ジジはネックレスやイヤリング等を入れるアクセサリーケースを作る仕事をしていた。
ジジが亡くなり、その仕事をどうしようかずっと考えていた。
入院中、退院してまた仕事をやる気で治療を頑張っていたジジ。
いくつかの仕事は、病院と家ではあったが、メールや電話で教えてもらった。
ジジの病気が良くなり、帰って来たらまた仕事が出来るように、私も注文に応じて来た。
昨夜、得意先の社長さんが、東京に来る用事があるからと、線香を上げに来てくれた。
それも岐阜から。
他に同じようなケースを作ってくれる会社があれば、
見つけてもらって構わないと、前々から社長さんには話していた。
でも、何件か当たってみたらしのだが、ケースが小さかったり大きかったり、
また、出来るけども、一から金型等を作らないとならなくて、
金額面で合わないとかで、なんとかうちで続けてもらえないかというお話だった。
今は中国やタイなど、国外からコストの安い物が入ってくるらしい。
同業の人からは、「良いケース使ってますね」と言われたりすると、社長さんは教えてくれた。
そこまで言われたら、ジジが今まで頑張って来た仕事だし、
ジジの遺産？置き土産？を受け継ぐしかないでしょ～。
やっちゃんの会社にいたおじさんで、前にジジと沖縄旅行に行った人も、
ジジが亡くなった事を話すと、『「日本の業師」がまた一人減った。』と言ってくれた。
亡くなってからつくずく感じるジジの偉大さ。
もっと教わっておけば良かったと後悔している。
社長さんには、こっちの状況も理解して頂き、それでも続けて作ってもらいたいと言われ、
作った物はどんどん送ってもらって構わないし、作った物は全部引き取るからとも言われ、
そこまで言われたらやるしかないでしょ～～
なので、注文が入れば夜遅くまで仕事をしないといけないが、
ジジの分まで頑張るぞ