ローダー@オヤジ 気まぐれブログ

ロードレーサーとカメラが主な内容の、自分の備忘録のようなブログ。
完全不定期更新

3T TEAMシリーズ  ~海外通販の危ない誘惑~

2012-11-25 13:32:16 | 日記
~まずは、長い前置き~

数年前、クレジットカードで被害を被ったことがある。
いや、正確に言うと、被りかけたというべきか。

某銀行の口座でつくったクレッジットカードから、覚えのない引き落としがあり、クレジットカード会社に問い合わせると、「調べて返事をします」とのこと。
何でも海外(東欧のどこかの国)にある会社からの引き落としで、当然そんな物を利用した覚えはない。
クレジット会社がその会社に照会しても期限までに回答がなく、無事に返金となった。
数万円の金額だったが、気をつけていないと見落とすところだったし、こちらから問い合わせなければ絶対に戻ってこなかった。
また、問い合わせから返金まで3か月くらいかかったのだった。

要するに番号がなぜか漏れていたということだろうが、なぜそんなことになったのか、そんなことはよくあるのかと聞くと、「残念ながらしばしばあります。原因を特定するのは困難です」との返事だった。
そして、即刻そのカードは抹消手続きをしてもらい、廃棄した。

それ以来クレジットカードの使用は止め、通販を利用するときは主に代引きを利用していた。
しかし、代引き手数料も馬鹿にならないし、代引きに対応していない物もある。やっぱり今の時代これは何かと不便なことである。

自転車のパーツなどをネットで見ていると、海外通販では、この円高の影響で国内よりもかなり安く手に入る物が多い。有名なサイトがいくつかあるが、それらを見ていると、国内で買うのがバカらしくなるような値付けの物もある。
円高は良いことばかりではないが、個人の責任でそれを利用して消費活動をするのは違法でも何でもない。・・・と、物欲を正当化して、某海外サイトの通販を利用してしまった。
銀行振り込みには対応しているようだが、それこそメンドウなのでクレジットカードの再使用に踏み切ってしまった。

~前置き終わり~

ちょっと前にシートポストとハンドル、ステムを交換したばかりである。
その時に廉価品を選んだのだが、本当は別の物が欲しかったのだ。
それが「3T」のTEAMシリーズ。
国内よりも3~4割安く購入でき、ついポチってしまった。

なぜ3Tか?
ひとえにそのデザイン(と品質の確かさ)である。

購入したのはこちら。




前のパーツでも、ステム以外は機能的には何の問題もなかったのに、他も勢いで変えてしまうところが自分でもアホかと思う。  いいトシして・・・。

【ステム ARX TEAM 17°】

前にも書いたが、ハンドルを下げたかったのと、ブラケットがやや遠かったので10㎝から9㎝にしてみた。副産物としてステムが地面とほぼ並行になり、スタイリングもやや良くなったかな。でも、フレームがスローピングなのであんまり関係ないかも。

【シートポスト DORICO TEAM】

カーボンであるが、乗りごごちの違いは半日程度ではほとんど分からず。

【ハンドル ERGONOVA TEAM】

これもカーボンだが、手に伝わる振動の違いも今日はやはり分からず。
でも、コンパクトアナトミックシャロー???ともいうべき形で、下ハンも握りやすく、レバーも指がちゃんと届く。また、ハンドル上部が扁平なので、持ちやすい気がする。


ちなみに、ハンドルを替えたことでケーブル類の取り回しを見直し、曲がりを浅くしたのと、余分なケーブルの長さをカットし、ケーブル自体もグレードの高い物にしたことで抵抗が少なくなったのか、シフトレバーやブレーキレバーの動きはエラく軽くなった。
STIは105だが、ここまでスムーズに動くようになるとは思わなかった。105STI、なかなかイイじゃないの。
ただし、アウターケーブルの長さはハンドルがめいっぱい切れればいいと考えてカットしたのだが、やや切りすぎたかも知れない。もう2センチくらい長くても良かったかも。


