組み手について質問がきましたので書かせていただきます。
柔道をする上で必ず必要となってくることが組み手です。
審判規定改正により直接足を取ることが出来なくなったルールにおいて、
その技術向上は避けられないものとなりましたね。
今回の質問の内容は「喧嘩四つで有利な(内側から)釣り手を取る方法」についてです。
喧嘩四つ組み手の場合、身長に差があるかパワーに自信がある場合を除き多くの選手が釣り手を相手の釣り手の内側から取ります。
これは、
・相手の釣り手を制して技を掛けさせないため
・自分の技を掛けやすく強力にするため
に必要なことです。
そのためにも相手の釣り手の内側から自分の釣り手を取るということは非常に重要なことになってきます。
しかし、それは相手にとっても同じことで後手に回ってしまうと相手も必死に有利な方を持っていようと必死になります。
また、ある程度の技術・力量のある選手ならば一度優位な組み手になってしまえばそれを手放すということは審判が「待て」を宣告するまではほとんどないでしょう。
そこで、喧嘩四つ組み手で相手より有利な釣り手を取る方法が必要になってきます。
喧嘩四つ組み手で有利な釣り手を持つ方法は色々あると思いますが、私が主に使っていた3つの方法を書きます。
◎先手に回った場合
◎後手に回った場合
以上が、私が実践してきた方法です。
ちなみに、「先手その1」の方法ではそのまま小外掛けと一本背負い、
「先手その2」では大内刈りと大外刈り、
後手に回った方法では襟を持って行う逆の一本背負いへと連絡変化することが出来ますので、
組んでからの速攻技を練習しておくのも良いかもしれません。
それでは、また何かありましたら書きたいと思います。
柔道をする上で必ず必要となってくることが組み手です。
審判規定改正により直接足を取ることが出来なくなったルールにおいて、
その技術向上は避けられないものとなりましたね。
今回の質問の内容は「喧嘩四つで有利な(内側から)釣り手を取る方法」についてです。
喧嘩四つ組み手の場合、身長に差があるかパワーに自信がある場合を除き多くの選手が釣り手を相手の釣り手の内側から取ります。
これは、
・相手の釣り手を制して技を掛けさせないため
・自分の技を掛けやすく強力にするため
に必要なことです。
そのためにも相手の釣り手の内側から自分の釣り手を取るということは非常に重要なことになってきます。
しかし、それは相手にとっても同じことで後手に回ってしまうと相手も必死に有利な方を持っていようと必死になります。
また、ある程度の技術・力量のある選手ならば一度優位な組み手になってしまえばそれを手放すということは審判が「待て」を宣告するまではほとんどないでしょう。
そこで、喧嘩四つ組み手で相手より有利な釣り手を取る方法が必要になってきます。
喧嘩四つ組み手で有利な釣り手を持つ方法は色々あると思いますが、私が主に使っていた3つの方法を書きます。
◎先手に回った場合
その1 引き手で相手の釣り手側の袖を取って引きつける
読んで字の如くです。
喧嘩四つ組み手の場合、セオリー通りならばお互いが釣り手を取ろうとします。
そのため、相手の釣り手を持つ方の腕が自然と自分に近づいてきます。
そこで、相手の釣り手側の袖をとり、自分の方へ引き寄せてきてから釣り手を取ります。
この際、相手の腕を自分の引き手の腰の方へ引くようにすると相手の体が自分の前で横向きのような状態になりますのですかさず釣り手をとります。
喧嘩四つ組み手の場合、セオリー通りならばお互いが釣り手を取ろうとします。
そのため、相手の釣り手を持つ方の腕が自然と自分に近づいてきます。
そこで、相手の釣り手側の袖をとり、自分の方へ引き寄せてきてから釣り手を取ります。
この際、相手の腕を自分の引き手の腰の方へ引くようにすると相手の体が自分の前で横向きのような状態になりますのですかさず釣り手をとります。
その2 相手の釣り手を叩き落として釣り手を取る
これは上記したようなセオリー通りに「釣り手から取る」という方法ではなく、喧嘩四つ組み手でも敢えて引き手から取るという方法です。
まず、お互いに引き手が取れるような方向(引き手の方向)へ回り込み、引き手を取ります。
この際、相手を制しつつ一定の間合いが得られるという面から袖口あたりが望ましいですが、お互いに引き手を持った状態でも大丈夫です。
すると、今度は自然と有利な釣り手を取ろうという攻防に移ります。
ここで私は釣り手を顔の位置と同じくらいの高さにし、背中の方へやや下げます。
後は、相手が釣り手を取ろうと出してきた手を叩き落として釣り手を取ります。
この時に本気で相手の手を叩いてしまうと審判から「反則」をいただく可能性がありますのでご注意ください。
勿論、本当に叩くのではなくて「指先で相手の手の甲を跳ねるようにする」という表現が正しいですね。
実際、私がこの方法で審判から反則を宣告されたことはありませんし、「グー」で殴っているわけではないので、審判も恐らくは「組み手を取る一連の動作」と判断していると思われます。
まず、お互いに引き手が取れるような方向(引き手の方向)へ回り込み、引き手を取ります。
この際、相手を制しつつ一定の間合いが得られるという面から袖口あたりが望ましいですが、お互いに引き手を持った状態でも大丈夫です。
すると、今度は自然と有利な釣り手を取ろうという攻防に移ります。
ここで私は釣り手を顔の位置と同じくらいの高さにし、背中の方へやや下げます。
後は、相手が釣り手を取ろうと出してきた手を叩き落として釣り手を取ります。
この時に本気で相手の手を叩いてしまうと審判から「反則」をいただく可能性がありますのでご注意ください。
勿論、本当に叩くのではなくて「指先で相手の手の甲を跳ねるようにする」という表現が正しいですね。
実際、私がこの方法で審判から反則を宣告されたことはありませんし、「グー」で殴っているわけではないので、審判も恐らくは「組み手を取る一連の動作」と判断していると思われます。
◎後手に回った場合
先に有利な釣り手を取られてしまった場合、後手に回った状態で新たに内側から釣り手を取る方法です。
まず、相手の釣り手の上から自分も釣り手を取り、相手の体を引き寄せます。
この時に相手の襟よりも肩のあたりが良いでしょう。
その後、自分の襟を取っている相手の釣り手袖口を取り、下方へ引くようにして自分の方へ引き寄せながら、近づいてきた相手の脇の下から釣り手を差し込んで襟を取ります。
この動作のポイントは一連の動作を素早く行うことが重要ですので、何度も練習した方がいいですね。
まず、相手の釣り手の上から自分も釣り手を取り、相手の体を引き寄せます。
この時に相手の襟よりも肩のあたりが良いでしょう。
その後、自分の襟を取っている相手の釣り手袖口を取り、下方へ引くようにして自分の方へ引き寄せながら、近づいてきた相手の脇の下から釣り手を差し込んで襟を取ります。
この動作のポイントは一連の動作を素早く行うことが重要ですので、何度も練習した方がいいですね。
以上が、私が実践してきた方法です。
ちなみに、「先手その1」の方法ではそのまま小外掛けと一本背負い、
「先手その2」では大内刈りと大外刈り、
後手に回った方法では襟を持って行う逆の一本背負いへと連絡変化することが出来ますので、
組んでからの速攻技を練習しておくのも良いかもしれません。
それでは、また何かありましたら書きたいと思います。