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柔道日誌

柔道に出会って十数年。
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返し技

2006年01月25日 18時04分31秒 | 返し技
私が得意とする技は「返し技」です。
何故、私が返し技を得意としているのかと言いますと、ハッキリ言って「立ち技のセンスが無い」からです。

自己紹介にも書いた通り、一応色々な技は出来ます。
しかし、そのどれもが一本を取ることが出来ません。
これは、中学生の時、右肩を脱臼骨折してしまったため、右手の握力が低いことと、右肩が一定の高さや角度以上に曲がらないからです。
因みに、右手の握力は25kgしかありません。
また、右腕を上に上げても耳から後ろへも行きません。
右腕がこのような状態になってしまっては、技を掛けた時に釣り手が伸びきってしまい、十分な崩しも体勢も出来ずに潰れてしまいます。
よしんば投げられたとしても、一本を取れるような技は滅多に出来ません。
そのため、右肩の使用を極力抑えられるような一本背負いや大外刈りなどの練習もしました。
しかし、上記したように私には「立ち技のセンス」というものが無いため、「試合では使えない」事が多いのです。

このような事情があったので、中学の頃に何とか良い解決策は無いかと柔道の本などを読んでいる時に「返し技」に出会ったのです。
柔道の専門誌には技の掛け方が書かれた物が多いですが、その説明書きに「不十分な体勢になった場合、簡単に技を返されてしまう」と書いてありました。
柔道をやる者にとって、これは常識といえば常識です。
しかし、柔道の専門誌で返し技を取り上げていることはほとんどありません。
これは何故か?
答えは簡単です。
返し技には決まった形がないからです。
事実、大外刈りや大内刈りは刈り足を、内股や払い腰は軸足を、背負いや一本背負いは両足か体を逃がした方向の近い足を刈ったり払ったりするからです。
勿論、その技に対しての基本的な返し方は存在します。
しかし、返し技には下半身だけでなく、上半身の崩しもいくつかパターンがあり、個人差が産まれてくるため、いくつものパターンがあり、決まった形がないのです。

結果、色々な練習を繰り返していくうちに、私の体は相手の技が来るとすぐに反応し、技を返すことが出来るようになりました。
どのような練習かと言えば、ただ単に投げ込みを1日200本以上(背負い投げ、一本背負い、払い腰、内股、大外、大内×40~50本)行い、頭で考えるよりも体が先に反応するようにまでしました。
勿論、相手に怪我をさせないために厚さ30~40cmのセーフティマットを敷いての練習です。
まぁ、お陰で投げ込みだけで30以上掛かってしまう日もありましたが……(汗

しかし、この練習と練習相手になってくれた友人達のお陰でほとんどの技を返せるか、返せなくとも投げられることは滅多に無くなく、現役時代は立ち技で一本を取られのは5回ほどしかありません。
また、相手の大小に関係無く対処できるので、最大160kgの選手の払い腰を返したこともあります。

中学や高校の顧問から「立ち技のセンスが無い」と言われ続けた結果がこれです。
まぁ、うちの道場では返し技は大外返ししか教えていないので、あまり私の出番はありませんが(^^;

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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体落としって返し技ありますか? (陳竹音(台湾))
2011-12-23 17:35:14
はじめまして、台湾人の陳竹音と言います。女子です。一応社会人ですが、大学時代にやっていた柔道が好きで、最近再開しています。これからも継続していきたいです。質問をさせていただきたいです。大学部活に戻って柔道の練習に参加しましたら、初めて女子の後輩に体落としかけられました。体落としは返すことができますか?一応お外掛けを掛けようと、二人とも重心を失って倒れたのですが、うまく返せなかったと思います。
もしご存知でしたら、教えていただけますか?将来いつか日本へ柔道の修行に行きたいので、よかったら友達になってください。追伸:fbを使っていますか?
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陳竹音さん、はじめまして (大和@管理人)
2012-02-29 20:48:57
陳竹音さん、はじめまして。
返信が遅くなって申し訳ありませんでした。

体落としの返し技もあります。
私も実践している方法で、簡単ですので是非実践してみてください。

動きとしては、
①相手が体落としと掛けてくる。
②相手の体とは遠い方の足で相手の掛け足を跨ぐ。
③自分の体を切り返し小外掛けを掛ける。
 (跨いだ逆足で相手の掛け足を刈る)
となります。

上半身の組み手は相手の組み手に逆らわず体捌きのみで大丈夫です。
ですが、最後③で小外掛けを掛けた時に釣り手で相手を畳へ押し込むようにすることが重要です。
釣り手を押し込むのは相手が体を捻って背中が畳へつこうとするのを防ぐのを防止するためで、この釣り手が効いていないとポイント無効になってしまうことがありますので、お気を付け下さい。

>将来いつか日本へ柔道の修行
柔道の総本山である講道館では日曜日以外毎日稽古をしているそうなので、もし来日したあかつきには稽古に参加、もしくは見学されてみるのもいいかもしれませんよ。

最近はめっきり筆不精となってしまいましたが、このような私でよろしければ柔道のことに限らず友人としてコメントをお寄せ下さい。

それでは、また何かありましたらよろしくお願いいたします。

追伸
パソコンの事にはあまり詳しくなく、「fb」とは何か存じません。
よろしけrばご説明など伺えると幸いです。
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