とりあえずは目的の『スラムダンク』を手に入れたいかと。
あー、やはり「読んでて面白いマンガ」なので、とりあえずはテキトーに感想を述べていこうかなと。(ちなみに、単行本サイズの全31巻のを読んでいます。
んまとりあえず1巻。
なんというか、男の行動原理、というか・・・(^^;
桜木の執念がすごいですね。
にしても、
流川「何人たりともオレの眠りを妨げる奴は許さん」
って、なんですかそのセリフ(^^;
2巻読了。
ってか、このスピードだと読み終わらないOTL
にしても、桜木をバスケに戻させたのが「根性なし。」という言葉である、というのは面白いですね。(まぁ、最後の一押しをしたのは晴子の悲しそうな顔なんだろうけれど
上のもそうだけれど、ヤンキー同士のやり取りとかを見ていて思うのが、価値基準で「ダサいと思われたくない」とか「見下されたくない」ということがかなりのウェートを占めているんじゃないかなぁ、ということ。
何かを一生懸命やる。それは今どき「ダサい」とされがちなことだけど、なんかそれもいいもんだなと思わされますね。(桜木が恥ずかしそうに「オレ、ちょっと用事思い出した いっていいか…」とバスケ部に戻るのがなんとも。
不覚にも流川のプレーに見とれてしまい、もてたいから、というそれだけの理由ではなくバスケに向かっていこうとしている姿が現れてきているのもいいですね。
3巻読了。
んー、特記すべきが難しい。
対陵南戦――桜木の初試合を控え、練習が進んでいきます。
桜木は庶民シュートを覚え、リバウンドもちょこっと教わり、程度。
この巻であえて見るべきをあげれば、人の動かし方、というよりは桜木みたいなお調子者をどう動かしていくのがいいか、ということぐらいでしょうか。
物語的には桜木が完全に天狗になり、この後味わうべくある「挫折」の伏線になってますね。(典型的であるだけに、先が予想しやすい。もちろん、それが一番盛り上がりやすいのもそうなんだろうけれど。ここら辺のジレンマは如何としがたいですね。
4巻読了。
対陵南戦です。
途中、赤木が怪我して湘北は桜木を投入→緊張でガチガチ(^^;
まぁ、流川のドツキが入り、これからという感じ、ですかね。
5巻読了。
対陵南戦、いよいよ佳境。
にしても、試合の場面だと書くことがない、よね。。。
やはり「どう引き込ませるか」「どう(読者の)集中を維持させるか」の技術的なところが主題になってくるし、そこは専門じゃないから…←じゃあ、どこが専門やねん、っていうつっこみはなしの方向で
6巻読了。
対陵南戦終了。まぁ、(話の流れ上)当然負けですね。
ずっと続いていた緊張を、桜木の「…パス…」というセリフで虚無感を出すことで終わらせると同時に、読者にこのやるせなさを共感させる、というのは(ありきたりなんだろうけれど)やはりいいですねぇ。
p.82の、桜木の周りの描写と、同じコマの流川だけがぶぜんとして整列している姿というのが、なんともいいです。
さてさて、試合も終わり、セオリー通りであれば、桜木を腐らせ、何かひとつエピソードを入れてバスケットへ向ける姿勢を本格的にさせる、というのが普通だと思うのですが、そこで宮城と三井を出してくることで桜木を腐らせなかった、というのはうまいですよね。
次巻、桜木・宮城・三井のバトルがきます。。。
7巻読了。
ハイハイ、乱闘編(勝手に命名)突入。
の前に、宮城の言葉から引用。
初めて見たんだ、彼女を。
もうホレてたよ…
速攻で入部した。バスケに命かけることに決めた。
オレがチームを強くして…試合に勝って…
それで彼女が笑ってくれれば最高さ。
いいねw 桜木もこれに共感し、二人は(キモいほどに)意気投合。