ステムの交換でシートを少し後退させることができ、ブラケットポジションや、下ハンを持ったときの姿勢がイメージに近くなり、速くなったかどうかはともかく、乗っているときの気分は良くなった。
また、上記したようにケーブル類は目立たないけれど、操作感に大きく関係している重要な部分であることも理解できた。
・・・と、今回の消費行動の後ろめたさを和らげようと、無理矢理メリットをあげてみる。

改めて見ると、ここまで赤が多すぎるとちょっとクドイ気もしてきた。

特にハンドルまわりは乗り手から見ると真っ赤である。
また、サイコンやライトはもっと小さい物がいい。

しかし、これにイイオッサンが乗っているのである。恐るべし・・・。
渋いクロモリなどにゆったりと落ち着いて乗っている経験豊かなベテランライダーとえらい違いである。

そして、海外通販恐るべし・・・。
今後、あまりサイトを見ないようにしよう。
まあ、無意識に見るだろうけど・・・。

カメラと自転車の相関関係? 

2012-11-21 19:57:34 | 日記
もともと機械好きで、カメラも昔から好きだった。
しかし、趣味と呼べるようになり、たくさん撮り始めたのはデジタルカメラの普及が大きかった。
ちょうど子供が生まれたときにはじめてデジタルカメラを購入した。
1997年のことである。
オリンパス CAMEDIA-C1400


確か12万円くらいだったと思う。
当時としては高級機で、画素数も多く画質も良いと言われていた。
子どもの成長記録をなるべく綺麗な画質で残したいという親馬鹿精神で、結構思い切った。

しかし、今思えば使い勝手は最悪だった。
今ほどメディアの価格は安くなかったので、スマートメモリーカードの容量も小さい物しか買えず、高画質モードで12枚も撮影できないくらいだったのである。
さらに、電池の持ちの悪さも凄まじく、あっという間になくなってしまって、結局現像代より高く付いてしまうというようなシロモノであった。

しかし、このあたりからデジカメは加速度的に進化し始め、モデルチェンジするたびに価格は安く、画質は良く、カメラとしての機能も高くなっていった。

もともと一眼レフのデジカメが欲しかったのだが、当時の一眼デジカメの価格は現実離れしたものだったので、とても手が出せなかった。

例えばキャメディアが発売されていた当時はこんなのしかなかった。
EOS D6000 当時の価格360万円超!というバブリーな値付け。


さすがにこれを使っていたマニアもプロも全く見たことがなかった。メーカーも利益を出そうとして売っていたと思えないし、まだ試験的なモデルだったと思う。ちなみに画素数だけでいえば今時の携帯に付いているカメラの方がはるかに上だったりする。

でも、2000年代に入ってようやく庶民にも買える一眼デジカメが登場してきた。
私が一番始めに購入したのはEOS10D

確かレンズ合わせて25万円前後だったと思う。

厳密に言うとこの前にEOSD30というモデルがあり、30万円くらいで発売されていて、コアなマニアはそれを買っていた。

この10D(と、その後に出たKISSD)は大ヒットモデルとなって、一眼デジカメの普及にかなり貢献したのではないだろうか。画質も良く、今見ても画質が悪いなどと思う人はそれほどいないだろう。
キヤノンでいえばその後、KISSDN、20D、1Ds、1DMark2等とほとんど毎年のように新機種が市場に投入されてきた。ニコン他のメーカーもかなりラインナップをそろえていった。ミノルタは途中で無くなっちゃったけど。(←SONYがαシリーズを吸収)

