情報教育雑記帳

都立高校の情報科教員。2007年度から学校が変わり、「情報B」と「マルチメディアデザイン」を担当。

『教育の情報化に関する手引き』レポート4

2009年08月11日 | ICT活用

『教育の情報化に関する手引き』レポートの続き

きょうは、校務の情報化に関する章

教育の情報化(情報教育、教科指導におけるICT活用、校務の情報化)の
1項目

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第6章 校務の情報化の推進
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第1節 目的
・効率的な校務処理
・その結果生み出される教育活動の質の改善

第2節 校務の情報化が生み出す学校の変容
・業務の軽減と効率化
・教育活動の質の改善

1.業務の軽減と効率化
○教職員間のコミュニケーションの効率化
 ・電子メールで、連絡事項の一斉送信
 ・メーリングリストで、会議前に議題の共有化→会議の時間短縮
 ・グループウェアによる情報の共有化(スケジュール、提出物一覧など)
○データの共有化による業務の効率化
 ・分掌の文書ファイル、写真ファイル、教材の共有
 ・ネットワーク上での成績処理で作業時間の短縮

2.教育活動の質の改善
○児童生徒に対する教育の質の向上
 ・職員用掲示板の活用→朝会の時間短縮
  →教員の心の余裕、子どもとのコミュニケーションの時間が増す
 ・児童生徒を多面的に評価できる
  ・生徒の学習記録、生活記録を教職員で共有できる
  ・担任以外の先生による多様な評価が可能
   →生徒を多面的に評価出来る
 ・教員の評価スキルの向上
  ・他の教員の所見を閲覧出来る
   →生徒を見る視点、所見での表現を教員同士で学ぶことができる
○学校経営の改善と効率化
 ・電子メール
  教員間のコミュニケーションの活性化
 ・グループウェアの活用
  生徒のデータの1一元管理
  会議前の議題の確認、事前の意見表明
 ・データの電子化による効率化
  共有化、検索容易化
  →より実証的なデータに基づいて具体的な学校経営を進めることができる

※ここまでの詳細な事例などは次のサイトに記載されている
 平成18年度 文部科学省委託授業「校務情報化の現状と今後の在り方に関する研究」

第4節 校務の情報化を進める上での留意点

1.教育委員会、校長のリーダシップ
   ・域内同一のシステム
   ・整備の予算確保
2.校務の情報化の意義を教員間で共有する
  ・校務処理への負担を少なくしつつ教育の質を高めるのが目的
3.校務の情報化に合わせた制度と公文書規定の見直し
   ・校内の体制や仕組みの見直し
   ・電子化に合わせた公文書の扱い

4.学校セキュリティの確保
   ・学校情報セキュリティポリシーの策定
5.校務の情報化の効果の検証と見直し

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効率化と書かれてあるが、そうなるまでには段階が必要。
導入期、3カ年、5カ年などの計画を立てる必要がある。

東京都も今年度、校務の情報化のシステムが本格的に導入される。
これによって全教員に1人1台のPCが配布される。

普及させるためには、早い時期に、効率化させるものを1つに絞り、
全教員がそれを使う体制作りを行い、
効率化を体感できるようにすることが、最初に行うべきこと。

絞り込むことは学校の実態によって異なるので
導入期の最初の校内研修で、学校ごとに明らかにしておく必要がある。

学校というアナログの世界もついにディジタル化されていくときが来た。

とりあえず きょうはここまで 


『教育の情報化に関する手引き』レポート3

2009年08月10日 | ICT活用

『教育の情報化に関する手引き』レポートの続き

きょうは、情報モラルに関する章

教育の情報化(情報教育、教科指導におけるICT活用、校務の情報化)の
情報教育に関する項目

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第5章 学校における情報モラルと家庭・地域との連携
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◆情報モラルの定義◆
ここでの情報モラルの定義は、小・中学校学習指導要領解説の総則編から持ってきている
情報モラル=情報社会で適正に活動するための基となる考え方や態度
カテゴリーとして
・自他の権利の尊重
・行動に責任を持つ
・情報を正しく安全に利用する
・情報機器の使用と健康の関わり

◆情報モラル教育において教員が持つべき知識◆
(1)インターネットで起こっていることに関する知識
(2)情報モラルの教材・授業実践事例の情報に関する知識
(3)法の知識
(4)問題が起きたときの対処法

前の4章(情報教育)とこの章では、情報社会の中で暮らしていく子どもたちには欠かせない教育内容、方法が書かれている。さらに、これらの学習がベースとなって、ICTを活用した教育活動がより効果的になる。ということでしょうかね。



『教育の情報化に関する手引き』レポート2

2009年08月09日 | ICT活用

『教育の情報化に関する手引き』レポートの続き

きょうは、情報教育に関する章

教育の情報化(情報教育、教科指導におけるICT活用、校務の情報化)の1項目

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第4章 情報教育の体系的な推進
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この章では、小中学校における情報活用能力を育成する学習の事例について
情報教育の3観点8要素ごとに書かれている。