よくよく、2巻の、桜木を再びバスケに戻させたときの心情を分析してみると、今までが単純な「モテたい」「振り向かせたい」という『自己の欲求を相手に求める』という姿だったのに対し、「晴子の悲しい顔を見たくない」という『相手に対して奉仕的である』という姿に成長(というかどうかは難しいけれど)しているのが分かる。
にしても、あとで明らかになりますが、次のようなところには弱者の嫉妬というのを強く感じさせますね。
宮城「ここは大切な場所なんだ」
三井「バカか お前は」
宮城「――――!!」
三井「オレはな それをブッ壊しに来たんだよ」
8巻読了。
乱闘編、完結。
いやー、この巻は巷で「スラムダンクといったらこれ!」というぐらいの名言が2つもあるわけで。
すなわち、
あきらめたらそこで試合終了だよ
と
安西先生…!! バスケがしたいです…
の2つ。
なんとも、やはりこの2つの言葉が名言足りうるのは、それがバスケとかそういうものを超えて、なんというか、やはり人間ドラマの中で語られうるものであるからなんでしょうねぇ。
にしても、回想シーン上手すぎ。語っているのは小暮であり、それはあくまで「客観的な事実」だけであるはずなのに、三井の「焦り」や「挫折」といったものが切々と伝わってくる。
それと、p.173の「三っちゃん、本当は…バスケ部に戻りたいんじゃ…」というセリフ。コマ。
ポン、と三井の深層に、そして読者自身に、まるでその言葉だけが浮かび上がるがごとく投げかけられている(見させている)のがすごい。マンガだからこそできる間の取り方というか。なんか感心。
9巻見つからないOTL
10巻読了。
対翔陽戦。
面白い、けど特筆すべきはなし。
時間がなくなってきたなぁ…
11巻読了。
対翔陽戦、後半。
面白い、けど特筆すべきはなし。(って10巻と同じじゃん
んと、やはりあくまで「スポーツ」なんですよね、描かれてるのが。
そこに対してある評価は、やはり「マンガとして」上手いかどうか、であり、それについて言及するのはムズイわけです。
ただ、p.157の“心臓の音が きこえる…”という文なんかは、前の文脈(というのか)と結びついて、文学と同様に「異化」を起こさせる表現だなぁ、と。
そのあとの#98における桜木の回想。水戸洋平の「あの大歓声がきこえなかったのか?」に対するしばしの沈黙。「オレ…なんか上手くなってきた…」というセリフ。なんか、祭りの後にある熱狂の余熱、みたいなものがあって、すごく好きかも。
(そのさらにあとに俗世的にして日常に戻すのもまた上手いといえるけど
12巻読了。
対海南戦。
話の展開(桜木封じ)も面白いけれど、やはり取り上げたいのは海南戦始まってすぐの試合の描写。
マンガのスポーツに、現実のスポーツとはまた違った面白さを与えるのがまさにコレ。
すなわち、「カメラワーク」と「切り取り」。
「カメラワーク」によって動的に変化する視点はスポーツを「観戦する」視点よりもむしろ「プレイする」視点を読者に与え、またこの部分で特にさえているのが「切り取り」で、動的で見逃してしまいそうな細やかな一瞬一瞬を、静的に「切り取る」ことで、プレーのすごさをより強調し、また異化させる働きがあるわけです。
(前者はアニメーションでも可能だけど、後者はマンガだからこそ出来るものですね。
時間になってしまったので、とりあえず続きはまた今度で。
さてさて、ふたたび来ましたよ、マン喫。2日目。
んじゃ、読んできます。
13巻読了。
ごめん、14巻読ませて。
14巻読了。
やばい。おもろい。
(赤木の1,2年のころの回想、が、もし考察をするのなら、のとこかな。とりあえず、あとで。)
15巻読ませて。
15巻読了。
やべぇ、すごいわ。
ちなみに対海南戦終了。
有名な、桜木が「ゴリッ!!」とパスを出した先が海南の高砂だったシーン。
時が止まったような。
