ミッドナイトヴァージン Production Note

WEBノベル『ミッドナイトヴァージン』の本条靖竹のブログです。

三章第二更新シリーズを振り返って

2008年11月07日 15時43分19秒 | Weblog
・昨日ツインゴースト7話を入稿して、一息つきました。ほっ。

・冬コミ当選しました。…また壁だし、ちゃんとした本を出さないと…と焦ります。新刊は珠たちを中心とした明るいコメディっぽいマンガ本になるかと思います。

・31話「リターン・ウィズ・ノーリターン」、テキスト量が普段の倍のボリュームがあった回でした。29KBです。なんと二章ラストの「勝者なきゲーム」(28.7KB)とほぼ同じなのです。

では過去一番長い回は?と思って調べてみると、意外にも30話「爆才の一年生Ⅱ」(29.2KB)でした。続いて26話「人形の王国」(28KB)で、今回の更新は長い回が多かったんですね。単行本一冊ぶんを一ヶ月半で書いた計算になります。ちなみに過去のMVの平均的な長さは18KBくらい。最初は読みやすくコンパクトにまとめようという意識があって、第一話(12.9KB)なんてすごく短かかったんだけど。

初めての学園外のエピソードということで、いつもと雰囲気を変えたいと思い、背景写真を撮影しにハマジくんとデジカメ持って歩き回りました。いつもは室内にこもっているので、野外ロケハンは楽しいです。今回新曲の用意ができなかったので、「遙かオリオン」カラオケヴァージョンを使いました。

・とりあえず長い長い三章の区切りをまたつけてしまいました。正直頭はカラッポ、次回のプロットを考えている余裕がありません。今脳内に抱えているエピソードを出し切らないと、次のエピソードに頭がまわらない。それだけ「イコの脱走」「首脳会談」「本間夕VS平泉アヤメ」は自分にとって重たい、難しいと思えたエピソードでした。

・物語が大きく進まない、堂々巡りでちっとも解決に向かわない。そういう不満があるかと思いますが、それこそが今更新シリーズの目的でもありました。1.2章は珠と優作の二人の目で見た学園を描き、爽快感を重視したエンタメ路線でしたが、3章はより俯瞰で学園の実像を描き、世界観の説明に力を入れました。しっかり基礎工事をしたというか。そして決して抜け出すことのできない、学園の迷宮的な不気味さ、怖さを描こうと。でもあまりに爽快感のない展開だし、女の子たちに怖い思いをさせるので、書いていて辛かった。特に人が死んだり傷つく回はデリケートな書き方が必要だし、とても暗い気持ちになります。常に沈痛な気持ちで、辛い更新が多かったです。

・本間夕の本格的なお披露目はドキドキしました。読者がこの性格に拒絶反応を示さないか、と。共感はできないけど理解はする、という感じで意外に自然に受け入れられたようでほっとしています。平泉アヤメエピやイコの脱走など、残酷すぎる展開に物語全体が落ち込んでしまわないよう、クッションとなるエピソードを追加したのも今回の思い出です。アヤメ戦後の朋美エピソードをあのタイミングで入れたり、イコ帰還後のカレーエピソードなどですね。当初はもっと後味の悪い終わり方を考えていました。

・振り返ってみれば、安倍晴海エピソードや首脳会談は翠の人物像を掘り下げるものでした。彼女こそ二・三章のヒロインであるとキャラ紹介に書いたのも納得できたかもしれません。朋美関連エピソードは翠のもっともプライベートな部分ですね。出てきてすぐ退場(笑)ではありますが、もうしばらくは朋美活躍の機会があります。出オチではないです。

・すっかり正ヒロインの座を翠に奪われてしまったような珠ですが…次の更新シリーズ、三章クライマックスは珠を中心に描かれます。そしてついに高村ミッシェルと激突! この対戦はいっちばん最初の構想からあったものでとても楽しみです。画像は連載開始の数ヶ月前、すいでんげつに最初にもらったイメージスケッチです。珠もミッシェルも髪型や服装が違いますね~。

・珠と翠、どっちが正ヒロインなの?と友人から聞かれたことがありますが、「ダブルヒロイン制を採用しております」。次シリーズからはよりアクションや人間関係を重視することになると思います。

ではまた!

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