出産直後の退院に驚く日本のメディア

　皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日も沖縄は梅雨空。予想最高気温は28度です。昨日の夕方に少しだけ太陽が出ていました。久しぶりの日差しに安どしました。それでもあとひと月は我慢していきます。しかし、洗濯物が全然乾きません。湿度が高いからなのでしょうか、室内に干していますが、一日では乾きません。そろそろエアコンの除湿機能を使います。では、本題へ。

 

　数年前、英国の王室の家族で出産があった。出産後７時間で病院から退院する姿が全世界に向けて放映されていた。

 

　日本でも、NHKを始めとしたメディアが、出産後直ちに退院する元気な姿の母親を映し、アナウンサーが驚いていた。

 

　日本では、出産後数日は入院していることが多いので、出産直後に退院している姿を見て驚いている人々もテレビに写されていた。

 

　欧米では出産後直ちに退院するのが当たり前となっている。

 

　なぜなら、出産直後の長期臥床は、急性肺血栓塞栓症のリスクとなるからだ。

 

　医療事故調査制度に基づき、日本医療安全調査機構が院内調査として年間数百例の死亡事例を分析している。

 

　このうち、繰り返し発生している同様事象については、重要な分析課題として再発防止に向けた提言としてのレポートを発行している。

 

　これまで提言の対象となった事象には急性肺血栓塞栓症が含まれている。

 

　その理由として死亡事例が８例もあったからである。

 

　肺血栓塞栓症とは、下肢または骨盤等の深部にできた静脈血栓が、静脈系を流れて肺に到達した結果、肺動脈を閉塞し、肺循環障害が起こる病態。

 

　急性肺血栓塞栓症は急激にこの肺循環障害が起きる病態である。

 

　下肢の深い筋膜よりさらに深部を走行する静脈を深部静脈と呼び、そこに血栓が起きる病態を深部静脈血栓症と呼んでいる。

 

　肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症はほぼ同じ病態で起こるため、両方を合わせて静脈血栓塞栓症とも呼ばれる。

 

 

　

　沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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