ジジの入院していた東京タワーの近くの病院とは、『東京慈恵会医科大付属病院』。
ここで7か月の入院生活のうち、約5か月を過ごした。
先生の話しだと、平均入院期間は2週間くらいだとか。
それを考えると、いかにジジの病気が重かったのかが分かる。
正直、最初の私の大学病院という所の印象は、あまり良いとは言えなかった。
でもここは、私が思っていたよりもアットホームな感じで、
入院が長かったというものあるが、先生始め、看護師のみなさんにとても良くしてもらい、
ジジも慈恵医大病院で最期を迎えられた事は良かったんじゃないかなぁと。
先月の半ば頃、家に近い川口の病院に転院する事を提案された。
私達家族は、家から近くなるし、平日も会社帰りにも寄ってあげられるとも思ったり、
慈恵医大と同じ治療を出来るという事、そして何より、
みつ江母さんが若い頃に看護師として働いていた病院という事もあり、
家族としては転院に前向きだった。
でもジジは、慈恵医大病院での治療を望み、
そんなジジの希望を主治医の先生は聞いてくれたのである。
ジジが亡くなり、霊安室に安置され、寝台車が迎えに来た時、
ジジを看てくれていた病棟の看護師さん達は霊安室でお線香を上げてくれ、涙ぐむ看護師さんも。
そして、寝台車に乗り、病院を出発する時も、
先生方や看護師さん達みんなが外まで来て見送りをしてくれたのだ。
12階病棟の先生方、看護師の方々、本当にありがとうございました。
ジジが亡くなった事は悲しいですが、
最期をみなさんに看て頂いた事をとても感謝しています。