銀塩派、デジタル派、それぞれいて、昔からのカメラマニアは依然として銀塩メインの姿勢を崩さなかったが、その強固な壁を打ち砕いた感のあるモデルが、EOS5Dである。

いわゆる「フルサイズ」の撮像素子を搭載した廉価機で、今まで頑としてデジタルにも手を出さなかった多くのハイアマチュアやプロも、この機種を導入していた。
ワタシは5Dは使っていないが、実際に今でも十分以上に通用する高画質は素晴らしい。デジカメの一つの記念碑的なモデルではないだろうか。

今、ワタシの手元にあるのはコンデジ数台と、キヤノンのEOS7D、EOS1DMARKⅣである。

7D


1DマークⅣ


7Dはこの価格でよくもまあこの性能を!というモデルだし、1D4はもう旧モデルになってしまったが、最後のAPS-Hサイズの撮像素子を使ったモデルになりそうで、手放す気はない。(なぜか「戦場カメラマン」のあの人のサインもボディーに書いてもらってしまった)しかし、いつかは壊れて修理不能になるだろう。
レンズも何本かあるが、手ぶれ補正は強化され、撮れる画像もどんどんシャープになってきている。

今後も魅力的なモデルがどんどん出てくるだろうが、個人的には「もうこの辺でいいかな~」と思いはじめている。
飽きたというわけではなく、写真家でもない一個人が後世に写真を残すには、もう十分以上のものが撮れる機種ばかりだという判断である。もう画質自体を問題にする必要はそれほどなく、GPS機能などをはじめとする付加機能の問題と、データの保主方法の問題の方がはるかに大きいような気がする。
しかし、個人的に最大の問題は、子どもが大きくなって、写真を撮ることが激減してしまったことだったりするのだが。。。

もう今は新たに銀塩カメラを開発しているメーカーは日本には多分ない。昔はどこでも買えたフィルム自体、入手が難しくなってきた。携帯電話の普及で公衆電話が激減したようなものである。第一今さら銀塩を出しても売れないし、利便性なら圧倒的にデジタルであるのは間違いない。

逆に今ではOM-1などの銀塩カメラを持ち出すこともある。カメラにフィルムをセットして、ダイヤルでシャッタースピードや絞りを調節して、一枚一枚を気合いを入れて撮る。シャッターを押してしまったら、ボタン一つで削除することはできないし、現像するまで結果が分からない。不便かも知れないが、その感覚はデジタルでは味わえないことに気がつく。ただ「楽しい」のである。

「電気がなくても動く」「メンテすればずっと使える」「壊れても修理できる」
これらの要素を今でも大切にしている人はけっこういる。

例えば、レンズは一見ただの光学レンズの筒のように思えるが、現行レンズは間違いなく電気仕掛けで、ボディーとデジタル信号をやりとりして、実に複雑なプログラムで動いている。壊れてもある程度修理できるが、メーカーが部品を供給しなくなったら基本的には終わりである。メーカーの修理部品の供給期間は長くても10年あるかないかだ。したがって、50万円以上、場合によっては100万円近くする高級レンズでも、基盤のどこかが壊れでもしたらお手上げである。自力修理はまず不可能。他の機種に流用できる部品もほとんどなし。非常に高級な置物と化す。オークションなどを見ると、ジャンク品としてAFの効かないサンニッパやロクヨンなどがゴロゴロしている。
ただし、銀塩では絶対に不可能だった撮影がデジタルでできるようになったのもまた事実ではあるし、特別な知識やスキルがなくても撮影の失敗は激減しているはずである。


余談であるが、先日、知人のパソコンが突然壊れた。なんでも子供の写真が大量に入っていたらしく、何とバックアップは取っていなかったという。HDDが物理的に壊れたようで、専門の修理業者に頼んだら、見積もりで50万円!、しかも復旧できる保障はないという。頭を抱えていたが、それ以外に方法は見つからず、結局依頼したようだ。


