今年は雪が多くて困りました。
様々な天候による被害はあります。風、雨、雷、地震。
どれも恐ろしいものですが、雪の恐ろしさを今回は知りました。
雪の恐ろしさは、音がしないことです。
風や雨なら音がします。
でも、雪の場合は、降って積もっている音がしないのです。朝起きて雪が積もっているのに気づきます。
夜に降る雪は、静かに近寄る暗殺者みたいに感じる。
いつの間にか障子の開け閉めに力がいるようになり、やがて屋根からミシっていう音が聞こえる。
押し潰されるのではないかと想像すると、夜でも雪を下ろしたくなる。
でも、私は高所恐怖症だ。
屋根に上るのを考えただけでも気分が悪くなる。
出張で飛行機に乗った時に覚えているのは、飛んでから最初の5分ぐらいと着陸の際の震動で起きたときである。
寝ているのではない、気絶しているのだと思う。
機内サービスで飲み物を飲んだことはない。「お眠りになられていたので・・・・」っていうカードがおいてあるが、重ねて言う、私はお眠りになっているのではない。
そんな私が雪下ろしをしたのだ。
屋根の上に上がると気絶まではしなかったが足が震えた。
以前は雪が降ってもあまり気にしなかったが、いまでは腹が立ってくる。
今。これを書いていても腹が立ってくる。
早く春になって欲しい。
エンデの小説「ソフィの世界」で、春を喜ぶ神話をソフィが考えていたが、冬の厳しさを感じれば感じるほど、春が待ち遠しい。
で、今これを書いている現在、雪が降っている・・・・