いもあらい。

プログラミングや哲学などについてのメモ。

ちょっとした発見。

2008-08-23 00:54:07 |  Etc...
今日マガジンを読んでいて気がついたこと。

マンガ書いたりする人には常識なのかもしれないけれど、今日マガジンを読んでいて、とあることに気がついた。

どのマンガも左ページから始まっている。。。

なんというか、唐突に思いついて、急いでそのマガジンのマンガを全部調べてみたら、どのマンガも左ページから始まっている。
形こそ、
・(導入)→(扉絵)→(本編)
・(扉絵)→(本編)
・(タイトル+本編)→(本編)
と何種類かあるものの、全部左ページから。
(ちなみに、終わりは右ページ終わりと左ページ終わりの両方があった)

確かに、考えてみれば、どっちページから始まるのかが分かってないと見開きとか出来ないわけだし、決まっていて当たり前ともいえる。
思い返してみれば、単行本とかに空いているスペースも右ページだけだし。

けれど、雑誌を作っていたことがある人間としては、どっちページから始まるかとかはページ割(っていうのかな?)をやって決めて、それに従ってデザインを考えるというのが当たり前だったから、すごく驚いた。
というか、云十年もマンガ読んでて、今まで気がつかなかったとは。。。

こんなところにもまだまだ驚きが隠されているんだなぁ、ということにちょっと感動を覚えたけどね。

映画『スカイ・クロラ』。

2008-08-17 00:47:15 |  Review...
押井守監督の映画『スカイ・クロラ』を見てきた。

とりあえず、見終わってまず最初に思ったことは、「どうしたらここまで気持ち悪い設定を考えることが出来るんだろう?」ということ。
まぁこの設定を気持ち悪いと感じるかどうかは人によって違うだろうけど、とりあえず自分は気持ち悪く感じた。
といっても、嫌いではないのだけれど。
むしろ、その発想にある種の感動を覚えたけれど。
けど、やっぱり気持ち悪い設定であることに変わりはないというか。

この作品を見ている途中は、正直何をやりたかったのかが分からなかった。
というか、どう盛り上げてどう落とし所をつけるのかが分からなかった。
けど、見終わってから考えると、この作品はあくまで「序章」にあたる部分を描いていて、「何も起こらない」というのが正解なんじゃないかなぁ、と。
最後の最後にこの世界がどのような世界なのかを見ている人に与えて、その先は想像にまかせる――予定調和がくずれるのか否かはその想像しだい――という構造と見るのが正しいような。
この作品内に「起承転結」が存在するのではなく、最後の最後に、この物語は「承」(最初は「起」かと思ったけれど、よく考えると「承」の方がしっくりくる)を描いたものであり、さらに「承」が繰り返されることがほのめかされて終わる、という感じ。

――今このエントリを書いてて思ったんだけれど、これって物語を終わらせないことで物語の主人公たちを物語の外へと連れ出すということに成功しているのかもしれない。(問題意識については、私。のあとがきとかを参照のこと)

閑話休題。

とにかく、この作品は何を言いたいのかが分からない感じが強い。
作中ではっきりとした意志を持って出てくる主張(セリフ)は、戦争の必要悪というかだけれど、このセリフにはたぶんあまり意味がない。
というのも、このセリフのために劇が動いている感じじゃないから。
むしろ、このセリフで先ほどの構造の永続性を保とうとしている感じ。

この世界において、人は意味を為さず。
死にも意味がなく。
ただ役割のみが意味を持つ。

とりあえず、戦闘機の戦いの描写とかは迫力あって凄かったから、そういうのが好きな人は見てて面白いかも。
有川さん(『塩の町』とか『図書館戦争』書いてる人)とか、こういうの凄く好きなんだろうなぁ、と見てて思った。