・ )
これ以降のあらすじ・・・・・・・・・・・・
Jプロでの最初の背景仕事が始まる。劇画的なペンタッチやトーン処理に
は自信がありましたが・・・・そんな事よりも、「気持ち」を大切にするJプ
ロの気質を全然理解していませんでした・・・・・・
「漫画家アシスタント物語 第3章 その6」 へつづく・・・
* 参考 *
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
.............. 私(yes)のアシスタント履歴
1974年昭和49年 さがみゆき先生 主に(少女系)怪奇漫画。単行本1冊分、
4,5ヶ月のお手伝いでした。 (19歳)
1976年昭和51年 かわぐちかいじ先生 この当時、氏は今ほど有名ではなか
ったのですが・・・・。背景技術をみっちり仕込まれました。(20歳)
1977年昭和52年 村野守美先生 漫画界一の豪傑と言われ、エピソードには
事欠きません。たった1週間しか、勤まりませんでした。(21歳)
1978年昭和53年 ジョージ秋山先生 当時「浮浪雲」(ビックコミックオリ
ジナルに連載)が、すごい人気で、渡哲也、桃井かおりの
主演でTVドラマ化されていました。(23歳)
‘05年平成17年、現在なお、秋山プロにぶら下り中。 (49歳)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( より詳しい履歴は 「漫画家アシスタント 第1章 その1」 にあります。 )
【 各章案内 】 「第1章 その1」 「第2章 その1」 「第3章 その1」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )
このページへのコメント 【 計 4 】
初めまして。 (熊太郎)
2005-08-26 00:52:52
毎回楽しく読ませてもらってます。
20年ぐらい前の出来事の詳細を細かく覚えていてほんと凄いっすねー。
やっぱり漫画家の職業柄、記憶力がいいのでしょうか?
何かの物語を読んでいるような感覚に陥りますが、リアル人生劇場なんですよね。
更新楽しみにしています。
コメントありがとうございます。 (yes)
2005-08-26 22:59:15
はじめまして、熊太郎さん。
励ましのコメント、どうもありがとうございました。
20年以上前の事をよくまあ書けるものだと・・・ 自分でも不思議
なのです・・・・
いつもアップするギリギリに原稿を書くのですが、白いメモ用紙
は真っ白で何もありません・・・・・ 何を書くかも判りません・・・・。
私は決して記憶力は良くありません。 しいて言えば・・・ ダメ
な方だと思います。 ( 実は・・・ 自分が早年性認知症ではない
かと心配する事もあります・・・ ) その私が昔の事を思い出せる
訳がないのです・・・。
つまり・・・・・ 思い出すというより、ほじくり出すといった感じ
です。 アップのギリギリまで真っ白な状態でペンを持ち、かす
かな記憶の一断片をたよりに暗闇の中を突き進んでいくうちに・・・
気が付けば文章になっている・・・・・ 自分でもとても不思議なの
ですが・・・・・ 忘れている事でも暗闇の中を手探りで進むうちに
何かがおぼろげに見えてくる・・・・・ そんな感じでここまで来て
しまったのです。
これからもほじくり、ほじくり頑張ってまいります。
熊太郎さんのコメント、ありがたく読ませていただきました。
何時かまた・・・ コメントなどいただけましたなら勇気百倍です!
今日は、どうもありがとうございました。
私もー (rasu)
2005-08-27 20:13:58
熊太郎さんのコメントを見て、私も
そう思います。毎回毎回、とても細かく
心情も描かれていてすごいなーと。
そして、色々とあったのにとても冷静に
描かれていて安心して読めますねw
私も、語るほどの人生はないですが、
自分が始めてアシ先に行った先生の
話とかをブログで描いてみようかなとか
思っていたのですが、思いが強すぎで
まとめるのにいたらないですね。
本当はブログに描いて一人でも多くの
人に見てもらいたいとかも思ってたんですが
今はまだ冷静に書けそうにないです。
といっても、もう2年以上も前なんだけど^^;
それにしても、漫画描いてる人って基本的に
忘れっぽいのと、物なくす人多くないですか?
