ローダー@オヤジ 気まぐれブログ

ロードレーサーとカメラが主な内容の、自分の備忘録のようなブログ。
完全不定期更新

FCR2の功罪

2012-10-22 11:07:10 | 日記
現在我が家には、3台の自転車がある。
一台は息子の通学用自転車。
もう一台は完全に趣味で乗っているアンカーRFX8
もう一台は趣味と実用とカミさんのお気に入りの電動アシスト自転車ハリヤ


一時期、前のメインマシンだったジャイアントのFCR2とRFX8は共存していた。
FCRは息子に譲るつもりだったが、私の身長は172㎝、息子は180㎝オーバー。
サイズが全然合わないので、設置スペースもないことだし、処分してしまうことにした。



初めて乗った(フラットバー)ロードのFCRは、色々なことを教えてくれたが、RFX8に乗って初めて「ああ、こういう性格の自転車だったんだ」と思うこともたくさんある。

そもそもなぜFCR2を選んだのか。
・総予算が10万円程だった。
・ジャイアントにはお値打ち感があった。
・ドロップハンドルに抵抗感があった。
・カラーリングが好みだった。
・軽かった
・エスケープシリーズはいやだった。(隣の家にエスケープが2台あった…)

以上のような理由である。その時はろくに知識もなく、フレームの素材やパーツなどにはほとんどこだわりがなく、店に居並ぶ50万円近くする高級ロードは視界に入らなかった。

一応自動二輪には乗っていたが、自転車はそれまでママチャリ程度しか経験がなかったので、FCRに初めて乗ったとき、「なんて軽くて、速いんだ」と思った。
それだけでもう満足。唯一サドルだけは尻が痛くなって交換した。

FCRはアルミフレームである。TCRベースのフレームだが、どちらかというとTTバイクスタイルで、長距離走行はあまり考慮されていないのだろう。路面の凹凸はダイレクトに身体に伝わってきて、良く言えばダイレクト感が高くリニアな乗り心地、悪く言えばガチガチでしなやかな上質な乗り心地のフレームに乗り慣れている人は、乗った瞬間に「無理」と思うだろう。
しかし、FCRしか知らなかった私は、「ロードはこういう乗り物だ」と、大して不満にも思わず、乗り続けていた。50㎞くらい走ると腕がしびれてきたが、それもだんだん慣れてきた。

何だかんだで2年近くサドル以外はホイールも何も変えずに乗り続けて、やっぱりドロップハンドルに乗りたい、もっと軽量なカーボンバイクに乗ってみたい、等と思い始め、フルカーボンフレームでは手に入れやすく、日本人も安心?のアンカーブランドを選択した。

RFX8に乗って始めに思ったことは、ただ一言「こんなに乗り心地って違うモンなの?」である。カーボンは「軽さ」が最大の売りで、乗り心地などそうそう変わるモンではないだろう、変わったとしても私には分からないだろう、などと思っていた。

後から調べると、このRFX8と言うモデルはコンフォートタイプで快適性優先、ロングライド向きのフレームで、ピュアレーサーのハードタイプではないようだが、それだけによけいにFCRとの乗り心地の差異が際立った。
何しろどれだけ乗っても尻も痛くならないし、腕もしびれない。何よりも軽いのでどこまででも走っていきたくなるし、乗った後の疲れも少ない。

今までは休日ライドだったが、今では出勤前にも乗っている。通勤に使いたいが、盗難が怖いのでそれはやっていないが。

そこで、いらん欲望が芽生えてしまった。
現在の性能に不満がある訳ではない、いや、すでにオーバースペックであるのに、
もっと軽いホイールを履けばもっと快適ではないのか?
コンポをアップグレードすれば変速もさらに気持ちよくなるのではないか?
コンポが105?まだ上にアルテグラとデュラエースって言うのがあるじゃないか…

そしてハマっていく定番のコース
ホイール交換→タイヤ交換→コンポ交換→その他のパーツ交換→さらに軽いホイールへ…
という無限ループへと突入した。

まあ、小遣いが多くはないので、その範囲でやれることは限られているが、そろそろ10万キロをオーバーして10年近く乗っている車の買い換えをためらっているのも事実である(笑
ともかく、FCRは私を沼の世界に誘ってくれた恩人(罪人)なのである。