一か月くらい前の雨の降る日に、JR戸塚駅から藤沢駅まで歩きました。
前日の天気予報では、未明から雪が降り、関東地方では多い所で5cmの積雪が見込まれるとのことでした。
どうしようか迷いに迷った末、参加することにしました。
雪の中を歩くなどという事は、滅多に経験することが出来そうもなく、
かえって、忘れられない思い出になるのではないかと思ったのです。
朝、少し降った雪は雨に変わってしまいました。雪の中を歩くというロマンチックな気分は吹き飛んでしまいましたが……
雨にもめげず参加者は多く、シニア世代の頑張りに驚きました。
★ 戸塚宿
戸塚は、江戸から10里あまりの所にあり、東側に権太坂、西側に大坂があるので、体力の弱い人や女性などが宿泊しました。
また,大山への参拝客や鎌倉を訪れる旅人も加わっておおいに賑わったそうです。
現在は、往時の面影は全く残っていませんでした。
◇ 澤邊本陣跡
◇ 八坂神社・高札場跡
戸塚宿の鎮守、地元では「お天王さま」と呼ばれ親しまれているそうです。
八坂神社の前の道は鎌倉道の分岐点で高札場がありました。
毎年7月14日に行われる「お札まき」は横浜市指定無形文化財。拾ったお札を戸口や神棚に貼り、厄除けとするそうです。
★ 富塚八幡宮
前九年の役を平定するため、源頼義・義家親子が奥州に向う途中この地で露営し、
その時見た夢により戦功を得たとして創建されました。
夢に現れたのは応神天皇・富属彦命(とつきひこのみこと)で、富属彦命の墳墓といわれる塚を富塚と呼んでいたことから
戸塚という地名が生まれたと言われているとのことです。
★ 上方見附跡・大坂
上方見附跡の碑がある、その先の坂道が大坂と呼ばれ、昔は荷車や牛馬車の後押しをする商売があったほど、きつい坂だったそうです。
現在は、さほどきつい坂とは感じませんでした。
★ 原宿一里塚跡
日本橋より11里目。
★ 浅間神社
古くからの原宿の鎮守社です。中世以降に流行した富士信仰をもとにし、各地に見られるようになった浅間神社のひとつです。
藤沢市の手前に”鉄砲宿”という変わった地名がありました。ここを過ぎてしばらく行くと”藤沢市”に入ります。
昔は、みごとな松並木が続いていたそうですが、現在では無残にも大半が枯れてしまっています。
★ 諏訪神社
遊行寺と道一本を隔てた向い側にあります。
★ 遊行寺
時宗の総本山で、時宗とは一遍上人によって開かれた浄土宗の一派です。
一遍上人が念仏をとなえ、お札を配りながら全国各地を布教のために遊行したところから「遊行宗」とも呼ばれているそうです。
その教えは、「信仰の有無にかかわらず、南無阿弥陀仏を唱えれば、阿弥陀仏が衆生を救ってくれる。」というものだそうです。
とても立派なお寺で、境内もすご~く広く、大きな銀杏の木もあり歴史を感じました。
本堂
一遍上人の像
梅の花が咲き始めていました。 大きな銀杏の木
冠木門様式の山門 いろは坂と呼ばれる48段のなだらかな石段が続いています。
雨に降られながらの一日でした。
着られるだけ着込み、カイロを貼って行ったので、寒さはあまり感じませんでした。
晴れた日とはまた違った感じで、参加者皆との距離も近くなり連帯感も生まれたような気がします。
でもでも……やっぱり次回は晴れますように!