まあ、毎日、処理する情報量についていけ
いのかなーとか思ったりもしてますが、
(時間との戦いで原稿をあげるので、
仕事をする処理スピードが速いという意味で)
なので、私も早年性痴呆症じゃないかと
疑ったことが、っていうか今でもやばいかも(笑)
と思ったりしてますよー。これって早くて
二十代ぐらいから始まる人もいるそうで、、
人間50年もやってると・・・・・ (yes)
2005-08-28 04:19:27
最近は本当に忘れっぽくなりましたね・・・。
rasuさんが書かれておられるように、漫画描いている人は忘れっ
ぽいと思います。 漫画以外の事にあまり重要性を認識していな
いからなのか、細かい事をよく忘れるようです。
しかし、私の場合アシスタントの仕事をやっている時にトーンの
張り忘れ、ベタやホワイトの塗り忘れなどが増えてきたようでち
ょっと気になります・・・。 幸いな事に師匠の秋山氏を始め、スタ
ッフの平均年齢が50歳を越えているので、私のボケっぷりが全然
目立ちません!
よくある日常の物忘れは・・・・ 新聞を取りに居間に行こうとして、
ふと玄関を見るとドアにカギがかかっていない・・・ そこで、玄関
まで行ってカギをかけると・・・自分が何しに居間へ行こうとしてい
たのか忘れているのです・・・・
こんな時は、意地でもそれを思い出すように頑張ります。玄関で、
腕組なぞして床をにらんでいる図はまったく情けないですが、こ
の思い出そうと頑張る事が記憶力を強化する事になるそうなので、
最近はあきらめないように注意しています。
饅頭屋さん。できたてが美味かった!今でも健在!《2005年7月撮影》)
【 はじめての方は、 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 へ、どうぞ。】
その5(縮小版) ・・・・・・ 2005年08月25日 22時09分 公開
J・Aプロの先輩アシスタントたちは、入ったばかりの私の背景技術の
レベルを知りませんでした。素人同然だと思っていたのです・・・・・
( 1978年 昭和53年 春 )
私は当時23歳、最年少の新入り・・・ 初日から大遅刻し度の厚いメガネ
に不潔な長髪・・・・。 ゲタに破れたGパン・・・・。 しかし、私は自信満
々・・・。 『そろそろオレの出番かな・・・』( 先輩アシスタントの実力を
見切ったつもりになっていた・・・・・ )
私は隣の席のテラさんに「あのぉ・・・・・ 描いてもイイですかぁ・・・・?」
( 今から考えれば奇妙な質問です・・・ )
テラさん 「あ・・・ああ・・・はあ・・・。いいんじゃないスかァ。 描きたけ
ればァ・・・ どうぞ、どうぞォ・・・・」
( 「描きたければァ・・・ どうぞ、どうぞォ・・・・」この
答え方こそまさにこの仕事場のハイな空気を表現して
いるのですが、当時の私には「ハイな空気」など理解
できるわけもありませんでした・・・ )
これ以降のあらすじ・・・・・・・・・・・・
Jプロでの最初の背景仕事が始まる。劇画的なペンタッチやトーン処理に
は自信がありましたが・・・・そんな事よりも、「気持ち」を大切にするJプ
ロの気質を全然理解していませんでした・・・・・・
「漫画家アシスタント物語 第3章 その6」 へつづく・・・
* 参考 *
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
.............. 私(yes)のアシスタント履歴
1974年昭和49年 さがみゆき先生 主に(少女系)怪奇漫画。単行本1冊分、
4,5ヶ月のお手伝いでした。 (19歳)
1976年昭和51年 かわぐちかいじ先生 この当時、氏は今ほど有名ではなか
ったのですが・・・・。背景技術をみっちり仕込まれました。(20歳)
1977年昭和52年 村野守美先生 漫画界一の豪傑と言われ、エピソードには
事欠きません。たった1週間しか、勤まりませんでした。(21歳)
1978年昭和53年 ジョージ秋山先生 当時「浮浪雲」(ビックコミックオリ
ジナルに連載)が、すごい人気で、渡哲也、桃井かおりの
主演でTVドラマ化されていました。(23歳)
‘05年平成17年、現在なお、秋山プロにぶら下り中。 (49歳)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( より詳しい履歴は 「漫画家アシスタント 第1章 その1」 にあります。 )
【 各章案内 】 「第1章 その1」 「第2章 その1」 「第3章 その1」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )
このページへのコメント 【 計 4 】
初めまして。 (熊太郎)
2005-08-26 00:52:52
毎回楽しく読ませてもらってます。
20年ぐらい前の出来事の詳細を細かく覚えていてほんと凄いっすねー。
やっぱり漫画家の職業柄、記憶力がいいのでしょうか?