最近自転車を趣味として乗っているが、人力のみで動き、自分で整備したりできるのはいいもんだなーと感じている。
(正確に言うと電動アシスト自転車が1台あるんだが・・・)
いわゆる「ブラックボックス」がないので、イジリがいがある。製造工程はともかく、製品自体はきわめてアナログチック。異なるメーカーのパーツも組み合わせられるし、素材や形状も好みで選べる。自分なりに整備や調整できた(と思った)ときに乗った時の快感は得難いものがある。


・・・と、思っていたのだが、ロードの世界も数年前からDi2やらEPSやら電気仕掛けのモノが席捲しはじめている。よく知らないが、パソコンに接続してプログラムを書き換えたりもできるらしい。(書き換えて何が変わるのかよく分からないが)。


デュラがモデルチェンジしたが、本命はDi2のほうではなかろうか?メーカーの利潤も高そうだし。

オールドカンパや旧型デュラなどを今でも綺麗にメンテして乗っている人も大勢いるようで、それは懐古主義などではなく、「モノ」「メカ」としてのつくりが純粋に良いのだろう。乗ったことないけど。


技術立国ニッポンに住んでいると、日々その恩恵を受けていることにすら気づかないことも多い。
・・・が、時々立ち止まって考えてみたい。
大切なことは何だろう?
利便性とトレードオフになっているものは何だろう?
あえて変わらないもの、変える必要のないものもたくさんある。

・・・しかし、文章に反しどんどん変わっていく我が愛機なのである。

ポジション出しは難し  ~初心者は試行錯誤すべし?~

2012-11-16 19:22:11 | 日記
これまで書いてきたように、ハンドル、ステム、シートポストの3点セット(廉価品)を交換し、一応ポジション合わせのようなことを行ってきたが、長い距離乗っていないので、これが本当に正解かどうかよく分からなかった。

私は仕事柄、闇の中を走ることが多いのだが、久しぶりに昼間にちょっと時間がとれたので、先日50キロ程のポタリングに出かけた。
※根性無しのため、山岳コースはナシ。

<平日の公園でちょっと一服 自分の自転車を自分で撮影している姿は微妙・・・>


近場をちょっとポタッた程度では「よし、決まった!」と思っていたポジションである。
やはり走り始めは至極快適、やっぱりロードはポジションだよね~なんて分かった風なことを思いながら、アナトミックのハンドルの握りを確かめたり、無意味なシフトチェンジを繰り返したりしながら、貧脚をグルグル回していた。

ペダルの回しにくさに気がついたのは何のことはないほんの10キロも走っていない頃である。もっと早く気づけよという突っ込みはナシで!
まあ、自分ごときこのままでもイイっちゃあイイんだが、やっぱり何か違和感があってちょっと気持ち悪い。効率も悪いような気がする。
シートを前に出したことがペダリングに影響するかも知れないとは薄々感じていたが、もしかして自分なら何も感じないかもしれないとも思っていたのも事実である。

<バイクは速そうだが、悲しいくらいに乗り手は遅い>


ハンドルを換えてブラケットが前に出た分、サドルを前に出せば上半身はそのまま同じポジションはとれる。しかし、そう、サドルを前に出すとクランクが下死点に到達したときの足の角度が変わるという事実に(やっと)気づいたのである。体験学習というヤツだね。
かといって、サドルを戻すとプラケットは遠くなる。これはさすがに避けたい。
そしてやっぱりもう少しハンドル位置は下げたい。

<いろんなローダー見てるけど、オヤジほど派手好きな傾向にあるのは気のせい?>


それからは携帯工具で、ハンドルの角度を変えてみたり、シートポストの高さを再調整したり、サドルを前後させてみたり。お気楽なポタリングは調整のためのテスト走行に様変わりしてしまったのだった。

まあ、一番の問題はポジション調整の基本を知らないことであるのだが・・・。

ハンドル下にはスペーサーがあるため、下げるのは簡単である。
しかし、そうすればまたブラケットは遠くなり、同じループに陥ることは明白である。

そして出した結論は、もう少し短くて前下がりのステムに交換することである。
また物欲かい、ハァ~
今回ステムを何となく交換したときに同じ長さで同じ角度の物をセレクトしてしまったのは実に愚かであった。何も考えてなかったのがバレバレである。
うーん、ステムって大事なのね。。。

