砂上の楼閣

たまに思いついたことを時々書いたり書かなかったり。
ジャンル未定の備忘録みたいなものです。

中国の高速鉄道事故で思いだしたこと・・・阬

2011-07-27 01:26:46 | ブログ

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」と言う小説の中で「阬」という言葉が出てくる。

阬=あな、あなうめ

以下、司馬遼太郎の小説より

落城後に項羽がやった秦の降伏兵の始末が、すさまじすぎたのである。

何千という降伏兵を縛り、城外に大きな阬(あな)を掘ってことごとく阬(あなうめ)にして殺してしまったという。

阬(あな)という名詞がイキウメニスルという動詞に使われるほど、この大量殺人法がやがて項羽によって、二度、三度とおこなわれるのだが、しかしこの方法は項羽の独創ではなかった。

阬がいつごろがはじまりであるのか、よくわからない。上代は殉死者を生きながらに阬にしたということはあったが、刑罰としてこれをやったのは、少なくとも記録の上では始皇帝が最初であった。

儒教の学者四百六十余人を咸陽の郊外につれて行って、阬にした。その地は唐のころから阬儒谷(こうじゅこく)とよばれるようになっている。

以上抜粋終わり

これはまだ少ない方の阬である。

項羽が新安で行った阬は、秦の降伏兵二十余万人をあなうめにしたのである。

そして、現代。

中国共産党は、新幹線を阬にした。

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あほあほポストのトホホな記事 3

2011-07-16 09:14:56 | 福島原発

毎度毎度アホな記事を書いて世間を楽しませてくれているポストだが、今回もアホ丸出しだった・・・・

これで給料を貰っているのだから、出版業は辞められないだろう。

ぬるい商売だ。

2011年7月22日/29号において、このようにポストさんは仰っている。

まず、タイトルが仰仰しい。

「恐怖の放射能」の嘘を暴く 覚悟の総力大特集 不安を煽り立てるデタラメ報道の大罪を糾す! いま復興のために必要なのは正しい科学的知識と冷静な議論だ

総力大特集らしい・・・

で、冒頭の決起文みたいなところに、

どちらの陣営にも言えるのは、知識の乏しさと科学リテラシーの低さだ。

どちらの陣営=不安をあおる雑誌と取材しないで当局側の発表をたれながす新聞等

科学リテラシー?  ちょっと、意味不明です。カタカナ語が格好良く見えたので使ったのでしょうか?

まず、放射能の影響についてポストさんは、現状の放射能レベルなんて50年前の核実験華やかりし頃に比べると大したこともなく、その50年前に放射能を浴びた我々に「がん」の増加が起こったことなど無い!と述べられている。

まぁーなんかわからんけど、1963年の核実験が多かった年を含めた2011年までの「47都道府県別フォールアウトによる被曝量」なるものを作成し、1963年は凄かったですね!って言っている。

次に、63年に被曝量が多かったが、がんが増えているかどうか?これを見て欲しい!となにやら数字を出してきた。

がんの発症率の推移を調べたデータだと仰っている。

ポストが前提としている仮定は、白血病を除くがんの発症は、被曝後10年目から現れ始め、徐々に増えながら35~40年目にピークを迎える(参考文献「原爆放射線の人体影響 92年)。

