講演 「木の家作りと千葉の木の可能性を探る」

2012-10-26 | WOOD WORK

今日は「ちばの木認証材」の拡大に向けての講演に参加してきました。

 

講師は アトリエフルカワ の

一級建築士 古川泰司 氏です。

20121026

森林インストラクターでもある古川氏は、家作りの原点、

森林の育成から考えて、素材を生かした建築をなされています。

 

大変大きなくくりですが、

実際は本当にそうなんです。

 

昨日、商工会青年部の集まりで、

先輩と、たまたまこんな話しをしました。

 

山を管理するってのは、この業界の人だけの問題ではない。

とある漁師さんもこんなことを言っていたという。

適正な間伐もされず、放置された森林では、

窮屈なままでしっかりとした根もはれず、太陽の光も地面まで届かず

多様な生物も過ごしにくくなる。

 

そうした森林は、保水力が低下する為に

雨などで地崩れなどを引き起こし、山間部から下流まで土砂が流れ

河川は勿論、ゆくは海まで流れ、生態に悪影響をおよぼす。

 

漁師さんがこんな話しを出すのは当然なのかもしれない。

 

これだけでも、地域材を使わなければいけない理由が見つかりましたよね。

昨今の建材が全て悪いわけではない。

ましてや弊社も建材販売している立場。

 

しかし、腐っても製材屋。

やはり地木の良さは、皆に知ってほしいし使って頂きたい。

 

今日の講演は、何をどうやってどう売るかとかそんなんじゃなく、

もっと根本的な問題を解決しなければいけないんじゃないかと考えさせられた。

 

ただ一つ言える事は、

この土地に家を建てるなら、この土地の木を使うのは

家にとって一番いいんです。

その土地の風土で育った木は、製材しても形が変わっても

その土地の同じ気候で呼吸し続けています。

 

 

まあ、とにもかくにも

千葉県産材はまだまだこれからアピールしていかなくてはなりません。

地域ブランド化事業もスタートしましたし、構造の50%以上県産材利用での

補助などもあります。

 

秋田杉や木曽桧などのように名産と呼ばれるまでには相当掛かるだろうが

がんばるしかありません。

 

 

 

というわけで、今回の展示会ではちばの木認証材を大きく掲げてセリを行いましたのでその様子を少し。

 

これは製材品のセリ風景です。

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そして、この丸太が

今回最優秀賞である林野庁長官賞に輝いた、

「山武杉」です。

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写っている人と比べるその大きさがわかると思います。

 

さあ、明日もまた別の市がありますので、

今日はこの辺で。。。


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