何かの物語を読んでいるような感覚に陥りますが、リアル人生劇場なんですよね。
更新楽しみにしています。
コメントありがとうございます。 (yes)
2005-08-26 22:59:15
はじめまして、熊太郎さん。
励ましのコメント、どうもありがとうございました。
20年以上前の事をよくまあ書けるものだと・・・ 自分でも不思議
なのです・・・・
いつもアップするギリギリに原稿を書くのですが、白いメモ用紙
は真っ白で何もありません・・・・・ 何を書くかも判りません・・・・。
私は決して記憶力は良くありません。 しいて言えば・・・ ダメ
な方だと思います。 ( 実は・・・ 自分が早年性認知症ではない
かと心配する事もあります・・・ ) その私が昔の事を思い出せる
訳がないのです・・・。
つまり・・・・・ 思い出すというより、ほじくり出すといった感じ
です。 アップのギリギリまで真っ白な状態でペンを持ち、かす
かな記憶の一断片をたよりに暗闇の中を突き進んでいくうちに・・・
気が付けば文章になっている・・・・・ 自分でもとても不思議なの
ですが・・・・・ 忘れている事でも暗闇の中を手探りで進むうちに
何かがおぼろげに見えてくる・・・・・ そんな感じでここまで来て
しまったのです。
これからもほじくり、ほじくり頑張ってまいります。
熊太郎さんのコメント、ありがたく読ませていただきました。
何時かまた・・・ コメントなどいただけましたなら勇気百倍です!
今日は、どうもありがとうございました。
私もー (rasu)
2005-08-27 20:13:58
熊太郎さんのコメントを見て、私も
そう思います。毎回毎回、とても細かく
心情も描かれていてすごいなーと。
そして、色々とあったのにとても冷静に
描かれていて安心して読めますねw
私も、語るほどの人生はないですが、
自分が始めてアシ先に行った先生の
話とかをブログで描いてみようかなとか
思っていたのですが、思いが強すぎで
まとめるのにいたらないですね。
本当はブログに描いて一人でも多くの
人に見てもらいたいとかも思ってたんですが
今はまだ冷静に書けそうにないです。
といっても、もう2年以上も前なんだけど^^;
それにしても、漫画描いてる人って基本的に
忘れっぽいのと、物なくす人多くないですか?
まあ、毎日、処理する情報量についていけ
いのかなーとか思ったりもしてますが、
(時間との戦いで原稿をあげるので、
仕事をする処理スピードが速いという意味で)
なので、私も早年性痴呆症じゃないかと
疑ったことが、っていうか今でもやばいかも(笑)
と思ったりしてますよー。これって早くて
二十代ぐらいから始まる人もいるそうで、、
人間50年もやってると・・・・・ (yes)
2005-08-28 04:19:27
最近は本当に忘れっぽくなりましたね・・・。
rasuさんが書かれておられるように、漫画描いている人は忘れっ
ぽいと思います。 漫画以外の事にあまり重要性を認識していな
いからなのか、細かい事をよく忘れるようです。
しかし、私の場合アシスタントの仕事をやっている時にトーンの
張り忘れ、ベタやホワイトの塗り忘れなどが増えてきたようでち
ょっと気になります・・・。 幸いな事に師匠の秋山氏を始め、スタ
ッフの平均年齢が50歳を越えているので、私のボケっぷりが全然
目立ちません!
よくある日常の物忘れは・・・・ 新聞を取りに居間に行こうとして、
ふと玄関を見るとドアにカギがかかっていない・・・ そこで、玄関
まで行ってカギをかけると・・・自分が何しに居間へ行こうとしてい
たのか忘れているのです・・・・
こんな時は、意地でもそれを思い出すように頑張ります。玄関で、
腕組なぞして床をにらんでいる図はまったく情けないですが、こ
の思い出そうと頑張る事が記憶力を強化する事になるそうなので、
最近はあきらめないように注意しています。