終わってから、しばらく桜木の表情が映されず、読者が「どうなってるんだろう…」と思っているところへ放り込まれる、桜木が号泣してるシーン。なんか感動。
14巻での赤木の先輩たちのシーンとの対比から、なおさらここでの「負けた悔しさ」(って、言葉にしちゃうとすごくちゃちく聞こえる…)というのが伝わってきますね。
16巻読了。
後半から、海南vs陵南の試合。
まぁそれはおいといて、
初心者としてバスケ部に入部して以来、ドリブル・パス・リバウンドなどの地道な基礎練習を続けてきた桜木
その彼にとって
シュートの練習は楽しかった
これ、もちろんシュート練習というのはドリブルやパスの練習に比べたら普通に面白いわけだけれども、やはり「今自分に何が必要なのか」といった課題がはっきりと見えているからこそ、面白いと思えるんじゃないのかなぁ、と。それと、「これをやれば試合にどう活かせる」という成果がはっきりと見えているのも大きいんじゃないかなぁ、と。
陵南田岡監督の福田に対するもそうだけれど、スラムダンクは教育関係者(自分もバイトではあるけれど一応そうだからね)にとってけっこう教訓を含んでいるのかも。
17巻読了。
海南vs陵南が終了。
でも、この巻で一番大きいのは安西先生が倒れた、というのですよね。
桜木の行動と関わって桜木の過去がちょこっと出てきたけれど、親父を助けられなかったからこそ、今度は、というのがあったんでしょうね。(ただ、たしか伏線というわけではなかったような…そこがちょこっともったいなかったな、と思ってしまう。
18巻読了。
いよいよインターハイ出場をかけた、対陵南戦。
いやー、桜木のなんとも言えないような気持ちがすごく伝わってくる。
それは自分ではいかんともしがたい「経験」の差。そして、それをいやがおうにも認識させられ、周りのレベルと自分のレベルとの乖離によって生まれてくる「疎外感」、「悔しさ」。
桜木は――ずっと天井を見つめていた
やけに耳に入る他人事のような歓声が、やたら悔しかった
19巻読了。
湘北、押せ押せムード。
桜木も一時は「自分にないもの」を求めてあせっていた感があった。(水戸の「なーんかイロイロ余計なこと考えすぎなんじゃねーかなぁ… 誰もあいつがルカワみたいにやるなんて思っちゃいねーんだから」という言葉が秀逸)
けれど、そんなのも忘れるほど集中して、「桜木だからこそ」出来る動きが戻り、いい感じに。(にしてもメガネ君、「集中してるときのあいつの動きは本当に常軌を逸している!!」は言い過ぎではw
20巻読了。
おぉおぉ…全巻の流れがウソのように湘北苦戦。
というか、流れって恐ろしい。
一応湘北がまだ勝っているのに、なぜかもうそのまま負けてしまうような感じ。(そして、本当は「そのまま」という言葉が示すとおり、現時点ですら負けてしまっているように見える
21巻読了。
感動の湘北勝利。(って、やはり書いてしまうとちゃちだ。
6巻での描画をすべて「逆」にさせているあたりがニクい。
あのときも桜木が決勝点を入れたのは同じだったけれど、その後、湘北はそれまでの成長を象徴するがごとく、浮かれることなくすぐに守りに戻る。
しかも、この回では最初に少し音(セリフ・効果音)が入った後はずっと音の描画がなく、初めて出てくるセリフが、ゴールを決めた後の桜木による「戻れっ!! センドーが狙ってくるぞ!!」というのであるのも、上のを際立たせている感じ。
あと、6巻の時には泣いていたのが桜木、それを慰め?ていたのが赤木だったけれど、それが逆になっているのも、またいい。
けど、最後の全国強豪の描写、それ自体は必要だけど、やはり伏線として後に活かせていない気が…?
ん~、考えにくいけれど打ち切りだったのかなぁ…?
あー、またタイムアップ。
んー、けっこうお金食うかも。。。