8~9センチ、16~17°の手頃なステムがないかちょっと調べてみようと思う。

これなんかかっこエエね。でも3Tは手頃とは言えない

ただし、ハンドルはやはりアナトミックの方がしっくり来ることだけは確信した。
もっと経験を積んでいくと分からないけれど。

しかし、ここまでパーツが重複してくると、フレームさえ手に入れればもう一台組めそうな勢いである。クロモリなんかをもう1台組むと楽しいんだろうなあと妄想したりすることもある。

最大の問題は、パーツ交換はカミさんは気づかないが、自転車が2台になると確実に気づくであろうことである。

4,5台持ってる人が1台増えても気づかれないかも知れないが、私は1台しか持ってないので、「あら?自転車って2台あったっけ?」などというセリフが聞けるほど我がカミさんは鈍感でも寛大でもないのである。

アナトミックハンドル ~ハンドル交換で学んだこと~ 

2012-11-11 11:38:55 | 日記
いわゆるドロップハンドル形状のロードに乗りはじめてしばらくは、ブラケットを上から握る形(ブラケットポジション)が90パーセントくらいで、下ハンを握るようなことはほとんどなかった。したがって、ブラケットの位置さえ丁度良ければ、シャローとかアナトミックとか曲がりの形状は何でも良かった。

しかし、だんだん慣れてくると一応スピードもちょっとだけ上がり、ホイールを換えたりしてペダルが回しやすくなると、ブラケットでのアップライトなポジションは、逆に乗りにくいと感じることが生意気にも感じられるようになってきたのだった。
そこで、下ハン部分を持つことがだんだん増えてくると、その曲がり具合が気になりはじめた。
つまり、下ハンで握る部分が曲がっているとワタシには違和感があるのだ。ここが真っ直ぐだったらいいなーと思って、アナトミック形状のハンドルに目をつけた。そして色々と調べてみた。
やっぱり良いと言う人もいるし、使いにくいと言う人もいて、例によって個人の好みや乗車スタイルに大きく左右されるモノのようで、要するに実際に自分で使ってみないと分からない。

アナトミック形状のポジティブな要素としては、
・下ハンの直線部分がポジションとあっていれば快適
・わりと格好が良い(でもこれは主観だよね)

ネガティブな要素は
・握る部分が限られてしまう
・STIレバーが遠くなる

何やらネガティブな要素の方が大きそうなんだが。。。

その辺を解消するべく、最近では両者の特徴を合わせた「アナトミックシャロー」なるモノが主流になりつつあると何かで見たような気もする。自分の思いつきは当たり前のようにとっくの昔にみんなが思いついている。ワタシは遅れてやって来たロード乗りであるのだから。
でもまあとりあえず純粋なアナトミック形状で安価な物を入手して試してみよう、ダメだったら元に戻せばいいやという実にテキトーで自分らしい結論に至った。

装着した様子がこれ

重さは240gでアルミ製、4000円程度というシロモノ。メーカー名はレースフェイスで、ロードよりもどちらかというとオフロードのパーツを多く出しているメーカーらしい。アンカー純正のハンドル(日東製)と比べると、持った感じがずいぶん軽い。

ついでにシートポストとステムも換えてみた。なるべく安価で軽いモノ。


ディズナというメーカーの製品で、共にアルミ製、重量はポストが204g。ステムは120g(共にあてにならないメーカー発表値)。お値段はやっぱり3000~4000円ほど。
ちなみにポストは余分な部分を15センチほどカットしたので、100g台になっているんだろう。