3観点8要素とは
[1]情報活用の実践力の育成
 (1)課題や目的に応じた情報手段の適切な活用
 (2)必要な情報の主体的な収集・判断・表現・処理・創造
 (3)受け手の状況などを踏まえた発信・伝達
[2]情報の科学的な理解の育成
 (1)情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解
 (2)情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解
[3]情報社会に参画する態度の育成
 (1)社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響の理解
 (2)情報モラルの必要性や情報に対する責任
 (3)望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度

小学校や中学校では各教科、総合的な学習の時間の中で、これらの要素を適切な機会に育成していかなければいけない。

この章には各教科での具体的な事例がたくさん書かれていた。

これらを全て小中学校で育成できればとてもすばらしいことだと思いました。

でも現実的には
高校段階でこれらのことをやっている(はず)。

とりあえず きょうは ここまで


『教育の情報化に関する手引き』レポート1

2009年08月08日 | ICT活用
『教育の情報化に関する手引き』レポート1

レポートいうよりも、自分的にまとめたって感じですね。

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第1章について
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○教育の情報化の定義
・情報教育
・教科指導におけるICT活用
・校務の情報化
この3つを通して教育の質の向上を目指す

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第3章について
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○教科指導におけるICT活用
・学習指導の準備と評価のための教員によるICT活用
・授業での教員によるICT活用
・児童生徒によるICT活用
の3つのパターンがある。

大きく分類すると
・教員が使うか児童生徒が使うか
・授業内で使うか授業外で使うか

○学習指導の準備と評価のための教員によるICT活用の場面
・授業の教材、提示資料の収集
・授業で使うプリント、提示資料の作成
・評価のための使用、児童生徒の作品をファイルとしてポートフォリオ化

○授業での教員によるICT活用
・学習に対する興味関心を高めるための活用
 →大きく映す、イメージ化、リアリティ化
・課題意識を明確にするための活用
 →設問、図・表の拡大表示
 →お手本と自分の演技との比較
・分かりやすい説明のための活用
 →操作手順の映像
・思考や理解を深化させるための活用
 →複雑な事象をアニメーション映像で示す
 →生徒のノートの拡大表示(他者意見参照)
・知識の定着のための活用
 →変化に富んだ繰り返し学習(ドリル学習)
 →フラッシュ型教材活用

○児童生徒によるICT活用
・情報収集
・自分の考えをまとめる(文章化、図・表化)
・発表・表現
・繰り返し学習、個別学習による知識の定着、技術の習熟

とりあえず きょうはここまで

夏の自主勉強(教育の情報化)

2009年08月07日 | ICT活用

東京都のICT活用指導力向上研修会にスタッフとして
8/4(火)~6(木)の3日間参加した。
昨年度、今年度の2年間で全都立高校にICT機器が導入される。
そのための研修会。

私の勤務校ではまだ導入されていないので、
スタッフでありながら、今回の研修会で初めて触りました。
(受講者と同じような立場でもあった)

数年前に前任校の府中西高校ではIT活用推進校として
機器を導入して先進的な取り組みをした経験がありますが、
当時と違うところは、セキュリティが圧倒的にきつくなっているところです。

時代の違いですね。。。。
これはこれで順応していかないと と思っております。

さて、
秋以降に導入される前に やることとして
ICTを使う教育活動の意義などについての理屈の整理
かな

ということで、

『教育の情報化に関する手引き』H21年3月 文部科学省

をぼちぼち読み返しはじめました。

この夏の期間に読み、これをなんとかA41枚にまとめる予定

ちなみに、この手引き書の章立ては次の通りです。
第1章 情報化の進展と教育の情報化
第2章 学習指導要領における教育の情報化
第3章 教科指導におけるICT活用
第4章 情報教育の体系的な推進
第5章 学校における情報モラル教育と家庭・地域との連携
第6章 校務の情報化の推進
第7章 教員のICT活用指導力の向上
第8章 学校におけるICT環境整備
第9章 特別支援教育における配慮事項
第10章 教育委員会・学校における情報化の推進体制








親切なスリッパ

2009年08月06日 | ICT活用

きょうは東京都のICT活用向上研修会スタッフとして
会場校の都立田無高校に行きました。
この学校の来賓用のスリッパには
入っているところの番号が書かれている

色々な学校に行ったとき、
ときどき、自分の靴をどこに入れたかわからなくなって探してしまうときがある
だから、このスリッパには感動した

帰りに自分の入れた靴箱が一発でわかりました。

自分の勤務校は一足制なので、靴箱はありませんが、
この方式、他校でもやって頂けると、
時々、自分の靴を探している私のような者にとってはありがたい。。

 


シニア65割引

2009年08月03日 | プライベート

きょうは1日年休
上京していた義母を羽田空港まで送りに行った

久しぶりに車で羽田空港まで行きましたが、
行きは約2時間(何か混んでいた)
帰りは1時間ちょっと
環八をひたすら走りました

きょうは平日ということもあってか
飛行機は福岡行きはほぼ全便空席あり状態
義母は65才以上なので、シニア65割引利用(1万2千円)
(ANAですが)

九州が大雨の被害を受けた頃はすでに上京していたので
家の状況が心配されていたが、
無事だったとのこと よかった。。。

↓羽田空港第2ターミナル出発ロビー