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イエメンプロジェクト(3) プロジェクトの開始

 

   

成田空港 発着場

 

プロジェクトの仕事というのは飛行機によく似ている。飛行機は離陸と着陸時に燃料の燃料の大半を消費するということを聞いたことがある。プロジェクトの仕事もしかりである。スタート時の社内業務と客先/コンサルタントとの対応には莫大なエネルギーエネルギーが必要で、うまく乗り切らないと失速してしまう。水平飛行に持ち込むまでが大変だ。

この工事には幾つかの特殊条件やリスク要因があった。①プラントサイトは標高2300mの高地 ②プラント用水 現地住民の井戸水は地下10m付近の水脈からポンプで吸い上げている。ここからプラント用水を取ると井戸枯れの恐れがあり住民にとって死活問題だ。このため地下200mの水脈から深井戸ポンプ6本を掘らねばならない ➂1万2千トンものプラント機器を、港から据え付けサイトまで290km、途中2500m以上の目もくらむような山岳道路を越えて運ばねばならない。④契約調印後、イエメン政府のプラント建設用地の買収遅れが発覚。現地作業員が銃をもった住民に反対の威嚇を受ける騒ぎが起き、工事中断。⑤原料山・採掘場の事前整備と道路工事の契約上の所掌範囲をめぐる解釈の相違。工事着工できず。

スタート直後から難題に直面。厳しい船出だ。果たしてうまく離陸できるか。この工事は、プロジェクトチームが基本計画と各部門の接点管理を、各部門がそれぞれの実務(設計、調達、輸送、据え付け)を担当し、共同で行われる。(イエメンプロジェクト(4)に続く

 

過去のイエメンプロジェクトのブログはこちらより

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