そして今はこのアナトミックハンドルで走っているが、まあ下ハンは握りやすくなったと思うし、レバーが遠くなったという感じもなく、純正より気に入っている。
それよりもフロントまわりが思った以上に軽くなってスカスカ感があり、ちょっとした重心移動で敏感に車体が反応するようになった。これはもしかしたらメリットかも知れないが、先日のようなよそ見による落車の危険は増大したということでもある。

ところで、ハンドル形状は良くても、ポン付けではダメなことには乗ってすぐに気がついた。
ステムの長さは変わっていないが、STI取り付け部分が若干遠くなったことで、ブラケットを握ったときに身体が伸びてしまう感覚が明らかである。
遠くなったのはほんの1センチ程度のことだが、この辺の感覚は結構分かるモンなんだということがわかった。自分はポジションには無頓着な方だと思っていたのだが。
よく、「ミリ単位の調整が必要」と言ってる人もいるが、何を大げさなと内心思っていたが、どうもスイマセン。認識不足でした。ワタシにはミリ単位は分からないが数センチ単位は分かるのかもしれない。もっとガンガン乗っていてセンシティブな人がミリ単位の調整をしていて当然である。

ともかく乗りづらいので、サドルを少し前に出して対処した。本当はステムで調整するのが良いのだろうが、この辺はやっぱりアバウトで、これでイイ感じになってしまって満足した。

また、下ハンを握って走るときにもう少し前傾姿勢がとりたくなり、サドルを1センチ程上げたのだが、もともとサドルの高さは股下寸法で合わせてあったので、やっぱり回しにくくなり、元に戻した。これはハンドル位置を下げることで対処するのが正解なのだろう。まあ、そもそもRFX8のフレーム自体がアップライト気味なので、適切な落としどころというモノがあるんだろう。

ということで、今回のハンドル交換で、乗りやすいポジショニングは意外に身体が覚えているもんだということと、乗り方(及びやる気)でポジションは自ずと変わってくるのだということがわかってきた。とっても勉強になった。

ちなみに車体の総重量はあれやこれやとやっているうちに、はじめの実測8.3㎏から現在では7.6㎏になっていた。(ホイールはキシリウムSLSの時)

今では7キロを切るバイクも珍しくないようだが、ちょっとでも軽くしたいと思うのは、ローダーがみな少しは考えていることではないだろうか。
でも、この先の軽量化はとてつもなく金がかかるような気がするし、そもそも何のための軽量化かもわからないので、一連のパーツ交換はこれで一応打ち止め。(なワケないか。。。)
あとは本来の目的であるはずの「走り」を楽しむ時間をもっと増やしていきたい。

でもワタシには、どうやらロードの楽しみの半分はメカいじりであることに自分でもとっくに気がついていたりするのだった。
本末転倒というなかれ。趣味の楽しみは人それぞれ。

アルテグラと105

2012-11-07 21:13:00 | 日記
シマノのコンポーネント、「アルテグラ」と「105」
一昔前のモデルは知らないが、現行のこの2つは何かと比較の対象になるようだ。

「105で十分」
「性能の差はほとんどない。見栄と自己満足の世界」
「耐久性と重さがやや違う程度」
「デュラエースだけは別格」
「新品時の性能はデュラもアルテも105もそれほど変わらない」
こんな声が大勢を占めているようである。

この際デュラは(買えないので)おいておくとして、ティアグラから上は互換性があるものが多いので、ミックスコンポになっている人も多いようだ。

ご多分に漏れず、私も見事にミックスコンポになっている。
ちなみに現在の仕様はこんな感じ。(すべて5700系、6700系)

・ブレーキ…アルテグラ
・STI…105
・スプロケ…アルテグラ
・クランク…アルテグラ
・チェーン…デュラエース
・リアディレーラー…アルテグラ
・フロントディレーラー…105
・ペダル…アルテグラ
・BB…105

まあ、よくありがちな中途半端で節操のない構成である。
ただ、パーツは一度に複数を換えたのではなく、一つずつ換えてきた。また、一応全て自分で交換して自分で調整をしてきたので、その構造の違いや調整のコツみたいなものも何となくだが分かった部分もある。

