ローダー@オヤジ 気まぐれブログ

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アナトミックハンドル ~ハンドル交換で学んだこと~ 

2012-11-11 11:38:55 | 日記
いわゆるドロップハンドル形状のロードに乗りはじめてしばらくは、ブラケットを上から握る形(ブラケットポジション)が90パーセントくらいで、下ハンを握るようなことはほとんどなかった。したがって、ブラケットの位置さえ丁度良ければ、シャローとかアナトミックとか曲がりの形状は何でも良かった。

しかし、だんだん慣れてくると一応スピードもちょっとだけ上がり、ホイールを換えたりしてペダルが回しやすくなると、ブラケットでのアップライトなポジションは、逆に乗りにくいと感じることが生意気にも感じられるようになってきたのだった。
そこで、下ハン部分を持つことがだんだん増えてくると、その曲がり具合が気になりはじめた。
つまり、下ハンで握る部分が曲がっているとワタシには違和感があるのだ。ここが真っ直ぐだったらいいなーと思って、アナトミック形状のハンドルに目をつけた。そして色々と調べてみた。
やっぱり良いと言う人もいるし、使いにくいと言う人もいて、例によって個人の好みや乗車スタイルに大きく左右されるモノのようで、要するに実際に自分で使ってみないと分からない。

アナトミック形状のポジティブな要素としては、
・下ハンの直線部分がポジションとあっていれば快適
・わりと格好が良い(でもこれは主観だよね)

ネガティブな要素は
・握る部分が限られてしまう
・STIレバーが遠くなる

何やらネガティブな要素の方が大きそうなんだが。。。

その辺を解消するべく、最近では両者の特徴を合わせた「アナトミックシャロー」なるモノが主流になりつつあると何かで見たような気もする。自分の思いつきは当たり前のようにとっくの昔にみんなが思いついている。ワタシは遅れてやって来たロード乗りであるのだから。
でもまあとりあえず純粋なアナトミック形状で安価な物を入手して試してみよう、ダメだったら元に戻せばいいやという実にテキトーで自分らしい結論に至った。

装着した様子がこれ

重さは240gでアルミ製、4000円程度というシロモノ。メーカー名はレースフェイスで、ロードよりもどちらかというとオフロードのパーツを多く出しているメーカーらしい。アンカー純正のハンドル(日東製)と比べると、持った感じがずいぶん軽い。

ついでにシートポストとステムも換えてみた。なるべく安価で軽いモノ。


ディズナというメーカーの製品で、共にアルミ製、重量はポストが204g。ステムは120g(共にあてにならないメーカー発表値)。お値段はやっぱり3000~4000円ほど。
ちなみにポストは余分な部分を15センチほどカットしたので、100g台になっているんだろう。

そして今はこのアナトミックハンドルで走っているが、まあ下ハンは握りやすくなったと思うし、レバーが遠くなったという感じもなく、純正より気に入っている。
それよりもフロントまわりが思った以上に軽くなってスカスカ感があり、ちょっとした重心移動で敏感に車体が反応するようになった。これはもしかしたらメリットかも知れないが、先日のようなよそ見による落車の危険は増大したということでもある。

ところで、ハンドル形状は良くても、ポン付けではダメなことには乗ってすぐに気がついた。
ステムの長さは変わっていないが、STI取り付け部分が若干遠くなったことで、ブラケットを握ったときに身体が伸びてしまう感覚が明らかである。
遠くなったのはほんの1センチ程度のことだが、この辺の感覚は結構分かるモンなんだということがわかった。自分はポジションには無頓着な方だと思っていたのだが。
よく、「ミリ単位の調整が必要」と言ってる人もいるが、何を大げさなと内心思っていたが、どうもスイマセン。認識不足でした。ワタシにはミリ単位は分からないが数センチ単位は分かるのかもしれない。もっとガンガン乗っていてセンシティブな人がミリ単位の調整をしていて当然である。

ともかく乗りづらいので、サドルを少し前に出して対処した。本当はステムで調整するのが良いのだろうが、この辺はやっぱりアバウトで、これでイイ感じになってしまって満足した。

また、下ハンを握って走るときにもう少し前傾姿勢がとりたくなり、サドルを1センチ程上げたのだが、もともとサドルの高さは股下寸法で合わせてあったので、やっぱり回しにくくなり、元に戻した。これはハンドル位置を下げることで対処するのが正解なのだろう。まあ、そもそもRFX8のフレーム自体がアップライト気味なので、適切な落としどころというモノがあるんだろう。

ということで、今回のハンドル交換で、乗りやすいポジショニングは意外に身体が覚えているもんだということと、乗り方(及びやる気)でポジションは自ずと変わってくるのだということがわかってきた。とっても勉強になった。

ちなみに車体の総重量はあれやこれやとやっているうちに、はじめの実測8.3㎏から現在では7.6㎏になっていた。(ホイールはキシリウムSLSの時)

今では7キロを切るバイクも珍しくないようだが、ちょっとでも軽くしたいと思うのは、ローダーがみな少しは考えていることではないだろうか。
でも、この先の軽量化はとてつもなく金がかかるような気がするし、そもそも何のための軽量化かもわからないので、一連のパーツ交換はこれで一応打ち止め。(なワケないか。。。)
あとは本来の目的であるはずの「走り」を楽しむ時間をもっと増やしていきたい。

でもワタシには、どうやらロードの楽しみの半分はメカいじりであることに自分でもとっくに気がついていたりするのだった。
本末転倒というなかれ。趣味の楽しみは人それぞれ。


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