保証書の期限すぎればそののちは壊れてもよい電気製品

この電車は三宮まで停まりません。パニックとなりし各駅停車 (ああびっくりしたぁ所収)

道頓堀にあったジュース屋8

2018年09月03日 | 日記
8はエイトと読む。いつだったか店主の爺さんに「なんでエイト」と尋ねたことがある。「味がえいと」という返事が返ってきただけだった。私が8を知ったのは大学に入った時分である。1974年だろう、ジャズロック喫茶5spotで友人とバイトを始めた頃だ。時給は250円。大学の帰り夕方から閉店まで働いて1500円を得ていた。当時心斎橋にパルコができこれに対抗して派手なマリアテレサが戎橋にできていた。服地の太平の店ががらっと変身していた。ロックやフォーク全盛の時代。ビートルズというロック喫茶にもよく行ったものだ。今から振り返るとエネルギッシュな時代だったと思う。さて8はバイト先の主任が教えてくれた。「この路地の一番奥にジュース屋がある。頑固な爺さんがやってる。その爺さんは作ったジュースを一滴も余らさずにグラス一杯にする。余らさずしかもこぼさへん。二人分でもや。これが自慢やねん。いっぺん二人で行ってみ」というのである。主任はジュースを注ぐ動作を交えながら言った。5spotは映画館松竹座の向かいにあった。真向かいだが通りには面さず路地の奥まった処にあった。喫茶からは松竹座が見えていた。路地はここで終わらずまだ左に曲がって伸びていて飲み屋が数軒並んでいた。どういう構造かよくわからないが天井のある暗い路地である。5spotを含む全体がひとつの建物の中にあったようだ。興味を持った私と友人は8に行ってみた。ドアを開けると奥に道頓堀川が見える広い窓があり店内は明るかった。カウンターが5つ程度の狭い店だ。窓に接して4人がけのテーブル席が一つあった。女性客がいて華やいだ雰囲気があった。事前情報があったので我々はカウンター席にかけ店主爺さんの行動をずっと注視していた。すると店主爺さんは主任の言ったとおり二人分のジュースを作ると一滴も余らせることなく2つのグラスいっぱいに分けて注いだのであった。見事な作業ぶりだった。帰って報告すると主任は満足げな表情になった。「そやろ、コップいっぱいすれすれに注ぐやろ。あの爺さん」。手のひらをゆっくりと左右に動かしていた。

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