40~44歳男性のがん発症率(10万人当たり)の推移を調べたデータ。

75年 103.4人

80年 102.3人

85年 111.2人

90年 126.4人

95年 109.9人

00年 104.2人

05年 114.1人

一目瞭然、がん発症率に関して、少なくともフォールアウト被曝による影響は全く見られないといことができる。

このデータが突然出てきたが、どこの誰が調べたデータか出自が書いていない。

どこの馬の骨か分からないあやふやなデータを元にああだこうだは言いたくないのだが、ポストが使っているので仕方なく付き合ってあげるが・・・

まず、ポストの仮定では、被曝後10年目からがんの発症が始まり、35年から40年でピークをむかえる。

63年を被曝起点としているから、10年後と言えば75年の数値がそれに当たる。

ポストの記事ではこのように述べている・・・

もし核実験や原発事故による被曝でもがんが増えるとすれば、70年代には日本人のがん死が増え始め、00年前後にピークを迎えていたはずである。

さて、科学実験では対照区なるものが必要とされる。基本中の基本である。

被曝後のがん発症率の多い少ないは、被曝を受けていなかった時期のがん発症率と比べて論じなければ意味が無い。

対照区がないデータは、どのように解釈すれば良いのか誰も分からない。

また、10万人当たりのがん発生数となっているが、実際のデータがどのようなものであるかが書かれていない。

103.4人となっているから何らかのデータ処理をしたはずである。

人間に0.4人というのは存在しないから。

では、端数が出ると言うことは、何らかの平均値なのだろうか?

それとも、実際は47万人を調べたが、それを10万人当たりに計算したから端数が出たのであろうか?

どのようなデータであったかによってデータの解釈が変わってくるのである。

例えば、10万人を実際に調べ、端数の人間も実際にいたとしたデータであったら、ポストの言うとおり各年代ごとに出た数値は有意な差が無いと言えます(カイ二乗検定で)。

しかし、もっと多くの人を調べたデータを、10万人当たりに換算していた場合は、データの差に意味があるようになります。

まぁ、対照区がないから統計処理しても仕方が無いのですが・・・

ポストが示したこのーデータは、次のようにも解釈できます。

1963年に被曝を受けた際の年齢別のがん発症率。

0歳から30歳ぐらいの幅で被曝を受けた男性が、40代でがん発症する割合。

75年のデータは1963年に30歳前後の男性

以下、80年は1963年に25歳前後・・・・・・

で、10万人当たりを100万人当たりを調べたとし、発症者数を単に10倍して端数を無くしてみる。

そうすると以下のような解釈が出来る。

90年に測定したグループ(1963年当時15歳前後)はがん発症率が高い。

05年に測定したグループ(当時0歳前後)のがん発生率は高い。

とも言える。

実際のデータをどのように処理して10万に当たりと言っているのかで解釈が180度異なってくるので、科学データが必要ですと仰るポストさんは、この場合、RAWデータを提示すべきでしょうね。

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週刊新潮は明日廃刊です?

2011-07-11 00:29:18 | 福島原発

週刊新潮の2011/7/14日号でものすごく斬新な記事があった。

記事のタイトルは、「子供の尿からセシウムで騒然! 首都圏名門校校門前を計測!
「国立私立小・中学校」放射線量全調査」というもの。

内容は、色々な数値が測定されているがそれらの値は大したことが無い。

0.1μSv(マイクロシーベルト)や0.2μSv/hなんていうのは問題ないと・・・

では、どれ位だと心配になるかと言いますと、新潮の記事に拠れば・・・

1mSv/hすなわち1,000μSv/h

東電や経産省にとってありがたい数値が出たものだ!

その記事を写メで撮ったので載せておきます。

Hi3f0019

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復興を妨げるマスコミ

2011-07-08 07:11:57 | ブログ

松本 龍という政治家が何か悪いことを言ったと囃し立てている新聞やテレビ。

大臣と知事との話で出てきた会話の内容を、あたかも被災者に向けて言ったように報道している。

知恵を出さない奴は助けない。

当然ではないのか?

知事や県庁のお偉いさんに言った言葉であるのに、それが被災者に言ったようになっている。

上から目線が気に入らないというのも分からない・・・

大臣と知事・・・

大臣の方が上ではないか?指揮命令系統では、大臣の方が上である。

上辺だけ対等な態度を取り、実際の許認可で杓子定規な運用しか出来ない官僚的な政治家よりは、今回の松本前復興相の方が良かったと思っている。

テレビや新聞の報道でしかその言動は知らないが、岩手県・宮城県の知事に言った程度のことは大した問題ではない。

子供扱いされた知事が今まで何をやっていたかが問題だ。

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