山崎元の「会社と社会の歩き方」

獨協大学経済学部特任教授の山崎元です。このブログは私が担当する「会社と社会の歩き方」の資料と補足を提供します。

【4月22日】年齢別の年収

2010-04-16 09:40:17 | 講義資料
 女性の出産戦略(出産時期の選択)を考えるために、年齢別の年収データを探してみました。以下のデータは「年収ラボ」のホームページを参照しました(http://nensyu-labo.com/heikin_nenrei.htm)。ページにアクセスして、解説も読んでみて下さい。

年齢

      男性(万円)   女性(万円)

70歳以上      398    236

65~69歳      402    207

60~64歳      514    228

55~59歳      630    256

50~54歳      670    276

45~49歳      663    290

40~44歳      617    288

35~39歳      530    290

30~34歳      453    301

25~29歳      378    294

20~24歳      264    232

19歳以下      154    112

平均         533    271

国税庁 平成20年 
民間給与実態統計調査結果より

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 女性の出産戦略を考える上では、男性と女性の年齢別平均年収データをミックスして考える必要があるでしょう。大卒女性がいわゆる総合職で就職し、継続的に働いた場合、キャリアの前半(30代半ばまで)は男性の年収に近い収入が期待できます。一方、出産で一度離職して復職する場合の収入は、女性のデータに近いでしょう。

 男性の年収データを見ると、30代での伸びが大きく、この年代で離職することの機会費用が大きいことが推測できます。