小説工房/山田企画事務所www.yamada-kikaku.com/

小説●ビジネスマンガ制作 山田企画事務所yamada-kikaku.com

遙かなる絆-ランナー第6回●EDOハンター、サムナーはムーンウェイの艇に、マコトが乗っていることを確認した。シャトル艇長に 連絡をとるが、時すでに遅し、シャトルαを表す光点が消滅した。

2021年03月25日 | 遙かなる絆-ランナー
遙かなる絆-ランナー●話は地球と月を結ぶ「ムーンウェイ」から始まる。ヘルムは、連邦軍「サイボーグ公社」ロードランナー。マコトは超能力者。2人は月で人類外の野望を砕く、新世界の人類の出現が始まる。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1867de/6/

遙かなる絆-ランナー第6回●EDOハンター、サムナーはムーンウェイの艇に、マコトが乗っていることを確認した。シャトル艇長に 連絡をとるが、時すでに遅し、シャトルαを表す光点が消滅した。

 

遙かなる絆-ランナー第6回●

地球防衛機構(EDO)シリーズ

飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

 

サムナーは「シャトルα」の乗客名簿を急いでチェックし、マコトが乗っていることを確認した。

 

マコトを守るために何名か乗っているかもしれない。

 

念のため他の乗客もチェックしてみる。

 

 それからサムナーはEDOの使用艇を準備するよう、空港本部へ依頼した。

 

 チェックに時間がかかり、艇を発進させた時、すでに数十時間が経過していた。

 

 ムーン=ウェイにそって航行し、ルート内をレーザーアイで探査してみるが、すでに通過したあとである。

 

 

その時、上空のムーンウエイ軌道上で、急にサムナーの艇に衝撃がおそった。

 

 ムーン・ウェイ、通称シャフトの外部、内部とも要所要所には、飛来する小唄石の衝突からムーンウェイを保護するために、レーザー砲が装備されている。

 

そーのレーザーキャノンが、なぜか自動的に作動したのだ。

 

 ムーン・ウェイ、通称シャフトのルートにそって驀進するサムナーの艇へ、レーザーキャノンが次々に発射される。

 

さらにサムナーの艇は、航続距離は長くはない。

 

レーザーキャノンの攻撃によって満身創夷となったサムナーの艇は、ようやく近くの軌道作業ステーションヘ辿り着く。

 

着艇し、作業ステーションのサブルームに入ったサムナーは、「シャトルα」が一万キロ先を航行していることを知った。

 

 作業ステーションのサブルームの通信機器を使い、連絡をとろうとする。

 

「私はEDOのサムナーだ。「シャトルアルフア」、応答せよ」

 

 やがて、返事の映像が小型モニターからかえってきた。

 

「こちら機長のマルチンだ。何の用かな」

 

「すまん、マルチン機長。ただちに『シャトルα』をもよりの中継ステーションで止めていただきたい」

 

 「無理だ、サムナー。この停止地点では前後数千キロには中継ステーションがないんだ」

 

 「何でもいい、早く止めてくれ。これはEDOの命令だぞ」

 

 「正式な命令を送ってくれ、君の言葉だけを頼りに、私の一存で停止させるわけにはいかん。EDOか

らシャトルル公社へ連絡をとってくれ」

 

「ええい、くそ、こうしている間にも危険は近づいているのだぞ」

 

「何、何だって」

 

「死の天使共が何かを「シャトルα仕掛けたかもしれんのだ」

 

 「死の天使だと……」

 

返事は途中でとぎれた。

 

無線機の故障かと思ったが、そうではない。

 

 

『シャトルα』通過を示す赤い点 と操縦席のマルチン機長映像ともが、軌道作業ステーションのモニター画面から消えていた。

 

(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。