( この写真は、東京目白にあるJ・Aプロ玄関から見たアシスタントの仕事場である。正面の
ガラス窓の向こう側がJ先生の個室。《 2006年4月 撮影 》 )
【 はじめての方は、 「漫画家アシスタント 第1章 その1」 へ、どうぞ。】
その36 ・・・・・・・・ 2006年04月07日 21時17分 (公開)
1979年の冬、万年遅刻男の私は、J先生の怒りの洗礼を受けたわけです・・・。
その後、ずいぶん時間が経ってから先輩アシスタントに・・・
「 Y君・・・ あの頃、先生はY君をクビにしようかどうしようか迷ってたら
しいよ・・・・・・・・。」
つまり私は、まさに首の皮一枚を残して助かったわけです・・・。
遅刻ぐせ、不眠、中途半端な人生・・・・・ 自己嫌悪と自信喪失の毎日・・・・・・・・
20歳代の上昇志向は、自己改革への強い欲求を生むものですが、私も例外では
なく自分の暗さや無気力な性格から脱却したいと思っていました。
J先生と話し合っていて、よく言われたのが、
「 明るくなれ 」
そして、私の漫画に対する芸術的な憧れや小難しい理屈を全否定しつつ、
「 漫画はエンターティメントだぜ! 」と・・・・
さらに、暗く黙り込んでいる私に・・・・・
「 おみィ~は、コツコツ暗い世界を下に向かって穴を掘っている様なモンだ
ぜ・・・・。 その内、下からガスが噴出しておみィ~はガスを吸ってくたば
る・・・・・! 」
J先生は、薄笑いを浮かべて私の顔をのぞき込む。 最後に声を大きくしてキッパ
リと・・・・
「 上を見ンかい! でっかい空を! 明るい世界があるんだぜ! 」
まったくその通りだし、反抗するつもりもなかったのですが、ただどうすればいい
のか・・・・・・? まったくチンプンカンプンだったわけです。
とにかく、積極的に何かしなくてはいけない・・・ 行動を起こさなくてはダメだ・・・
暗いエゴの泥沼で、少しスタートラインが見えて来ていました・・・・・。
1979年( 24歳 )頃の私はまだ同人誌に関わっていました。 J先生からは『 同人
誌なんかやめちまェ! 』と、バカにされていました・・・・。 しかし、辞める事にため
らっていました。 ささやかに自分の漫画を発表できる場を失いたくなかったので
す・・・・ ( 本当は同人誌で女の子と知り合う機会を失いたくなかったのか・・・ )
自分の意識を変える・・・・ 自己改革・・・・・ その機会はユミさん( 仮名:吉村由美
子、?出身、自称24歳。本当は27歳。 )がJプロを辞めた時にやって来ました・・・。
その頃は、まだハッキリとは意識していませんでしたが・・・・ 今から思い起こすと
まさに、この時、この機会に、自分の中でなにかが変わりました・・・・。
この事は次回に・・・・・・・・・。
「 漫画家アシスタント 第3章 その37 」 へつづく・・・
・前に記事へ戻る時はこちら→「 第3章 その35 」
【 各章案内 】 「第1章 その1」 「第2章 その1」 「第3章 その1」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )
ガラス窓の向こう側がJ先生の個室。《 2006年4月 撮影 》 )
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その36 ・・・・・・・・ 2006年04月07日 21時17分 (公開)
1979年の冬、万年遅刻男の私は、J先生の怒りの洗礼を受けたわけです・・・。
その後、ずいぶん時間が経ってから先輩アシスタントに・・・
「 Y君・・・ あの頃、先生はY君をクビにしようかどうしようか迷ってたら
しいよ・・・・・・・・。」
つまり私は、まさに首の皮一枚を残して助かったわけです・・・。
遅刻ぐせ、不眠、中途半端な人生・・・・・ 自己嫌悪と自信喪失の毎日・・・・・・・・
20歳代の上昇志向は、自己改革への強い欲求を生むものですが、私も例外では
なく自分の暗さや無気力な性格から脱却したいと思っていました。
J先生と話し合っていて、よく言われたのが、
「 明るくなれ 」
そして、私の漫画に対する芸術的な憧れや小難しい理屈を全否定しつつ、
「 漫画はエンターティメントだぜ! 」と・・・・
さらに、暗く黙り込んでいる私に・・・・・
「 おみィ~は、コツコツ暗い世界を下に向かって穴を掘っている様なモンだ
ぜ・・・・。 その内、下からガスが噴出しておみィ~はガスを吸ってくたば
る・・・・・! 」
J先生は、薄笑いを浮かべて私の顔をのぞき込む。 最後に声を大きくしてキッパ
リと・・・・
「 上を見ンかい! でっかい空を! 明るい世界があるんだぜ! 」
まったくその通りだし、反抗するつもりもなかったのですが、ただどうすればいい
のか・・・・・・? まったくチンプンカンプンだったわけです。
とにかく、積極的に何かしなくてはいけない・・・ 行動を起こさなくてはダメだ・・・
暗いエゴの泥沼で、少しスタートラインが見えて来ていました・・・・・。
1979年( 24歳 )頃の私はまだ同人誌に関わっていました。 J先生からは『 同人
誌なんかやめちまェ! 』と、バカにされていました・・・・。 しかし、辞める事にため
らっていました。 ささやかに自分の漫画を発表できる場を失いたくなかったので
す・・・・ ( 本当は同人誌で女の子と知り合う機会を失いたくなかったのか・・・ )
自分の意識を変える・・・・ 自己改革・・・・・ その機会はユミさん( 仮名:吉村由美
子、?出身、自称24歳。本当は27歳。 )がJプロを辞めた時にやって来ました・・・。
その頃は、まだハッキリとは意識していませんでしたが・・・・ 今から思い起こすと
まさに、この時、この機会に、自分の中でなにかが変わりました・・・・。
この事は次回に・・・・・・・・・。
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