異論はあるとは思うし、プラシーボ効果だと言われるかも知れないが、私の感覚では105とアルテグラにやっぱり使用感の違いはある。

まず、私が最も違いを感じたのはスプロケット。
アルテ(上)と105。表面の仕上げと重量も若干違う。

シフトチェンジの際、特にシフトダウン時に違いがよく分かる。調整がうまくいっていれば、アルテの方はほとんど無音でヌルッと変速する。変速したかどうか分からないくらいである。105の場合はどんなに調整しても音と多少のショックがある。
ま、音がすることで実害があるわけではないが、どちらがスムーズかと言えばアルテグラなんだろう。ただし、105のカッチリした変速感覚の方が好みだという人の感覚も理解できる。ギアチェンジ自体の速さはそんなには変わらないだろう。

次にブレーキ。実は105の前のブレーキはテクトロだった。
外見は105と大して変わらないのに、ビックリするくらい効かないテクトロのブレーキ。

テクトロにはその効きの甘さに命の心配さえしたものだが、105に変えたときその効きの違いに驚いた。というか、テクトロを純正で装着して売っているメーカーの良心を疑ったくらいだ。
そしてテクトロと105の違い程ではないが、105とアルテグラもずいぶん効きが違う。

よく見るとアームの形状がかなり違っている。アルテの方が角張っていて太い。

遊びやクリアランスは同等にして、同じようにレバーを握ると、アルテはいともたやすくロックしてしまう。アルテに換えた当初は、105の感覚でレバーを握っていたので、逆にコントロールしにくかったが、慣れてくると、絶対的な制動力が高い分、アルテの方がコントロールの幅が広く、握りの強さとブレーキの効きが正比例していて使いやすいと感じるようになった。ただし、ブレーキの効きはホイール(リム)を換えると全然違ったフィーリングになってくるので、組み合わせによってはまた違ってくるかも知れない。

そしてクランクセット

105(上)とアルテ
ボリューム感はアルテの方があるが、軽量である。105はシンプルな造形。
ちなみにアルテの形はデュラとそっくりである。

上り坂やゼロ発進でがっつり踏んだときにはアルテの方が踏み心地が固い。ともすれば回転が「重い」と感じてしまうときもあるのだが、要するにクランク自体の剛性が違うのだろう。おそらくトレーニングを積んだ脚力のある人にとっては、105では不満が出るのではないだろうか。
しかし貧脚の私には105の方が楽に回せる気がする。でも、デザインと色の好みと、いつか宿るかもしれない剛脚を夢見て、今後もアルテを使っていく。
ただ、フロントのギアチェンジは速くなった。フロントディレーラーは105のままなので、アルテグラに換えるともっと速くなるかもしれないし、ならないかもしれない。そんなに高いパーツではないので、いずれ試してみたいとも思っている。

「コンポーネントは同じものでそろえないと本来の性能を発揮できない」ともいわれるが、それは確かにバランスなどについて言えばその通りかもしれない。しかし、一部のパーツをアップグレードして性能が落ちたとは思えない。部分的にアルテグラに変えたことでずいぶん快適になったし、トータルで乗りやすくなった。要するに趣味、道楽の世界なんぞ、自己責任で色々試して楽しめればいいのである。
だったらデュラ買えよ、と言われそうだが、そこまでの気持ちはないし、金もない。今のところの話だが。。。

105とアルテグラ。この二つのグレードに価格差はあまりない。
アルテグラの方がコストパフォーマンスは高いと思うし、趣味性も高いと思う。
私なら絶対にアルテグラを選ぶ。
シマノのマーケティングにずっぽりハマった消費者なのである。

ちなみにコンポは105かティアグラにしておいて、その差額をホイールにつぎ込んだ方が速く走れることだけは確かである